Uberとの提携で公共交通のハブの地位を獲得したFacebook Messengerだが、今度はアプリ内からSpotifyの音楽を共有できるようなった。
iOSとAndroidでMessengerのその他のオプション(…)アイコンを開いて音楽をタップすると、Spotifyの「共有を検索」オプションが表示される。楽曲、アーティスト、プレイリストのいずれかを選択するとユーザーはMessengerに戻される。メッセージに音楽のアートワークを画像として含めるかどうか選択できる。受信した相手が画像をクリックするとSpotifyにジャンプして音楽を聞くことができる。
8億人のMessengerユーザーの音楽体験を改善するためにFacebookではプレイリストも作った。自分が何を聞いているか知りたいユーザーはこれを利用できる。
Spotifyにはすでにメンバー同士で簡単に音楽を共有するオプションがある。このオプションではメール、SMS、WhatsApp、Facebook Messengerが送信手段として利用できた。しかし今回のアップデートでMessengerを利用しているユーザーがその場で音楽を共有できるようになった。友達に新しいお気に入りのアーティストを説明したり、コンサートの様子を伝えたりしているときに簡単にSpotifyに移動し、共有したらすぐにMessengerに戻れるのは便利だ。
これまでSpotifyのアカウントを持つMessengerユーザーは楽曲の共有にスクリーンショットやタイプ入力された楽曲名などを使ってきた。これは作業が面倒なだけでなく、受け取った側でもそのままではどんな音楽なのか聞くことができないという問題があった。Messenger内部に音楽機能が加わったことでこうした難点が一層されたといえる。
FacebookとしてはMessenger内から音楽が共有できるようなったことでユーザーをより一層このプラットフォームにロックインする効果が期待できる。これは長期的には売上にもう好影響を与えるだろう。またSpotify側でも、Messengerが口コミを増幅する役割を果たしてくれることはApple Musicとの競争を有利にすると同時にまだ利用していないユーザーにストリーミング・サービスの便利さを訴える効果がありそうだ。
〔日本版〕訳者の環境ではMessengerの〔…〕オプションにまだ音楽共有は表示されていない。これまでの例からするとMessengerアプリの次のアップデート時に新機能が導入されるのだろう。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)