話題になっているPhotomathに触ってみた人も多いだろう。頭の良さそうなアプリケーションだ。カメラで覗くだけで方程式を解いてくれるのだ。アプリケーションのリリースはDisrupt Londonの場だった。大いに話題になり、App StoreではFacebook Messageを追いやって無料部門のトップになってしまった。
方程式をカメラ領域に収めると、拡張現実的に解答をリアルタイムで表示してくれるのだ。表示されるボタンをクリックすると、解答に至るまでの手順さえも示してくれる。開発者によると、中学生レベルが扱う方程式を想定しているものなのだそうだ。三角関数などを扱うことは、今のところできないようだ。
また、今のところは手書きには対応していない。活字で記された方程式にのみ対応している。
Photomathは無料であり、開発元のMicroBlinkは、このサービスで稼ぐつもりではないようだ。本業としては銀行向けのOCRシステムを扱っている。PhotomathはMicroBlinkの技術力を証明するためのプロダクトであり、これをきっかけにMicroBlinkの提供する各種プロダクトに注目を集めたいという考えであるらしい。コアコンピタンスは教育界になく、技術を広めるのであればライセンス提供の形で行なっていきたい考えだ。
冒頭にも述べたが、Photomathが発表されたのはDisrupt Londonの席で、ファイナルラウンドにも進出した。優勝はCrateに譲ったものの、App Storeで注目を集めるようになったのは、MicroBlinkにとって好ましいことだろう。
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(翻訳:Maeda, H)