DropboxはXboxのためのユニバーサルWindowsアプリをローンチした。クラウドストレージプロバイダとしては初の動きである。このアプリを使えば、ユーザーは写真やビデオなどのファイルをテレビから見たり共有したりすることができる。つまり、ローカルコピーをダウンロードすることなく、Xbox経由でDropboxからビデオをストリーミングできるようになる。
また、VLCなどのさまざまなアプリケーションを利用して、XboxのDropboxファイルにアクセスしたり、USBスティックやその他のユニバーサルWindowsアプリからDropboxにファイルをアップロードしたりすることもできる。
このアプリを使えば、自分の個人所有のビデオをテレビの大きな画面に簡単にストリーミングできるので、DVDからリッピングしたり、(咳払い)、他の手段で多数の映画ライブラリを集めてきたりした人にアピールすることだろう。
新しいアプリは、ファイルのアップロード、コメント、共有など、他のプラットフォームのDropboxで見られるほとんどの機能を提供する。他のユニバーサルWindowsアプリで開いたファイルをDropboxに保存して、デバイスのストレージスペースを節約することもできる。またDropboxの発表によれば、KinectからDropboxへのスクリーンショットや写真を自動的にアップロードするように設定することもできる。
大画面での使用を想定しているため、Dropboxのアプリは、ゲームパッドやメディアリモコンを使ってナビゲートできる、テレビ用に最適化された新しいインターフェイスを導入している。
これまでDropboxは、映画の海賊行為への関連の懸念からTVアプリを開発することに集中していなかったことを考えると、このローンチは注目に値する。実際、昨年の夏にRoku用のアプリをローンチしたとき、Dropboxの公開APIを使用してRokuのチームがアプリを実際に作っていたことが判明している。同社はまだApple TVやAndroid TVのアプリは持っていない。
さらに、Rokuのアプリには制限が課されていて、例えば動画は14〜15分の長さで切られてた。この制限は、Dropboxのアプリが商業映画向けではなく、家庭用映画のような個人向けのものであることを体現するためのものだった。
しかし、私たちが聞かされたところでは、新しいXboxアプリには、あなたがストリーミングできるビデオの長さの制限はない。
TVの世界を無視するという以前のDropboxの決定は、他の競合他社、例えばAllCastなどのサードパーティアプリが、Dropboxや他のクラウドストレージからストリーミングを行うサービスで参入する事態を招いた。そうしたアプリは、Chromecast、Apple TV、Xbox、Roku、Amazon Fire TVで動作している。
DropboxのXbox用Windowsアプリは、Xboxストアで今日から無料でダウンロードできる。
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(翻訳:Sako)