花嫁コミュニティ「maricuru」が1.6億円の資金調達、機能拡充・新サービス展開を目指す

花嫁コミュニティ「maricuru(マリクル)」運営のmaricuru620日、ジェネシア・ベンチャーズ、 YJキャピタル、 DGインキュベーションなどから総額1.6億円の資金調達を実施したと発表。

maricuru20183月に花嫁コミュニティmaricuruをリリース。同社は年間約3000人もの花嫁と面談を行う。maricuruのビジョンとマッチした2500名は「先輩花嫁アドバイザー」として、コミュニティ内で結婚式レポートの投稿や、 Q&A機能を通じた後輩花嫁の悩みへの回答を担当している。

同社はこの花嫁コミュニティのmaricuruを軸に、2018年11よりコミュニティスペースの「maricuru park」、2月より相談サービスの「maricuru相談カウンター」も展開している。

maricuru代表取締役の高木紀和氏は「我々のミッションはブライダルに関わるすべての人を笑顔にすることだ」と説明。

「結婚式はリピートが期待されるサービスではないため、 結婚式場としては結婚式の新規成約数をKPIに設定することが多く、 結婚式のサービス体験における満足度を最大化するインセンティブが働きづらい構造になっている。結果として、悲しい思いをする人がいる。結婚式を通じて不幸になりたい人はいないし、幸せになりたいが、不幸が生まれる構造をしている」(高木氏)

だが一方で、別の動きとして「結婚式に対するポジティブな気持ち、良い会場に出会えて良い結婚式を挙げることができた人たちの声が集客に繋がってきている」と同氏は加えた。

近年、InstagramなどのSNSを利用して花嫁コミュニティが形成され、 盛り上がりを見せているのだという。maricuruいわく、Instagram上で#プレ花嫁 のハッシュタグが使われたのは470万件以上。なんと、#パンケーキよりも多いのだという。

同社は「花嫁たちによる結婚式の口コミ情報が赤裸々に発信されるようになり、 実際に結婚式を挙げて高い満足度を得た花嫁さんがその式場のアンバサダーとなり、 ポジティブな情報発信を行うことで結婚式場の集客に繋がるという、 リファラルマーケティングが成り立つ素地が整った」と説明。

リリースから1年で、maricuruには結婚式レポートが8万件、写真が20万件ほど投稿された。 Q&Aの回答率は99%、 平均回答数は5件以上、 合計1.3万件以上の回答数を誇る規模のコミュニティへと成長。そして調達した資金をもとに、 maricuruの機能拡充、そしてコミュニティを活かした新サービスの展開を目指す。

高木氏は「Rettyのように『人のおすすめ』や『ソーシャル要素』が入ったメディア領域を僕らがポジションとして取りにいきたい」と話していた。

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TechCrunch Japan

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