2016年、自動走行車にできること、できないこと

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Hondaが最新型Civicセダンに最先端技術の本格的運転者支援システムを塔載して2万ドルで発売すると発表した時、The Wall Street Journalはこれを自動走行車と呼んだ。たしかにCivicは様々なことができるか、自分で運転はできない。今はまだ。それでは、自立あるいは自動走行車とわれわれが言う時、正確には何を指しているのだろう。

幸いなことに、技術者たちがうまく説明してくれている。2014年1月、SAE International は、われわれの話していることを正確に定義した基準を発行した。そこには0~5まで、6つのレベルがあり、各レベルの意味は、平易な非オタク的言語で定義されている。概要は以下の通り。

  • 0: 全く自動化されていない。人間がすべての操作を行う。「エンジンをチェック」等の警告ランプが点灯する場合を含む。
  • 1: 運転支援。一定の状況下でハンドル操作とスピード調節を車が支援するが、運転は全面的に人間が担当する。
  • 2: 部分的自動化:一定の状況下でハンドル操作とスピード調節を車が代行するが、運転は全面的に人間が担当する。
  • 3: 条件付自動化。車がハンドル操作を行い、スピードを調整し、路上を監視する。ただし、システムに助けが必要な場合は人間が代わって運転しなければならない。
  • 4: 高度な自動化。車がほぼすべてを行う。たとえシステムの質問に人間ドライバーが答えない場合でも。
  • 5: 完全自動化。人間ドライバーにできることすべてを、車が行う。

今、2016年に見られる新型車の殆どはレベル2のシステムを塔載している。そこには、車線維持やアダプティブ・クルーズコントロール[定速走行・車間距離制御装置]等が含まれている ― 車はハンドル操作やスピード調節をある程度受けもつが、運転はドライバーが完全に制御する。

しかし、より高度な車にはレベル3システムが載せられており、さらに自動化されている。「今車を買うと、自動運転への段階がいくつもある」と、エンジニアリングコンサルタント会社、RicardoのVP、Paul Riveraが、4月に行われたFaraday Future Long Beach ePrixのパネルで言った。「車を自動化する要素は35種類ほどある」。

SAE標準を見て、QualcommのChris Boroni-Birdは同じパネルで、完全自動化車はごく近いうちに市場に出る、と言った。例えば、自動緊急ブレーキは「数分の一秒間自動化している」。

ゴールは、Googleの自動走行車のように、運転操作を全面的に取って代わる完全自立車だ。Googleの試験車には、ハンドルもペダルもない。人間は運転を代わりたくても代わることができない。

完全自立車への道は大きく分けて2つある。一気に飛び込むGoogleの戦略と、徐々に進んでいく主要自動車メーカーの戦略だ。一気に飛び込むためには、特別に作られた少ない台数の車が必要で、一般に販売するまでには数百万マイルもの制御環境化での試験を行わわければならない。徐々に進む戦略とは、販売する車に、確立された自動運転技術をその都度加えていくことを意味し、自動化要素を高めながら車を販売することがてきる。

両極端のやり方で取り組む会社が存在することによって、完全自動化は早まるばかりだ。数十年前にSFが約束した空飛ぶ車は手に入らないかもしれないが、そんなことは構わない。職場まで車が運転してくれる間にSFを読めるようになるのだから。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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