DropboxのSmart Syncを使うと、クラウドにあるファイルを直接アクセスできる

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今日(米国時間1/30)DropboxはSmart Syncを発表した。Dropboxのクラウド上に保存されたファイルを、ローカルに保存することなく直接アクセスできる機能だ。

Smart Syncは従来Dropbox Infiniteと呼ばれていたもので、巨大なファイルをデスクトップに保存する必要なくアクセスする方法を提供する。このしくみは、連日やってくる大きなファイルでローカルPCのディスクが一杯になってしまうのは困るが、同僚とファイルを共有したい、という企業ユーザーの要望から生まれた。ファイルはデスクトップにあるのと同じように振舞う ― 写真はプレビューで写真として見える、等々。

「チームや会社全体で必要なファイルはすべてデスクトップで扱える」とグループ製品マネージャーのGenevieve Sheehanは言う。「ユーザーは山ほどの情報を扱っているが、全部がパソコン上にある必要はない。しかし、アクセスできなくてはいけない。このツールを使えばウェブアプリを介することなく、すぐに必要なファイルを使える。チーム作業は容易にかつ強力になりオーバーヘッドも減る」。

ファイルは写真や動画のように「ストリーミング」されるわけではない。パソコン上の同期されたファイルを開き、編集した結果がクラウドに戻され、その後ローカルのファイルは削除される。

当然インターネット接続が必要だが、デモを見る限りかなりシームレスに動いていた。大きなファイル(数百メガやギガバイト単位)では違ってくるかもしれないが、目的はローカルディスクを満杯にしないことにある。Smart Syncでは、ファイルの基本情報だけを見ることも可能で、その場合スペースはほとんど費さない。

dropbox smart sync

重要なのは、全社員が複数の環境に渡って協業できるようにすることだとSheehanは強調する。例えば、Windowsユーザーが管理しているファイルは、同期されたMac上でも全く同じように見える。Smart Syncは既存のカーネルエクステンションを利用しており、セキュリティーは万全だとSheehanは語った。

「デバイスも場初も異なる人たちとチームを組める」とSheehanは言う。「WindowsやMacの同じバージョンを使うために全員がアップグレードする必要はない。全員が同じ機能を同じように利用できる」。

Smart SyncはDropbox Businessおよびエンタープライズのユーザーに今日から早期提供される。管理者がファイルをローカルに保存する必要があると考える場合には、Smart Syncを適用しないことも可能だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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