【抄訳】
Appleは今月、MacBook Proの最新アップデートを意気揚々と発表した。予告のコマーシャルでは、さまざまなクリエイティブ分野のプロフェッショナルたちが、新しく強力になったこのノートブックで、さらに良い仕事ができるようになった、と語った。
レビューも、本誌の記事も含め概して好評で、本誌が行ったベンチマークはGeekbenchが確認した性能アップを裏打ちしていた。しかしそれらのレビューの中で、Dave “D2D” Leeが問題を報告し、“Beware the Core i9.”(Core i9にご注意)と題するビデオを発表した。
ユーチューバーのLeeが見つけたのは、Premier Proによるビデオのエキスポートで、Core i7を搭載した昨年のモデルよりも、今回のCore i9を載せたニューモデルの方が長時間かかったことだ。この不思議な現象は、エキスポート時の過熱に対処するためにシステムを減速しているため、と思われた。そのビデオでLeeは、新型MacBook Proのシャシーは前と同じなので、新しいCPU、すなわちi9を正しく冷すことができない、と憶測していた。
“それは、今年のバージョンだけの問題だった。具体的にはi9だ”、とLeeは本誌に語った。“それは、このCPUが電力大喰らいだから起きたことだ。問題の本質が、それだ”。
【中略】
Leeによると、コマーシャルに登場するクリエイティブたちのワークフローはどれも、LeeがPremier Proでやろうとしていたワークフローほど高負荷ではなかった。Appleも、最初のテストでは、それほどの高負荷を試さなかったと思われる。しかしAppleはLeeのビデオが発表されてから数日後に問題を認め、今日(米国時間7/24)のMacOS High Sierraのアップデートでフィックスをリリースする、と声明した。
同社はその声明で、バグフィックスに関して謝罪している。また高負荷で使用することの多いユーザーには、今日リリースされるSupplemental Updateのインストールを勧めている:
【後略】
〔Appleの声明の原文…温度管理システムにバグがあった、今回のフィックスにより、15インチMacBook Proは最大で70%速くなり、13インチのタッチバー付きは最大で2倍速くなった、という。〕