Snapchatによるモバイル検索アプリを制作するVurbの買収により、Snapchatで友人と出かける予定を立てたり、1日のニュースダイジェストを得たりすることができるようになるかもしれない。TechCrunchでは週末に買収の噂を聞きつけ、現時点でThe Informationは、SnapchatがVurbを1億1000万ドルで最終的に合意する見込みであると報じている(75%を株式で、25%を現金で支払う予定という)。Snapchatはそれに加え、VurbのファウンダーでCEOのBobby Loを引き留めるために7500万ドルの残留手当を提供するという話だ。
Googleはモバイルのために制作されたものでないにも関わらず、人々の検索における行動パターンを変えることは残念ながら難しかったようだ。Vurbはマスを惹きつけることに苦戦し、売却に至った。Snapchatはこの案件に関してコメントを控えると私に伝えた。Loは、法的な制限のため何も話すことはできないと言った。買収案件に関わる制限なのだろう。
VurbはTechCrunchが開催したDisrupt NY 2014のStartup Battlefieldで、永遠と続く検索結果の代わりに閲覧画面を軸とするモバイル検索アプリを発表して優勝した。Vurbでは見たい映画やその映画を上演している映画館を探し、さらにその近くで食事できる場所も見つけることができる。いくつかの候補はまとめて友人とシェアすることができる。Vurbはモバイルで友人と協力して予定を立てられるようにした。一般的な検索エンジンはそういった個別の情報の関連性まで認識していない。
Vurbのカードベースのインタフェースは、パートナーであるYelpやRotten Tomatoesから情報を引っ張っていて、さらにUberやGoogle Mapsとも連携している。Vurbは後に、予定を立てるために開発した新たなメッセージ機能にサードパーティーの機能を付け加えることで、 全てができるWeChat風アプリになることを目指した。先週には、パーソナライズしたレコメンド機能も追加していた。
Vurbの機能はこの動画を見てほしい。
SnapchatでVurbが具体的にどのような役割を果たすのかはまだ明らかにされていないが、Snapchatでユーザーが友人と予定を立てるのに便利な機能を開発することはありうる話だろう。VurbはSnapchatの既存の機能に、住所を地図へのリンクに自動変換する機能などを加えることができる。ユーザーが映画、レストラン、場所についてチャットをしているなら、Snapchatはそれに関する情報を提供したり、そこで会う予定を立てるために役立つ機能を追加することも可能だろう。
また、Vurbは最近、モバイルユーザー向けに毎日のニュースダイジェストを届ける機能を開発していたが、これもSnapchatとどうにか統合することができるかもしれない。例えば、Discoverチャネルで企業が発信するコンテンツの横に現代人が好む端的な形で今世界で起きていることを伝える画面があったらどうだろうか。
最近の市場意識の修正により、資金調達が難しく、資金がショートしやすくなっている。Vurbにとってもそれは例外ではなかったようだ。このトレンドについては昨日記事にしている。単に蒸発したり、ゴーストタウンでアイディアを検証したりするより、Snapchatに売却することでVurbは実際に人々が使うアプリの中でモバイルの未来を育てることができるかもしれない。
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(翻訳:Nozomi Okuma /Website)