今日(米国時間11/4)、ホテル予約の大手、Expedia Incはバケーションの部屋貸し仲介サービスで上場企業のHomeAwayを39億ドルで買収することで同社と合意したと発表した。 HomeAwayの組織とブランドは(VRBO.comを含む)は従来どおり維持される。支払いはキャッシュとExpediaの普通株で行われる。
HomeAwayはテキサス州オースティンに本拠を置き、 2005年に創立された。同社は5回のベンチャー・ラウンドで5億500万ドル弱を調達した後、2011年に株式を上場している。
Expediaは発行済のHomeAwayの株式を1株あたり10.15ドルの現金ないしExpedia普通株の0.2065株と交換に購入する。この取引は2016年の第1四半期には完了するものとみらている。
HomeAwayでは、同サイトには有料で借りられる休暇用物件が190ヵ国にわたって100万部屋以上リストアップされているとしている。同社は他にVRBO.comやVacationRental.com(これはアメリカの物件のみ)などのリスティング・サイトを傘下に所有している。またイギリス、ドイツ、フランス、スペイン、プラジル、オーストラリアにHomeAwayの同種のサイトがある。HomeAwaydではBedandBreakfast.comも運営している。
今日の発表でExpediaはHotels.com、Hotwire.com、Travelocity、Orbitz、VeneraなどAirbnbの直接のライバルとなる企業群を所有していることが明らかにされた。Airbnbは急成長を続けているが、Expediaは自前でサービスを拡大するよりHomeAwayのような大型サイトを買収することでAirbnbに対抗できる巨大組織を築いていくつもりのようだ。
ExpediaのCEO、Dara Khosrowshahiは今日、次のようなコメントを発表した。
われわれは以前からバケーションや出張などで利用できる部屋を仲介する1000億ドル規模の非伝統的ビジネスに注目しており、この分野で独自のサービスを作ろうとしてきた。今回、世界的なバケーション・レンタルのトップ企業であるHomeAwayの協力を得られたことで、われわれがこの分野において2年以内に世界のリーダー企業となる道が開けた。HomeAwayがExpedia Incグループに参加したことは世界的に認知され信頼されるExpediaのブランドをわれわれも利用できるようになったことを意味する。これはわれわれの次の段階への発展のために絶好の礎石となるだろう。.
Expediaの主要なライバルであるPriceline Groupは現在まだ「シェアリング・エコノミー」を代表するようなバケーションと旅行のブランドを持っていない。ただし傘下のBooking.com brandはゆっくりとだが、共有経済を実践する方向に動いている。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)