Amazonが、AlexaデバイスEchoの新しい動作モード、“ブリーフモード”(Brief Mode)の存在を確認した。brief(簡潔)の名のとおり、Alexaが自分の声でなくチャイムなどの音でユーザーの指示を確認するようになる。たとえばAlexaに、明かりをつけるよう頼むと、通常は“okay”と返事するが、ブリーフモードなら小さなチャイム音を鳴らす。
このモードは、スマートホームを音声でコントロールするのはいいけど、いちいち声による確認は要らない、という人に便利だ。家の中に音声でコントロールするスマートホームアクセサリーがたくさんあって、毎回Alexaの声を聞くのにも疲れたよ、という人だっているだろう。
このブリーフモードの導入時期は、Alexa対応のスマートホームデバイスが急に増えてきた時期と一致している。ドアベル、カメラ、電灯、サーモスタットなどなど、家中Alexaだらけになりつつある。今年のCESでも、Alexa対応デバイスがたくさんあった。水道の蛇口、照明のスイッチ、車のダッシュボードカメラ、プロジェクター、食器洗い機、洗濯機、乾燥機、冷蔵庫、などなど々々々々。
ブリーフモードに最初に気がついたのは、Redditのユーザーだった(それをAFTVNewsが報じた)。その後、コメントなどで、ぼくも、私も、という人たちが続出した。そのモードが消えた、という人もいるから、現状はまだテストかバグかもしれない。ブリーフモードのon/offを切り替えるトグル(下図)を見つけた人もいる。
Amazonの説明によると、ブリーフモードは、家の中のコマンドだけでなく、Alexaがユーザーに何かを確認するときはつねにこのモードで応答する。Alexaのふつうのおしゃべりの中でも音が使われるらしいが、それはまだ私は未確認だ。
昨日、私の家でもブリーフモードが有効になったときは、最初のコマンド(寝室の灯りを消せ)のときにAlexaは、ブリーフモードについて説明する。このオプションを有効にするか?と尋ねるので、私は“イエス”と応じた。
それ以降は、各種のスマートホームデバイスにコマンドするたびに、Alexaはokayでなくチャイム音で確認するようになった。
昨日Amazonに、ブリーフモードは全ユーザーに行き渡ったか、と尋ねたら、今日(米国時間3/16)、行き渡ったと答えてくれた。
“私たちはつねに、Alexaをお客様にとってもっと便利にする方法を探している。ブリーフモードも、その最新の例のひとつである”、と同社のスポークスパーソンはおっしゃった。