バイオテクノロジー領域のスタートアップ、セラノス(Theranos)のファウンダーであるエリザベス・ホームズの大失敗を描いたドキュメンタリー「The Inventor: Out for Blood in Silicon Valley」がアメリカ時間で3月18日の午後9時、HBOのHBO GO、HBO NOW、HBO On Demand などで公開される。
同映画は、1月に開催されたサンダンス映画祭で上映された。監督はオスカー受賞歴のあるアレックス・ギブニー、制作はギブニーとジェシー・ディーター、エリン・エダイケンが担当した。主演でホームズ役を務めるのはジェニファー・ローレンス。僕の同僚、ジョシュ・コンスタインが同映画をレビューしている。
セラノスは一滴の血液から数多くの病気の検査ができるテクノロジーを開発したとしてアメリカでもっとも有名なスタートアップに急成長した。しかし、その実態は大掛かりな詐欺だった。TechCrunchでも何度も報じてきている。
セラノスは14億ドルを調達し、ピーク時の評価額は100億ドル。2015年、医療専門家から同社の検査方式に批判が集まり、翌年、米証券取引委員会が調査を開始。最終的に「大規模な詐欺」として起訴された。
2018年9月、同社は解散を発表し、ホームズは50万ドルの罰金を支払うことに合意した。Wall Street Journalの調査のスクープ記事から約3年経ってからの出来事だった。ホームズは今後10年間、公開企業での役員または取締役になることが禁止された。
HBOのプラットフォームにおける視聴は日本では対象リージョン外となっている。だが3月15日に同テーマのドキュメンタリー「The Dropout」を公開予定のABCによるポッドキャストは聞くことが可能だ。