リスティング広告の王道・Google広告を始めるための基礎知識

リスティング広告 Google

「Googleのリスティング広告について知りたい」
「Googleのリスティング広告を配信するのにかかる費用は?」

このような疑問を持つ方に向けて、本記事ではGoogleのリスティング広告の概要や費用、始め方をまとめました。Google広告で失敗しないための3つのポイントもお伝えするので、ぜひご一読ください。

また、リスティング広告と同じく検索ユーザーの集客方法として「SEO」があります。リスティング広告と並行して行いたい施策の1つです。SEOについては本記事でも触れていますが、具体的な成功事例や実践ノウハウについては「SEOの成功事例・成功法則」の資料でまとめています。ぜひ以下からダウンロードしてください。

\右肩上がりの集客を目指すなら!資料ダウンロードはこちらから/

Googleのリスティング広告とは

「Googleテキスト広告」は、ユーザー数世界一の検索エンジン「Google」が提供している、もっとも代表的なリスティング広告です。以下の画像のように、Googleで検索すると出てくる「広告」の表示がついたリンクが、Googleリスティング広告です。

リスティング広告 Google

リスティング広告については、以下の記事で基礎から解説しています。「そもそもリスティング広告とは何か」から確認できるので、あわせて参考にしてください。

内部リンク:リスティング広告とは

Google広告にかかる費用の目安

Google広告には、最低出稿金額が定められていません。そのため、いくらからでも広告を配信できます。初期費用などもありません。広告を配信して、クリックされた数だけお金がかかります。

中小企業がGoogleリスティング広告にかけている費用は、10~100万円程度となるでしょう。しかし、商品・サービスやそれぞれの会社の予算によって費用は大幅に異なります。あくまで目安の金額として覚えておいてください。

Google広告のやり方・始め方を8STEPで解説

ここからは、Googleリスティング広告を始める全体の流れを解説します。Google広告は、以下の8ステップを踏むことで開始できます。

STEP
項目
詳細
1
アカウントを作る
Googleの広告を配信するための「Google広告アカウント」を作成。
2
リスティング広告の内部構成を考える
リスティング広告を構成する5つの要素「アカウント・キャンペーン・広告グループ・広告・キーワード」をどのように組み合わせるか考え、それぞれ設定。
3
入稿作業を行う
実際にユーザーが見る広告内容を入稿。
4
予算を設定する
広告に1日どの程度の費用を支払うのかを設定。
5
広告費用の入金・入金設定を行う

広告費用を支払うためのクレジットカードまたはデビットカードをGoogle広告に登録。

※Google広告の費用は基本的に後払い方式です。

6
ウェブサイト(LP)にタグを設置する
ウェブサイト(LP)に、ユーザーがどの広告経由でサービス購入や資料請求などを行ったのか確認するためのタグを設置。
7
広告の審査が通っているか確認する
入稿した広告の審査結果を確認。不承認の場合は修正。
8
広告の掲載を開始する
すべての対応が完了し、広告が「承認済み」になっていれば、広告の配信を開始。

すべての項目について、詳しくは以下の記事で解説しています。Googleリスティング広告を実際に始めるのであれば、ぜひ参考にしてください。

この記事もチェック

リスティング広告は、GoogleやYahoo!といった検索エンジンの検索結果上に表示できる広告です。効果的な集客施策ですが、以下のような悩みを持って...
もう悩まない!リスティング広告のやり方・始め方完全ガイド - www.seohacks.net

Google広告を始める際に意識すべき3つのポイント

ここからは、Google広告を始める際に意識しておくべきポイントを3つお伝えします。ひとつずつ確認していきましょう。

リスティング広告 Google

1 広告を出稿する目的や目標数値を決めておく

広告を出稿する際は、目的や目標数値を決めておくことが大切です。わかりやすい目的・目標数値を設定しておくことで、広告の効果の良し悪しを簡単に判断できるためです。

■目的の例

  • 商品の購入数を増やしたい
  • サービスの問い合わせ数を増やしたい
  • ホームページに集客したい

■目標数値の例

  • 広告費用○円以内で商品を1つ購入してもらう
  • 広告費用○円以内で10件の問い合わせを獲得する
  • 広告費用○円以内で1ヵ月に○人からのアクセスを獲得する など

