Anki Overdriveは、AI塔載の次世代レーシングカーキット

人工知能内蔵のリコモン自動車メーカー、Ankiが、次世代のプレイセットAnki Overdriveを本日(米国時間2/10)発表した。子供たち(および必然的に子供と一緒に遊ばなくてはならない大人)は様々なタイルを使って自分専用のコースを作れる。

これは、同社が従来から販売している固定の周回コースが描かれた布製ロールマットと比べて大きな飛躍だ。組み立てや片付けは簡単ではないだろうが、この新しいセットなら、新しいマットを買うまで何ヵ月も同じコースでレースしなくてよい。

Overdriveの発売は9月で、150ドルのスターターキットには、新型車が2台とコースタイル10枚が入っている ― 8種類のレーストラックを作れる。個々のタイルは光沢のある合成樹脂製で縁には磁石がついているので簡単に組み立てたり外したりできる。

先週Ankiのサンフランシスコオフィスで行われたデモで、われわれは新しいコースに4台の新車を走らせる機会を得た。様々に変化したコースに合わせてをAIがレーサーを走らせるのは、コース自体が単純なループでないだけに目を見張らせる。ジャンプが上手になったり、コーナーに入る角度を工夫するAnkiのクルマは、ちょっと複雑な思考マシンを見ているようだ。

このクルマはAnkiの巨大なコースの2周目で、ジャンプの前にスピードを上げることを覚えてタイムを上げた。

クルマ一台一台は、Ankiの第一世代レーサーの一般的なデザインに比べて、少々スタイリッシュになった。形状やカラーのバリエーションは、プレイヤー毎の好みに合わせるのに十分だ。車体の周囲に装備されたLEDは様々な色とスピードで点滅する。

Anki Overdriveは、リアル世界のマリオカートというより、境界付きラジコンレーストラックだ。新たに加わったトラックオプションのおかげで、異なるレベルのプレイが楽しめる。Ankiは、キャラクターに「お気に入り」のレベル(およびクルマ)を設定することで新たなしくみを活用している。相手の条件でキャラクターを倒せば、より多くの星を獲得できる。ここでもビデオゲームとリアルなおもちゃのコンセプトが融合されている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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