テクノロジー企業がユーザーの音声データの取り扱いで非難を浴びている中、Facebook(フェイスブック)はユーザーが同社のサービスに保存されている録画や録音の管理ができるようになるという変更を発表した。
Facebookによる新型Portalを発表するプレスイベントにて、幹部のAndrew Bosworth(アンドリュー・ボスワース)氏は記者に対し、Facebookのサーバーに音声の録音が送信されるのを停止する機能を追加すると語った。同氏は、通話のデータは記録も保存もされていないが、ユーザーが「Hey Portal」といって命令した際に、Facebookの従業員や請負業者がデータを分析して同社の技術の精度を高めることがあることを繰り返した。
ボスワース氏はさらに、「第1世代のPortalでも、いつでも音声での指示を確認し、削除することができた」と伝えている。「さらに、音声指示の保存を完全に無効にする機能を追加する」
これまでPortalユーザーは、Facebookのサーバーに音声指示を保存したくなければ、検索して削除することができたが、今後はストレージを完全に無効にすることができる。ただし、デフォルトではストレージは有効になっており、ユーザーがこの機能を無効にする必要があることには注意したい。
FacebookやGoogle(グーグル)、Apple(アップル)はいずれも、音声録音をどのように取り扱うかで非難を浴びている。
先月、Siriの録音が契約会社によって聴取されている件の報道をうけ、AppleはSiriのオーディオクリップのレビューをデフォルトでオフにし、ユーザーに設定を有効にするかどうかを尋ねると発表した。同社はまた、ユーザーデータはAppleの従業員だけが取り扱うと説明している。しかしFacebookの場合、デフォルトで契約会社がデータと録音にアクセスできる点で、Appleの動きとは異なっている。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)