また以下のように、全体の予算から目標数値を決めることもできます。

  • 1ヵ月に何個の商品を購入してもらいたいかを決める
  • 1ヵ月あたりの広告予算を1ヵ月に購入してもらいたい商品個数で割る
  • 商品1個購入あたりの目標数値が算出される

例えば、広告予算1ヵ月あたり10万円で、1ヵ月に商品を100個購入してもらいたい場合、目標数値は広告費用1,000円以内で商品を1つ購入してもらうことになり得ます。

2 常に情報収集のためのアンテナを張っておく

Google広告は、新機能の実装やアップデートが比較的早いため、常に情報収集のためのアンテナを張っておきましょう。広告の仕組みに沿って運用をすることが、効果の改善につながるためです。情報収集は公式サイトを確認するのが確実ですが、SNSで広告代理店や広告運用者のアカウントをフォローしておくと、情報収集を習慣化しやすく効率的です。

3 仮説を立て検証を繰り返す

リスティング広告に限らず、広告の運用は「仮説を立てて検証する」を繰り返して改善していくことが大切です。当たり前ですが、広告は配信してみるまでその結果がわかりません。そのため、「この広告を出したら消費者はこのような反応をするのでは?」と仮説を立ててみてください。そして実際に配信をして、仮説と結果を比較します。その上で「結果と仮説にズレはあるか」「ズレがある場合はどのように埋められるか」と、さらに仮説を立て、再び検証を行う…といったことを繰り返して改善していきます。

リスティング広告 Google

■具体例

「テニス シューズ 履きやすい」というキーワードで広告を出稿する場合

  • 仮説:このキーワードで検索するユーザー層は、「テニスを始めたばかりの人」「ライトなテニスプレイヤー」である
  • 検証:初心者向けの広告文を配信してみる(例:初心者にもオススメ!履きやすいテニスシューズ)→配信結果から仮説が合っているかどうか確認。
  • 費用対効果が良い場合:同じユーザー層に向けた広告文やキーワードのバリエーションを増やす
  • 費用対効果が悪い場合:新たな仮説を立てて再び検証を行う

Googleのリスティング広告とSEOの比較

ここからは、リスティング広告とよく比較される集客施策「SEO」についてお伝えします。SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにウェブサイトの内容を理解してもらえるよう最適化することです。

SEOも非常に効果的な集客施策ですが、リスティング広告とは実際にどのような違いがあるのでしょうか。以下の表にて、項目別に比較しました。

比較項目
リスティング広告
SEO
上位表示の即効性
開始と同時に表示が可能
上位表示に数ヵ月の時間を要する
上位表示の確実性
予算を投じれば上位表示は確実
上位表示は不確実
流入獲得の継続性
×
予算を投じなければ表示がされなくなる
一度上位表示されると上表示が続く
費用対効果
費用対効果は一定
中長期的に費用対効果が高まる
運用コスト
×
配信している間運用しつづけなければならない
上位表示された後の運用の手間が少ない
施策実施の柔軟性
予算やキーワードなど柔軟に変更可能
×
対策ワードの変更などは困難
ブランディング効果
×
期待できない
期待できる

この表だけを見ると、SEOのメリットは費用面のみと思われがちです。しかし、SEOにはリスティング広告にはない、以下のような大きなメリットがあります。

  • 自身の資産となる、高品質なウェブサイトが構築できる

  • サービス・商品・自社のブランディングにつながる

「検索結果を活用した集客施策」という点で同じですが、その特徴は大きく異なります。SEOは数ヵ月~1年以上の長期的な集客施策です。そのため、リスティング広告と並行して実施することにより、ウェブマーケティングにおいて盤石な体制を築けます。

Googleのリスティング広告を始めて集客や売上アップにつなげよう

リスティング広告は、短期的に大きな成果を得られる可能性がある広告媒体です。一方で、ある程度の専門的な知識も必要になるため、0から始めていきなり成果を出すのは難しい場合もあります。そのため、基本的には広告代理店に運用代行を依頼することをおすすめします。

また、SEOは長期的に見るとリスティング広告よりも低コストで高い成果を得られる場合もある集客方法です。ぜひリスティング広告と並行しての実施を検討してみてください。

SEOにも興味がある場合は、以下の資料(無料)をご覧ください。実際にSEOを実施し、実践的なノウハウをまとめています。

\右肩上がりの集客を目指すなら!資料ダウンロードはこちらから/

リスティング広告の王道・Google広告を始めるための基礎知識【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

サイトリニューアルの要件定義を解説!9つの必須要素とは?

