Yahoo Mail、自動的にアップデートされるスマート連絡先カードを導入


昨日(米国時間3/3)Googleは、賞味期限を大幅に過ぎているGoogleコンタクトのデザインを一新し、新機能もいくつか追加した。そして今日、Yahooは、同じくコンタクト(連絡先)に関する自身のニュースで後に続いた。同社はYahoo Mailに新たな”Contact Cards”を導入した。これはメッセージ上の人名にマウスをかざすとポップアップする小さなカードで、相手の電話番号、会社名、役職、さらにはソーシャルプロフィールのリンク等が表示される。

Yahooによると、新システムは同社が2013年に買収したXobniのテクノロジーに基づいている。覚えている人もいるだろうが、Xobniは連絡先やソーシャルネットワークの情報を受信箱に付加するアドオン作った最初の企業の一つだ。

今でも、同じようなソリューションの需要はある。例えばLinkedInも、人気のメールプラグインRapportiveを買収してこの分野に参入した。YahooがXobniを買う前の年のことだ。Rapportiveの優れた機能の一つは、様々なネットワークからプロフィールを取ってこられることだ。

ちなみに、Googleコンタクトの新たな焦点の一つは、ユーザーがGoogleのアドレス帳に保存した個人情報やメモと、相手のGoogleソーシャルプロフィール情報を統合することにある。

Yahooの場合、Contact Cardsが表示するのは、電話、役職、メールアドレスといった一般的な情報と写真(会社ならロゴ)、FacebookやYahoo傘下のFlickrのソーシャルプロフィール等だ。

このYahoo Mailの新機能で興味深いのは、相手の正しい電話番号を、その人と自分とのメールのやり取りの中から見つけ出すことだ。

このニュースを伝える同社公式ブログ記事には、「カードに表示される最新の電話番号は、その相手が過去に送ってきたメールに書かれていたものも含まれる。もう、古いメールやアドレス帳をひっくり返して正しい番号を探す必要なない」と説明されている。さらにYahooによると、この電話番号検索は事前に行われ、科学的手法を使うことによってその番号がメールの送り主のものであることを90%以上の精度で検証している

他にも、例えばEvercontactは、メールの署名欄から連絡先情報を探し出して、アドレス帳を更新するプラグインを作っている。しかし、Evercontactは有料サービスで、Yahooの機能は無料だ。ただし現在Yahooの自動アップデートの対象は電話番号フィールドのみで、他のデータには適用されない。

新しいContact Cardsではアクションも可能で、その人からのメールをさらに検索したり、新規メールを書いたり、アドレス帳に追加したり、データを編集したり、FacebookまたはFlickrのアイコンをクリックしてそれぞれのネットワークでの相手のプロフィールページに行くとこともできる。ただしFacebook統合を使うためには、Yahoo Mailのアカウント設定で自分のYahooアカウントとFacebookを連携させておく必要がある。

Contact Carsは、まず米国のデスクトップユーザーに提供され、徐々に展開されると同社は言っている。今後は他の機能も追加される予定だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook