自動再生されるFlashコンテンツはラップトップの電池を干上がらせ、しかもそれが広告だったら人の神経にも障(さわ)る。そこでGoogleはAdobeとパートナーして、Chrome上のFlashをチェックすることにした。デスクトップ版Chromeの今日リリースされる最新のベータからChromeブラウザは、Google曰く“そのWebページにとって本質的でない”Flashアニメーションを自動的にポーズする。
うまくいけば、Googleがここでは重要でないとみなしたFlashコンテンツをポーズし、ユーザは自分が見たいと思ったビデオを見続けることができる。しかしGoogleのその判断が間違っていた場合は、ポーズされたビデオをクリックすればそれを再生できる。
これまでのChromeには、プラグインのコンテンツをすべて認める/すべて自動再生しない、のオプションしかなかった。
Googleは、このアップデートで“電力消費が相当に減る”と主張している。突然ビデオが自動再生されてびっくりすることも、なくなるだろう。短時間試してみたが、動作はGoogleの主張どおりで、CNNやNew York Timesのページで勝手にたくさんのFlash広告が動きだすことはなくなった。でもFlashを使っている広告はとても多いから、Googleにとっては微妙な決断ではなかったろうか。
この新しい機能はChromeデスクトップのベータチャネルで入手できる。安定バージョンへの実装は、もうすぐだそうだ。