サイトリニューアル 要件定義

サイトリニューアルを進めていると、関係者からの要望で改修箇所が膨大になってしまったり、リニューアル期間が延びてしまったりしがちです。そうすると次第にサイトリニューアルの目的があいまいになり、プロジェクトが破綻してしまうことにもつながりかねません。こういった事態を防ぐためにも、あらかじめサイトリニューアルの要件定義を固めておくことが重要になります。

ここでは、サイトリニューアルにおける要件定義の進め方や作る際のポイントについて解説します。

サイトリニューアルに必要な要件定義とは

要件定義とは、サイトリニューアルの際に「どのようなコンセプトにするか」「どのような機能を実装するか」「スケジュールと予算はどのくらいか」といった要望や条件をとりまとめることです。ウェブ担当者がシステム会社や制作会社と連携し、サイトリニューアルのイメージを具体化していくのが一般的です。

要件定義が十分に行われていないと、サイトリニューアルで実装すべき機能が抜け漏れてしまったり、想定していた効果を発揮できなかったりと、失敗につながってしまうリスクがあります。リニューアルの効果を最大化するためにも、課題を網羅的に解決する要件定義を行いましょう。

要件定義の進め方

要件定義はウェブ担当者が一人で作成するのではなく、社内の関係者やシステム会社・制作会社などと連携して進めていく必要があります。それでは、要件定義の進め方を具体的に見ていきましょう。

サイトリニューアル 要件定義

情報を集めて課題を整理する

まずは、サイト分析や競合分析、社内関係者へのヒアリングなどを通して、サイトの課題を整理していきます。「PV数が少ない」「コンバージョン率が低い」といった定量的な課題はもちろんのこと、「サイトが使いにくい」「必要な情報が見つからない」といった定性的な課題を発見するために、ユーザーアンケートなどを実施するのもいいでしょう。

洗い出した課題は「UI」「コンテンツ」「SEO」といったようにカテゴリごとに分類し、改善幅や緊急性に応じて優先順位をつけます。スケジュールや予算に応じて優先順位の高いものから実装・改善していくのが、サイトリニューアルの基本です。

関係者と打ち合わせする

システム会社やウェブ制作会社など、サイトリニューアルの実装を依頼する会社と打ち合わせを行います。整理した課題を共有し、なぜサイトリニューアルを実施したいのかを伝えることで、具体的な機能や対策を提案してもらえるでしょう。また、ヒアリングに応じることで自社では見つけられなかった新たな課題が発見できる可能性もあります。

仮説を立ててリニューアルの方向性を決める

システム会社やウェブ制作会社とともに、課題に対する仮説を立ててサイトリニューアルの方向性を決めていきます。

ペルソナやカスタマージャーニーなどを考えてターゲットを明確にし、そのターゲットが最終的にどうなってほしいのかゴールを定めておくと、サイトリニューアルの方向性がブレないためおすすめです。「新規の見込み顧客を増やす」「サイト経由の受注額を増やす」といったゴールに対し、どのような施策が有効かを考えていくと、具体的なアイデアが浮かび上がってくるはずです。

合意形成する

社内でサイトリニューアルのプレゼンテーションを行い、合意形成をしておきます。合意形成の際はサイトリニューアルの目的やメリット、リスクを明らかにして、情報を伝えましょう。

要件定義書にまとめる

要件定義の内容を要件定義書にまとめます。サイトリニューアルの目的やコンセプト、ターゲット、サイトの構成や機能などを文書化しておくことで、内容を振り返ることが可能になり、ゴールを明確にしながらサイトリニューアルを進行できます。

サイトリニューアルを成功させるための要件定義のポイント9選

サイトリニューアルを成功させるためには、以下の9つのポイントを押さえた要件定義を行いましょう。要件定義を作成した後に、チェックリストと照らし合わせて抜け漏れがないか確認してください。

