ソーシャルゲームやスマートフォン向けのゲームアプリでは、毎日特定の時間に開催されるイベントを組み込むケースも多い。だがこれからはリアルタイムでの対戦が主流になっていくかもしれない。
トランスリミットが3月17日、スマートフォン向けアプリ「BrainWars(ブレインウォーズ)」のティザーサイトを公開。4月中旬のリリースに向けて事前登録を開始した。またこれにともなって、MOVIDA JAPANおよびSkyland Venturesから資金調達を実施した。金額は非公開としている。
BrainWarsは、リアルタイムでのオンライン対戦が可能なスマートフォン向けの脳トレゲームアプリ。ゲームを立ち上げたユーザーは、友人や世界中のユーザーとリアルタイムのマッチングを行い、各種のゲームで対戦し、そのスコアを競うことができる。僕がデモを見せてもらった際には、計算記号の穴埋め、数字を昇順、降順にタップするといった合計3種類のゲームがあったが、代表取締役社長の高場大樹氏によると、リリースまでに10種類程度まで拡大する予定だという。また、ユーザーはこれまでの実績に応じて、スピード、正確性、記憶、判断、観察力、計算力といった要素が採点される仕組みだ。
対戦のオファーはスマートフォンのプッシュ機能を通じてなされる。もちろんリアルタイムに対戦に応じられないこともあるだろう。その場合、これまでの実績に応じてAIがオファー元のユーザーと対戦することになる。ただしオファー元には今対戦しているのが生身のユーザーなのか、AIなのかは分からないようになっている。
プレイごとにライフを1つ消費する。ライフは一定時間で回復するが、これを有料で販売する。料金は現在調整中とのことだが、1プレイ100円程度を検討しているという。
海外に目を向けると、リアルタイムにクイズで対戦するスマートフォンアプリ「QuizUp」が注目を集めている。これまで500万以上のダウンロードを実施しており、2013年末にも大規模な調達を実施。これまで2700万ドルを集めている。トランスリミットでも「特定言語に依存しない、ノンバーバルなコミュニケーションを提供する」としており、早急に海外に展開することを視野に入れている。
トランスリミットは、サイバーエージェント出身のエンジニア2人が中心となって2014年1月に設立された。現在、MOVIDA JAPANのSeed Acceleration Programにも参加している。高場氏は、コミュニケーションサービス「アメーバピグ」の海外版である「Ameba Pico World」(現在はサービス終了)やスマートフォン向けソーシャルゲームの「ガールフレンド(仮)」などのサービス開発に携わってきたサーバサイドエンジニア。取締役の工藤 琢磨氏いくつものソーシャルゲーム開発に従事したネイティブアプリエンジニアだという。