GoogleのArts & Cultureアプリがリリースされたのは1年半くらい前になる。Googleはこのアプリにセルフィーと名画をマッチングさせる機能を追加した。バイラルな興味を引こうという目論見が当たったか、この週末以来、大喜びから強い不満までひきもきらず興奮したツイートが投稿されている。多くのユーザーが名画中に自分のドッペルゲンガーを見つけたようだ。虚栄とはかくも強いものらしい。
一部のユーザーはアプリが似た画像を見つけてくれないことに不満なようだ(欧米中心主義の弊害か?)。また性別や年齢を取り違えたマッチングの例をある。しかしTwitterでいちばん多く投稿された不満は、そもそもこの機能にアクセスできないということだった。
実はこのセルフィー・マッチングは地域限定の実験的試みで、今のところアメリカのみのサービスとなっている。
アメリカのTwitterユーザーの投稿から判断すると、アメリカ国内でも全員に公開されているわけではないようだ。われわれは一般公開の計画に関して取材したが、Googleはコメントを避けた。アメリカ国外のユーザーがどうしてもこの機能を試してみたければ(セキュリティーが信頼できる)VPN回線を利用してアメリカのノードにアクセスして地域ブロックを回避するしかなそうだ。
これと別に、セルフィーを名画っぽく加工してくれるアプリがいつか出ている。
しかしArts & Cultureアプリ(iOS、Android)はセルフィー・マッチング機能がなくても十分に楽しめる。有名な美術館のバーチャル・ツアー、名画の背景、付近の美術館やアート・イベントに関する情報が得られる。また興味をひかれたアートの写真を撮影するとアプリが人口知能によってそれを認識し、どんな作品であるかを教えてくれる。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)