1 プロジェクトの概要は?
  • リニューアルの目的が明記されている?
  • リニューアルで実装する機能やスケジュールが明記されている?
2 サイトリニューアルの目的は?
  • リニューアル前の課題が記されている?
  • リニューアルの目的や目指す効果が明確になっている?
3 サイトリニューアル後のサイトのコンセプトは?
  • ターゲットは誰?
  • ターゲットに伝えたいメッセージがまとめられている?
4 サイトリニューアルの費用はどのくらい?
  • リニューアルの予算が明記されている?
5 リリース日時はいつ?
  • リニューアルの公開日時の詳細が明記されている?
6 サイトの構成と機能の内容は?
  • サイトマップが記されている?
  • リニューアルで実装する機能がまとめられている?
7 サイトの環境は?
  • 開発言語は何にする?
  • どんなソフトウェアを導入する?
  • 元々のサイトの環境は明記されている?
8 サーバーやドメインなどのインフラ環境は?
  • サーバーは何を使う?
  • ドメインは維持する?変更する?
  • セキュリティ環境のレベルは?
9 運用方針はどうするか?
  • リニューアル後は誰がどのように運用する?
  • 保守運用を外注する場合、どの範囲まで依頼する?

1 プロジェクトの概要は?

サイトリニューアルのプロジェクトの概要をまとめます。目的やコンセプト、実装機能など、この後に紹介するポイントを簡潔にまとめ、一目で内容がわかるようにしておきましょう。長期にわたってサイトリニューアルに携わっていると、当初決定した目的の理解があいまいになってしまってしまいがちです。そのような際にプロジェクトの概要を振り返れば、初心を思い出すことができるはずです。

2 サイトリニューアルの目的は?

サイトリニューアルをするに至った理由やその目的を明記します。「サイト経由の問い合わせ数に課題がある」「そのために新規見込み顧客のアクセス数を増やし、エンゲージメントを高めて問い合わせにつなげる」といったように、サイトリニューアルの目的を整理することで、機能実装やサイト改善の方向性が明確になります。

3 サイトリニューアル後のサイトのコンセプトは?

どのようなターゲットに、どのようなメッセージを伝えるか、といったサイトのコンセプトをまとめます。サイトのコンセプトによって必要な機能は変わりますし、適したサイトデザインも異なってきます。コンセプトを明確にすれば、キャッチコピーやデザイン、コンテンツなど、細かな部分までブレずにリニューアルすることができます。

4 サイトリニューアルの費用はどのくらい?

サイトリニューアルにかけられる予算は、無尽蔵ではありません。限られた予算の中でリニューアルの効果を最大限にするためにも、かけられる費用は要件定義の中で明記しておきましょう。予算を明らかにすることで、改善効果の大きい施策から優先的に実施できるようになりますし、不必要な機能を実装してコストを浪費するリスクを減らすことができます。

5 リリース日時はいつ?

リリース日時を記します。「〇月〇日〇〇時に公開」と詳細まで設定することで、逆算して開発スケジュールを組めるようになります。一方、規模の大きいサイトリニューアルになると、数ヵ月は開発に時間をかける必要があるため、システム会社やウェブ制作会社と調整して、現実的なリリース日時を設定するようにしましょう。

6 サイトの構成と機能の内容は?

サイトのページやコンテンツの構成をまとめたサイトマップや、リニューアルで実装・改善する機能の内容をまとめます。サイトマップがあれば、必要なコンテンツの抜け漏れを防ぐことができます。また、機能をまとめることで後の効果検証にも役立ちますし、詳細なシステム設計の際のガイドラインとしても活用できます。

7 サイトの環境は?

サイトリニューアルの開発言語や導入するソフトウェアといった構築環境をまとめます。現状使用しているサイトの環境から変更する際は、元の環境も明記しておくことで後々課題が発生した際にも対処しやすくなります。

また、将来のリニューアルやサイト改善の際にも、どのような環境で構築すべきかの参考になります。

8 サーバーやドメインなどのインフラ環境は?

サーバーやドメイン、セキュリティなどのインフラ環境についてまとめます。サーバーには無料のものもありますが、容量が小さかったり勝手に広告が表示されたりといったデメリットも存在します。

規模の大きいサイトであれば、有料サーバーを利用することをおすすめします。ドメインは新規で取得することも、現状のものを継続して利用することも可能です。ドメインを新規取得した際は、SEOの評価がゼロからの出発になるなどデメリットもあるため、システム会社などと相談してどのようにすべきか決定しましょう。

氏名・住所やクレジットカード情報といった個人情報を扱うサイトの場合、高度なセキュリティ環境の構築が求められます。システム会社などに相談し、セキュリティ環境の予算も確保するようにしましょう。

9 運用方針はどうするか?

