昨日(米国時間6/13)のWWDCで、Appleは次世代HomeKitのベールをめくった。スマートロック、サーモスタット、インターネット家電といったデバイスのためのモノのインターネット・プラットフォームだ。発表の中心となった新機能の中でも注目されたのは、Apple TVがHomeKitハブとして機能し、家主が外出先から、つながったデバイスをリモートで安全にアクセスできるようになることだった。
新機能の発表の中で、AppleのSVP、Craig Federighiは、Apple TVが「常時電源オン、常時接続、かつ常時家庭内ネットワークにつながっている」のでこのハブの役目を果たせる、と語った。遠くからデバイスを使えることに加えて、このハブは家主がジオフェンスを設定して、誰かのiPhoneが事前に設定したラインを越えると自動的に一連のイベントを実行させることもできる。
例えば、車で帰宅中に家の近くまで来ると、ジオフェンスルールの定義によって、照明が点灯し、ガレージのドアが開き、ラジオのスイッチが入る。
しかし、Apple TVを持っていない人はどうするか? どうやらiPadもHomeKitハブの役目を果たせるらしい。
このちょっとしたニュースは、iOS 10ベータのHomeアプリで見つかった。なぜAppleがHomeKitの発表でこのことに触れなかったのかは不明だが、この機能の存在がわかったのはよいことだ。Homeアプリの説明によると、この機能は全くあるいは殆ど家を離れないiPadのためにある。
HomeアプリはHomeKitデバイスへの大きな一歩だ。今年iOS 10と共にアプリが公開されると、個人の家にあるHomeKit対応デバイスをすべて、一つのインターフェースで制御できるようになる ― そして、現在HomeKitデバイスは既に数多くあり、この秋の機能が公開されれば、さらに増えるはずだ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)