Googleの第3四半期はアナリストの予想を上回る―売上148.9億ドル、純利益29.7億ドル、一株当たり利益10.74ドル

Googleの2013年第3四半期の決算報告が先ほど公開された。成績は全般的に予想を上まわっている。過去3ヶ月の連結売上高は 148億9000万ドル、純利益は29億7000万ドル、非GAAP利益は一株あたり10.74ドルだった。

Yahoo Financeによれば、アナリストは事前に148億ドルの売上、一株あたり10.35ドルの利益と予想していた。Googleにとってさいわいなことに、今期の成績は前期に比べて大幅な改善となった。前期は売上でも一株当たり利益でもウォール・ストリートの期待を下回っていた

株式市場はすでこのニュースに反応している。Googleの株価は市場の終値で1%上昇したが、現在、時間外取引で6%上昇している。

大勢の目がGoogleの広告ビジネス、特にそのクリック単価に向けられている。オンライン・マーケティング会社のThe Search Agencyが最近発表したレポートによれば、Googleのクリック単価は、前四半期に3.5%アップしたとされていた。しかし今回のGoogleの発表ではそれと違い、クリック単価は対前四半期で8%、対前年同期比で4%ダウンしている。第2四半期でも第1四半期にくらべて6%のダウンだったから、これはGoogleにとっては懸念すべき傾向だろう。

Googleの広告ビジネスは近々、賛否の議論のある領域に入る。Googleによれば、数週間後にGoogle+ユーザーの投稿したテキストや写真をプロダクトの推薦に利用する広告を導入するという。一方、エンハンス・キャンペーン(広告主は単一の出稿で複数のデバイスに広告を表示できる)はモバイル広告分野でのGoogleの地位に好影響を与える。一方、有料クリック数は対前年同期比26%のアップ、前四半期比で8%のアップだった。

今期、Googleはハードウェア事業にも力を入れた。傘下のMotorola Mobilityが発表したMoto Xは全般的に好意的な評価を得ている。いささか奇妙なドングルタイプの35ドルのChromecastは即座にAmazonのベストセラー商品のトップに踊りでた。しかしMotorola事業部はここしばらく四半期ごとに赤字を計上し続けている。コストの削減のために大幅な人員削減が行われてきたが、最近は従業員数はいちおう安定している。しかし売上はわずか11億8000万ドル(Googleの全売り上げの8%)で、2億4800という巨額の営業損失を記録している。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+