サイト運用を誰がどのように行うのか、保守運用は外注するのかといった運用方針をまとめます。保守運用を外注する場合、どの範囲までを依頼するのかも明記することで、後々のトラブルを防ぐことができます。

要件定義をまとめてサイトリニューアルを成功させよう

要件定義は、サイトリニューアルを成功させるための基盤と言っても過言ではありません。今回紹介した要件定義のポイントを押さえて、現状の課題を解決するリニューアルへとつなげましょう。また、専門的な内容で判断が難しい部分に関しては、システム会社やウェブ制作会社、ウェブコンサルティング会社などに相談して方針を決定するようにしてください。

\ナイルのサイト改善提案の紹介はこちらから!/

サイトリニューアルの要件定義を解説!9つの必須要素とは?【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

サイトリニューアルの企画書はどう作る?説得力のある内容にする方法

サイトリニューアル 企画書

サイトリニューアルでは、大きな予算の獲得が欠かせません。そのため、いかにして上長や社内の理解を得られるかで頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。そこで必要になってくるのが、サイトリニューアルの意義を相手に伝え、予算を引き出す材料となるサイトリニューアルの企画書です。

ここでは、サイトリニューアルの企画書の作り方について、詳しく解説します。

サイトリニューアルの企画書に必要な要素

まずは、サイトリニューアルの企画書に絶対に入れるべき要素について確認していきます。サイトリニューアルの内容や規模は会社によって千差万別ですが、企画書として最低限必要な要素に大きな違いはないため、しっかりと把握しておきましょう。

サイトリニューアル 企画書

サイトリニューアルの概要

おすすめしたいのが、冒頭に企画書全体のサマリーをまとめた概要ページを入れることです。サイトリニューアルの意義を伝えるべき相手は、必ずしも企画書全体をじっくり読んでくれるとは限りません。またプレゼンをする際でも、導入として全体概要を説明しないままでは、相手に聞く姿勢をとってもらいにくくなります。一目見ただけでおおよその内容が理解できる概要ページを、用意しておきましょう。

サイトリニューアルの目的

次に、サイトリニューアルの目的を記載します。ここで大切なのが、「目的」と「手段」を混同しないことです。例えば「デザインが古いので新しくしたい」「操作性が悪いのでシステムを見直したい」というのは手段であり、目的ではありません。「PV数を向上させて問い合わせ件数を増やしたい」「資料請求を増やすことで売上を増加させたい」といったことが目的であり、その手段としてデザインやシステムの刷新が必要となるのです。

サイトの課題や問題点

目的と併せて、なぜ現状のサイトではそれが達成できていないのか、課題や問題点となっている部分についてもしっかり説明するようにしましょう。課題を明確にすることで、サイトリニューアルの必要性を強力にアピールすることができるため、説得材料としてよりよいものになります。自身が感じている課題や、社内メンバーから寄せられた課題、数値上の課題など、複数の目線から課題を挙げるようにするのも効果的です。

リニューアルによって期待される効果

リニューアルによって期待される効果も、企画書では重要な要素となります。リニューアル後の効果や目標については必ず数値で示すようにし、実行する意義をしっかりと伝えることを心がけてください。経営層は、コストに見合う効果があるのかを特に重視する傾向がありますので、熱い思いだけではなく、具体的なメリットを提示します。

リニューアルに必要な予算・スケジュール

リニューアルに必要な予算やスケジュールといったコストについて、記載するようにしましょう。いくら高い効果が期待できるリニューアルであっても、そのために必要な予算やスケジュールが膨大であれば、投資金額の回収に時間がかかってしまうため、GOサインを出しにくくなってしまいます。

制作会社の見積書や提案書

制作会社などからすでに見積書や提案書をもらっている場合は、その内容についても企画書に記載するようにします。複数社から見積もりを取っている場合は、それぞれの特徴やメリットを一覧にまとめるようにすれば、よりわかりやすい企画書となるでしょう。

サイトリニューアルの企画書作成時に気をつけるポイント

企画書の作成時には、上記で説明した要素を網羅するだけでなく、1ページ1ページの中身にも気を配らなければなりません。ここからは、企画書作成時に気をつけるポイントについて見ていきます。

端的にわかりやすい言葉で伝える

サイトリニューアル時は、やりたいことや伝えたいことが多くあるはずですが、だからといって内容を盛り込みすぎてしまうと、わかりにくく読む気もしない企画書になってしまいます。「ワンスライド・ワンメッセージ」を心がけ、1ページ内に載せる内容は可能な限り絞るようにしましょう。

