【抄訳】
意外と早かったね。GoogleはCyanogen Inc.に対し、同社のAndroid変種バージョンのインストーラをGoogle Playのストアから取り下げるよう求めた。
Cyanogenは、ギークたちに人気のあるそのAndroidアフターマーッケットバージョンCyanogenModを、正規のAndroidやiOSなどとも互角に競合するメジャーな存在にしていくために、9月にはBenchmark Capitalから700万ドルの資金を調達していた。
そのための取り組みの端緒として同社は、今月初めに、技術知識のないAndroidユーザでも自分のデバイスのROMをフラッシュできるように、CyanogenModのインストーラアプリをリリースした。
ところが、昨日のブログでCyanogenは、 Google Playのサポートチームから、そのアプリを取り除くよう求められた、と述べている。その理由は、Playのデベロッパ約定違反で、取り去らなければ強制的に排除する、とGoogleは言っている。
Cyanogenが自社製のAndroid変種の人気を高めようとする努力が、どうやらGoogleの逆鱗に触れたようだ。
なぜそのインストーラアプリを取り去るようCyanogenに求めたのか、Googleに問い合わせているが、まだ返答はない。
【中略】
Androidはオープンなプラットホームだから、Cyanogen自身のWebサイトをはじめ、いろんなところからCyanogenModをインストールできる。ただし、そのやり方は、Google Playから入手したインストーラアプリを単純に動かすことに比べると、少々面倒だ。
その点に関してCyanogenはブログ記事で、“今回のトラブルを克服するために、今後は弊社自身のホスティングサービスからCyanogenModをインストールできるようにしたい”、と言っている。
今の一般市販のAndroid携帯の上のAndroidオペレーティングシステムは、キャリアが独自の加工を施したものが多い(スキンの独自化など)。またそのために、本来のAndroidよりも動作が遅くなっているものも少なくない。高性能なクリーンOSと、その上の、正規のAndroidにない高度な機能(OpenVPNクライアントなど)を使いたい人にとっては、CyanogenModはこれからも重要な選択肢だ。ちなみに、Googleから排除を命じられるまでの2週間あまりで、そのインストーラアプリは数十万回ダウンロードされた。需要や関心がとても多い、ということだね。
【後略】
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))