Appleは明日(米国時間1/31)、クリスマス商戦を含む四半期の決算を発表する。再びiPhoneに注目が集まっている。今やAppleの売上の大半はiPhoneから来ている。iPhoneの売上の変動は巨大な意味を持つことになる。
Appleのこれまでの四半期決算を観察すれば、過去1年は波乱の年度だったことがわかる。簡単にまとめると、売上は3四半期連続でダウンした。アナリストはAppleの快進撃もついに終わったかと懸念を抱いた。Appleはすでに下り坂なのか?
どうやら、今期はAppleにとって久々の成長再開となるようだ。アナリストの予測では、売上は774億ドルで、昨年同期の758億ドルから2.1%のアップとなりそうだ。 この数字はAppleの前回のガイドラインの予測と一致する。Appleは今期の売上を760億ドルから780億ドル程度と予測していた。
この四半期のiPhoneの売上は7800万台をやや上回るだろう(前年同期は7500万台)。これほど大きな数字となると直感的にとらえるのが難しい。アナリストによれば、Appleは1分ごとに590台のiPhoneを販売した計算だという。私としてはAppleがそんなスピードでiPhoneを製造できたことに驚いている。
まずこういったところが現在判明している全体像だ。細かい数字は実際の発表に待つとして、興味ある点がいくつかある。MacBook Proは大幅にアップデートされた。出荷が始まったのは四半期の半ばだったが、今期のMacのセールスに大きな影響を与えたことは確かだ。Appleはかなり長いあいだノートパソコンの分野を放置してきたため、今回の新モデルはは大きな反響があった。
Apple Watchもアップデートされた。AppleはこれまでApple Watchの販売台数を発表していない。12月にティム・クックは「Apple Watchのセールスは順調だ」と述べた。IDC調べのウェアラブル全般の売れ行きに関する数字はそれほど楽観を許さないものとなっている。これまでのところApple WatchはiPhoneをメインとする企業というAppleの性格を根本的に変えるような成功を収めていない。
最後に、Appleは自社をハードウェア製造者であると同時にサービスの提供者と位置づけている。そこで今期Appleのサービスはどうであったか知りたい。任天堂のSuper Mario Run始め数多くのiPhone向けの新しいアプリが発表されているので売上は増加したはずだ。問題はこの増加がApple全体にとって意味があるほどの大きさだったかどうかだ。これについてはまだ情報がない。
私としてはAppleの電話記者会見が待ちきれない。質問したい事項が山のようにある。ティム・クックはその全部に答えることはないだろうが、Appleについてかなりのヒントが得られるはずだ。特に私が知りたい情報はAppleの自動車に関する取り組みと中国での売れ行きだ。また Qualcommに対する10億ドルの訴訟や、(もちろん)トランプ大統領についても尋ねたい。
画像:Kris Yeager/Shutterstock (IMAGE HAS BEEN MODIFIED)
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)