また、この企画書を読む相手が必ずしも自身と同じ知識を持っているとは限りません。そのため、専門用語などは使わず、誰が読んでも意味が理解できる言葉で説明することが大切です。

数字を用いて具体的な目標や効果を示す

目標や効果、課題については、できるだけ数字を用いて語るようにし、具体性を出すようにしましょう。そうしなければ、何のためにリニューアルをするのかや、リニューアルによってどうなるのかがわかりにくく、説得力の低い企画書になってしまいます。

メリットの伝え方を工夫する

企画書を読む人に、サイトリニューアルのメリットを感じてもらうために、伝え方は工夫しましょう。例えば、「PVが10%増える」となれば、それだけでもリニューアルの効果を理解してもらうことができるでしょう。さらに「PVが10%増えることで、売上も10%伸びる」といったように、より具体的にサイトリニューアルのメリットを伝えていくことが大切です。

企画書作成はサイトリニューアルの第一歩

サイトリニューアルは、企画書そのものの質が低ければ、いくら現状のサイトに大きな課題を抱えていたとしても、リニューアルを実行に移すのが難しくなる可能性すらあります。ポイントを押さえて、サイトリニューアルの企画書を作成するようにしてください。

\ナイルのサイト改善提案の紹介はこちらから!/

サイトリニューアルの企画書はどう作る?説得力のある内容にする方法【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

サイトリニューアルの手順は?実行する際の注意点も解説

サイトリニューアル

サイトのデザインやシステム、構成を見直し、新しいサイトへと生まれ変わらせることをサイトリニューアルといいます。サイトリニューアルは、制作の規模が大きく、実行するためには多大な費用と期間が必要になるため、しっかりと計画を立てて進めていかなければなりません。

ここでは、サイトリニューアルの手順や実行時の注意点などについて、詳しく解説します。

サイトリニューアルのタイミングは?

サイトリニューアルは、ただ闇雲に行えばいいというわけではありません。適切なタイミングで行わなければ、リニューアルによって期待する効果を得られないケースは多くあります。まずは、サイトリニューアルを行うべきタイミングについて確認しておきましょう。

サイトリニューアル

デザインが時代に合っていない

デザインが時代に合っていない場合は、サイトリニューアルを検討してみてもいいでしょう。デザインには、その時代その時代の流行が色濃く反映され、人々の好みや嗜好も変化していくものです。そのため、数年前では一般的なデザインのサイトであったとしても、長期間サイトリニューアルを行っていなければ、現在の流行にそぐわないデザインになっていることも少なくありません。

デザインが古ければ、サイト全体も古いものとみなされ、新しい情報を求めるネットユーザーからの評価を下げてしまうことにつながるでしょう。また、デザインと操作性などの使いやすさは密接な関係にあるため、古いデザインのサイトは、新しいデザインに親しんだユーザーからすれば、古いを通り越して使いにくいサイトとみなされてしまう可能性もあります。

最新の機能が備わっていない

一昔前であれば、ウェブサイトはパソコンから見るのが一般的でしたが、スマートフォンが普及した近年では、ウェブサイトをスマートフォンで閲覧することが増えています。また情報保護の観点から導入されたSSLなど、システムそのものが大きく変更になっているケースも少なくありません。

こうした変化に対応できていない場合も、サイトリニューアルのタイミングといえるでしょう。スマートフォンに対応していなければ、スマートフォンユーザーからのPVを獲得しにくくなりますし、SSL対応ができていなければ、サイトに「保護されていません」と表示されて、ユーザー離れを引き起こす可能性があります。

情報が煩雑化している

サイトの運営期間が長くなってくると、それだけサイト内の情報量が多くなりがちです。単にページ数が増えるだけであればまだいいのですが、内部リンクが増えてしまったり、ページ内に盛り込まれる情報量まで増え始めたりすると、ユーザビリティを大きく低下させてしまいます。

サイトの運営者の視点だと、どこにどんな情報があるのかがすぐにわかったとしても、ユーザーはそうはいきません。初めてサイトを訪れた人をイメージして、サイト内の閲覧にわかりにくさを感じたら、サイトが煩雑になっている証です。サイトリニューアルを検討するタイミングとなります。

