ポケモンGOの大ヒットでいちばん利益を得ているのはNianticや任天堂であるのは間違いない。 しかしこの成功はモバイル・ゲームの世界においてライバルを犠牲にしているわけではないことが明らかになった。モバイル・コマースのDOCOMO Digitalが発表した新しいレポートによれば、 ヨーロッパのGoogle Playストアにおけるトップ4ゲームは、ポケモンGOのデビュー以來、売上合計を10%も伸ばしている。
Nianticはもちろん稼ぎ頭だ。しかしポケモンの発表後、ライバルの売上には若干の低下があったものの、すぐにポケモン以前の状態に戻った。その後はさらに躍進して、ポケモンのローンチ前の売上を上回るようになっている。
DOCOMO Digitalが調査したライバルには、King,(Candy Crushのメーカー)、Supercell、Peak Games、 Googleが含まれる。モバイル・ゲーム全体としてデベロッパーには追い風となっていることが分かる。特筆すべき点は、ポケモンGOのようなゲームはユーザーにモバイル・ゲーム全般での消費をさらに促すような効果を持つことだ。つまりユーザーがモバイルデバイスでポケボールを買い始めれば、デジタル・グッズの購入に対するハードルは低くなる。
DOCOMO Digitalのレポートによれば、他のヒットゲームの場合は同様の効果が見られないのは面白いことだ。Candy Crush SagaやClash Royaleはなるほど大ヒットしたが、それで売上が急上昇したのは当のゲームメーカーだけで、ライバルのアプリ内支出には変化がなかった。DOCOMO DigitalはポケモンGOの特異な効果をヒットのレベルが桁違いだったことに求めている。キャリヤ課金に対するユーザーの心理的抵抗がはっきり下がるほど多数のユーザーがポケモンGOをプレイし始めたという説明だ。ユーザーがポケモンGOでキャリヤ課金にドアを開けば、自然他のアプリでもこの課金方法を利用するようになるというわけだ。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)