AppleのiPhoneは、今手に入る最高のスマートフォンカメラだと言っていいが、新たな特許申請資料には、これがさらに良くなる兆候が見られる。その特許とは、「スモールフォームファクター望遠カメラ(via AppleInsider)で、画角は狭いが倍率の高いカメラの作り方や、現行iPhoneで使われている広角レンズと組み合わせることによって、1台のスマートフォンで幅広い選択肢を与える方法が記されている。
特許には、iPhone、iPad、およびモバイルMac等のデバイスに適した小さなレンズを作るための機構が記載されている。その一つは小さなカメラを光学ズームが可能な形で組み込む方法だ。現在のiPhoneカメラはデジタルズームを使用しているが、これはデジタル一眼レフの望遠レンズや、コンパクトカメラのズームレンズに見られる本物の光学ズームと比べて著しく画質が劣る。
Appleの特許申請文書には、異なる倍率を得るための技術や、使用する材料、システムに組み込むレンズの具体的な寸法などがこと細かに書かれている。
おそらく最も興味深いのは、Appleがこの新しい望遠レンズを、現在のiPhoneに見られる日常的利用に適した広角レンズカメラと併用することについても記載していることだ。
この特許申請は比較的新しく、最初に提出されたのは2013年10月だ。文面を読む限り、Appleがこれを追究する価値は極めて高い。すでにライバルより高い評価を受けているモバイル写真分野で、さらに大きくリードを広げる可能性を秘めている。
実際にこれが製品化されるかどうかに影響する要素が2つある。部品のコストとケース内のスペースだ。将来これかこれに似たものが出荷されることを望みたい。望遠レンズが内蔵されれば、いよいよ専用カメラを持ち歩く必要がなくなるから。
写真提供:Olloclip third-party accessory.
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)