Appleは先ほど、iOS 7.1をリリースした。これは昨年9月にiOS 7が発表されて以来、最初のメジャーアップデートとなる。今回のアップデートはしばらく前からデベロッパー向けには公開されていた。CarPlayのサポートが目玉だが、それ以外にもビジュアル・デザインの変更その他いろいろと興味深いマイナーチェンジが見られる。
CarPlayは最近ジュネーブのオートショーで実車が展示されて大きな話題になっている。CarPlayをサポートしたニューモデルを発売するのはボルボ、フェラーリ、メルセデス・ベンツなどだ。
Appleは珍しくOS 7.1アップデートの内容を詳しく紹介するページを公開している。
CarPlay以外の改良点には、ホームボタンによってSiriの聞き取りをマニュアルでコントロールする機能がサポートされたことも注目だ。ホームボタンを押してながら話しかけ、話し終わるとボタンを離すことによってSiriに会話の区切りを正しく伝えることができるようになった。Siriの話す音声も中国語、イギリス英語、オーストラリア英語、日本語でより自然なものになった。
デザイン面では、ソフトキーボードのシフトキーなど文字以外のキーが灰色に白抜きに変更された。また着信応答、ロックスクリーンなどのアイコンが改良された。
カレンダーでは、月を表示した画面でイベントリストが表示されるようになった。この機能がないのが不便だという声が強かったので多くのユーザーに歓迎されるだろう。
iTunes Radioラジオでは簡単に放送局が設定できるようになり、iOSデバイス内から直接広告なしのiTunes Matchを購読できるようになった。
アクセシビリティーについても多くの点が改善された。アニメーションを減らすオプションが天気、メッセージ、マルチタスク・スクリーンで適用できるようなった。パララックス効果は気分が悪くなると一部のユーザーから不評だった。
また指紋認証機能に不具合を訴えるユーザーも出ていたが、TouchIDの動作も改良された。今回のアップデートはiPhone 4のパフォーマンスも改善するという。
ホームスクリーンが繰り返しクラッシュして再起動するバグも修正された。FaceTimeの着信通知は全デバイスで同期するようになり、別のデバイスで応答した場合、着信通知は自動的に消去されるようになった。iCloudのキーチェーンのサポートが受けられる国が拡大された。iPhone 5sのカメラには「自動的にHDRにする」という設定オプションが加わった。
ユーザーはデバイスの設定/ソフトウェアのアップデート」から、あるいはiTunesから iOS 7.1をインストールすることができる。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)