今週末はジャンプばかりしていた。失敗して落ちてしまって死んだりも繰り返した。と、いうのは最近リリースされたiPhoneおよびiPad用ゲームのMr Jumpの話だ。パターン認識や記憶力も必要とする、懐かしい感じのゲームでもある。フランスの1Buttonが製作したもので、リリースから4日でダウンロード数は500万となっている。アプリケーション内課金と、広告収入を収益モデルとしているが、日額5桁の収入をもたらしているとのこと。尚、アプリケーション内課金はpay-to-winモデルのものではない。
プレイの方法は「ワンボタン方式」で、いたってシンプルなものとなっている。利用者に求められる行動は、適切な場面で画面をタップすることのみだ。画面のタップでゲーム内の主人公はジャンプすることになる。長めのタップにすると、ジャンプの長さおよび高さが変わるようになっている。この主人公の名前はMr Jumpといい、ブロック状に塗りつぶされたシンプルな背景の中、画面の左から右に向けて走り続けている。画面に登場するトゲや落とし穴などの障害物を避けて、前に進み続けることが使命だ。
画面にはたまにポップオーバー形式の広告が表示される。1.99ドルを支払うことで、広告は表示されなくなる。この現在のところは12のレベルが用意されていて、レベルをクリアするか、あるいは0.99ドルを払うことで、次のレベルを入手することができるようになっている。レベルは今後も追加されていく予定だそうだ。
Mr Jumpの共同クリエイターであるJérémie Francone(共同ファウンダーのThomas CastelおよびAlexandre Koniecznyらと製作している)曰く、利益をあげるのはもちろんながら、しかし有料機能がなければ進めないようなものではないゲームを作ろうと考えたのだとのこと。0.99ドルを払って、新しいレベルを簡単に入手したいという人もいる。そうしたアプリケーション内課金が収益性の面ではプラスになっている。しかしMr Jumpの場合、購入が必須というわけではない。何かのアイテムの購入を必須の要素としてしまうと、ゲームの面白さを損なってしまうと考えているのだそうだ。
「私たち自身もゲーマーで、pay-to-winモデル(有料アイテムが必須であるとか、一定レベル以上が有料であるなど)はあまり好きではないのです」と、Franconeは言っている。「Mr Jumpでは、ステージをクリアすれば次のレベルに進むことができます。ただ、どうしてもクリアできない場合には、有料で次のレベルに進むこともできます」。
なかなかイライラしてしまうほどの難易度がある。また、懐かしのAtariやNESのようにゲーム内のシーンを覚えておく努力も必要となる。その懐かしさが、かなり楽しくも感じる。ゲーム内の要素を、タップ動作ひとつにまとめた単純さにも好感が持てる。
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(翻訳:Maeda, H)