Microsofは今年3月のBUILDデベロッパー・カンファレンスで Skypeにボットなどの新しいコミュニケーション・ツールを追加する計画を発表した。このツールはSlack、 Outlook、LINEその他のプラットフォームから利用できる。
今日(米国時間4/18)、MicrosoftはMacとSkype on the web向けのSkypeボットのプレビュー版をリリースしたと述べた。これらのボットはすでにモバイル・デバイスから利用可能な状態だ。iPhone、iPad、Android向けと最新のデスクトップ向けSkype for Windowsの各バージョンが存在する。
またSkypeのボットは種類も増えた。Murphyは自然言語だけで質問に答えられない場合に画像を検索して発見し、必要なら新しい生成する。Summarizeは忙しいユーザーのためにウェブページの内容を簡単に要約するボットだ。
これらのボットを使用するには、Macの場合はSkypeを開いて「連絡先」をタップし、メニューから「ボットを追加(Add Bot)…」オプションを選ぶ。Microsoftによると利用可能なボットを検索することも可能だという。
ウェブ版の場合は左側ツールバーで「ボットを検索(Discover Bots)」を選択し、リストを開けばよい。 またユーザーはボットのプロフィール・ページ(上のリンク先)を直接訪問し、「ボットを追加」を選択してもよい。
ウェブボットが利用できるのは当面オーストラリア、カナダ、イギリス、アイルランド、インド、ニュージーランド、シンガポール、それにアメリカとなっている。
Facebookのボットがニュース、天気予報、eコマースでのショッピングなどをMessenger内で提供しようという野心的な(出来栄えには大いに改良の余地がある))ものであるのに対して、Skypeのボットはやや地味だが、実用性はもっと高そうだ。
たとえば、Skypeでは各種のBing検索のためのボットが利用できる。これはSkypeソフトウェア内からニュース、画像、音楽を検索できるツールだ。Getty Imagesのボットは同社の手持ちのすべての画像が検索できる。Facebookのボットが企業やブランドに対してまったく新しいMessengerの利用法を提案しようとするものであるのに対して、MicrosoftのボットはSkypeを便利にするユーティリティー・ツールという印象だ。
Microsoftはボットがプレビュー版であることを強調しているが、これはテストの初期段階の製品であり、バグその他の欠陥が含まれている可能性があることを意味する。こうした問題は後にリリースされる正式版では修正されているはずだ。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)