Voysisは各業界の専門知識を事前に訓練された音声AIを使いやすいAPIで提供し、音声AIのTwilioを目指す

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【抄訳】
音声による人工知能は、売上増や顧客体験の向上に寄与すると分かっていても、そのセットアップは容易ではない。そんな状況を変えようとするVoysisは、自然言語の入力を解析するAIプラットホームを提供し、eコマースやエンターテインメントなどさまざまな専門分野で効果的に音声入力を利用できるようにする。Voysis自身がSiriやAlexaになるのではなく、デベロッパーがユーザー企業のお店の優秀なアシスタントや、ビデオ店の頭の良い販売員を作る手助けをするのだ。

VoysisのファウンダーでCEOのPeter Cahillは次のように語る: “Voysisは完全な音声AIのプラットホーム〔それを構築するためのプラットホーム〕だ。それを利用すれば、企業やそのさまざまな事業部門が、顧客が音声やテキストでクェリできる独自の人工知能を、迅速に立ち上げることができる”。

つまり同社が目指すのは、浅くて汎用的な音声アシスタントではなくて、ユーザーが属する業界のドメインスペシフィックな(その分野固有の)知識を持った音声AIプラットホームだ。ユーザー企業やデベロッパーはそれを、同社が提供するAPIから利用し、セットアップ時間の短縮を図れる。音声AIを、ユーザー企業がそれをわざわざ訓練しなくても、単純に短時間でセットアップできることを、同社はあくまでも目指している。最初はとくに、eコマースの顧客対応インタフェイスの提供を目指しているが、今後はいろいろな業界や業態の業務知識や音声応答パターンを集積していくつもりだ。

【中略】

IBMのWatsonなどもドメインスペシフィックなAIを提供しようとしているが、PhDのCahillには大学の研究室でニューラルネットワークや音声認識と深くつき合った15年の履歴がある。Voysisは今回、 Polaris PartnersがリードするシリーズAのラウンドで800万ドルを調達したが、その主な用途は技術チームの増員(15名から倍の30名へ)と、ボストン支社の開設だ。ユーザー企業にとって、AIの訓練を自分でやらなくてよい、という敷居の低さも、Cahillの長年のAIに関するキャリアと相まって、同社の魅力になるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))