Googleは前から、Assistantをさまざまなハードウェア企業やデベロッパーから成る大きなエコシステムへ公開したい、と言っていた。今日(米国時間4/27)同社はその方向へ大きく一歩前進し、Google AssistantのSDKをローンチした。デベロッパーはこれを使って、自分のハードウェアにAssistantの知能を組み込める。たとえばスマートミラー(鏡)とか、Google Home的な器具や装置、絶対禁酒を誓った人が秘かに楽しむロボットのバーテンダー(上図)など、何でも好きなものを作れる。
ただしGoogleのAPIを自由に使えるのは、プロトタイプを作るときだけだ。商用製品を作るときには、Googleの正式の許可が要る。
SDKはPythonのコードで提供され、人気のRaspberry Pi 3をはじめ、さまざまなハードウェアプラットホームで使える。GoogleのgRPC APIを使えば、Assistantをそのほかのハードウェアプラットホームにも統合でき、またJava, C#, Node.js, Rubyなどの言語を使える。このSDKを使えば、自分のハードウェア製品が音声コマンドを聞き取り、それらをGoogle Assistantのサービスに送り、適切な応答を受け取ることが容易にできる。
Googleによると、SDKを使っているデバイスはAssistantのすべての能力を利用できる予定だが、現状は違う。リリースノートにはたとえば、アラームとタイマーをセットできない、と書いてある。音楽の再生、ニュース、ポッドキャストもだめだ。ホームオートメーションの機能の多く、および、Uberなどサードパーティサービスの呼び出しは、まだGoogle Homeにしかできない。
Assistantに話しかけるAPIはすでに公開されている。この“Actions on Google” APIは、サードパーティのアプリケーションをGoogle Homeに統合するためのものだ。またPixelスマートフォンや今後のAlloでも、Assistantがサポートされる。