マイクロソフト、ソニーがウクライナ情勢を鑑みてゲーム機本体やソフトウェアその他のロシアでの販売を停止する一方、オンラインショップのみの販売停止だった任天堂が、昨日ようやくロシアへのSwitchその他製品の出荷を停止することを明らかにしました。
Eurogamerが報じたところでは、任天堂は出荷停止の理由は「物理的な商品の出荷と配布の物流を取り巻くかなりのボラティリティ」のせいだと説明。わかりやすくいえば「物流状況が不安定」になっているためだとしました。さらに先日から行われているロシア国内でのNintendo eShopでの販売停止についても「決済プロバイダーによるロシア・ルーブルでの取引停止に伴うメンテナンス」だと述べ、いまの状況が終結した先の商売を考えて言葉を選んだかのような説明を貫いています。
任天堂は10日、4月8日に海外での発売を予定していたSwitch用シミュレーションゲーム『Advance Wars 1+2: Re-Boot Camp』の発売を延期すると発表しましたが、その説明文にも「最近の世界情勢により」と理由を述べるにとどめており、やはり”Russia”や”Ukraine”の文字はひとつも出てこないよう徹底しています。ただこのゲームに関してはロシアに限らず発売予定だったすべての国も対象とする延期で、さすがに「世界情勢」とゲーム内容をみれば妥当な対応ではあります。
すでにロシアでの製品販売やサービス提供を停止すると発表した企業を列挙するほうが大変と思えるようになっていますが、昨日10日にその拡がる輪に加わったのは、ゲーム『Destiny』シリーズを製作するBangieでした。ロシア国内ではまだ『Destiny 2』をプレイすることはできるものの、ゲーム内通貨やDLCなどをの追加購入はできなくなっています。
兎にも角にも、一刻も早く世界が平和になることを願ってやみません。
(Source:Eurogamer。Engadget日本版より転載)