サイトリニューアルの手順

サイトリニューアルでは正しい手順を踏まなければ、大事なポイントを見逃し、リニューアルそのものが失敗に終わってしまうこともあるでしょう。ここからは、サイトリニューアルの手順について解説します。

サイトリニューアル

STEP1 目的を明確にする

まず初めに行うべきなのが、サイトリニューアルの目的を明確にするということです。当然のことながら、目的が定まっていないまま、サイトリニューアルを行おうと思っても、どこを改善すればいいのか、どうなれば成功といえるのかがわかりません。サイトリニューアルの際には、必ずその目的を明確にするようにしましょう。

STEP2 自社サイトや競合サイトを分析する

次に、自社サイトの課題について整理していきます。目標達成に向けて、どういった部分をリニューアルによって改善すればいいか、という視点で探していきましょう。

この際、感覚的に使いにくさやわかりにくさを感じるポイントを探すのはもちろんですが、「Googleアナリティクス」や「Google Search Console」といったツールを用いて、数値的に課題となっている部分についてもしっかり確認するようにしてください。より具体的な課題・解決策へと落とし込むことができるはずです。

また同時に、競合サイトも漏らさずチェックし、自社サイトよりも優れている箇所があれば、その要素も必ずチェックするようにしておきます。同時に自社サイトの優位性を把握しておくことで、サイトリニューアルによってその優位性が損なわれてしまわないように配慮することもできるでしょう。

STEP3 要件定義書に落とし込む

目的、課題を要件定義書としてまとめていきます。さらに要件定義書では、サイトリニューアルにかかる制作期間や予算なども記載するようにしましょう。そして、ここでまとめた情報をもとに、いよいよサイトリニューアルが本格的に動き出していくことになります。

STEP4 サイトマップ、ワイヤーフレームを作成する

サイト構築では、サイトマップ、ワイヤーフレームの作成から始めていきましょう。サイトマップとは、サイト全体の設計図のようなものです。どのようなページを用意し、どのような階層でつなげていくのか、といった情報をまとめます。そしてワイヤーフレームとは、サイトマップによって作った各ページの設計図のことです。

STEP5 サイトデザインを決定する

サイトデザインを決定するステップとなります。ここからは、専門的な知識や技術が求められる作業になるため、社内のデザイナーやエンジニア、制作会社に依頼するケースが多くなるでしょう。自身が期待するデザインに仕上げてもらうためにも、サイトの目的やリニューアルで実現したいことなどを、しっかりと制作会社に共有しておくことが大切です。

STEP6 コンテンツを制作する

デザイン制作と並行して、リニューアル後に必要となるコンテンツの制作も行っていきます。新たなコンテンツ制作はもちろん、デザインが変わることで、既存のコンテンツに変更を加えなければならないケースがありますので、漏れなく進めていくようにしてください。

STEP7 コーディングを行う

最後にコーディング作業となります。コーディングは、専門的な知識や技術が必要になる作業ですので、社内のデザイナーやエンジニア、制作会社と連携するケースが多くなると思います。ソースコードを書いたり、バグをチェックしたりと、コーディングにはある程度時間が必要になりますので、しっかりスケジュール管理を行いましょう。

サイトリニューアル時の注意点

サイトリニューアルに失敗しないために、注意点をまとめました。それぞれの注意点をしっかり把握しておくようにしてください。

要件定義によって課題や目標を明確にしておく

サイトリニューアルでは、要件定義が最も重要になると言っても過言ではありません。要件定義とは、サイトリニューアルの目的や実装すべき機能をまとめることで、開発に着手する前に整理しておく必要があります。

要件定義を整理しておくためにも、まずはアクセス解析や社内ヒアリングなどを実施して、現状のサイトの課題を洗い出しましょう。そして課題を明確にし、その課題を解決するための機能やコンテンツにはどんなものがあるのかを検討します。課題と目的を明確にしなければ、何を優先してサイトリニューアルすべきかわかりません。限られた予算の中でリニューアルの効果を最大化するためにも、綿密な要件定義を行いましょう。

SEOを実施しておく

サイトリニューアルでは、自然検索からの流入数を増やすためのSEOにも取り組みましょう。SEOはコンテンツの内容だけでなく、サイト構成やタグの最適化といった内部対策も必要になります。特に内部対策は改修範囲が広くなりやすいので、サイトリニューアルに合わせて、SEO施策を整理することをおすすめします。また、サイトリニューアルのSEOで押さえるべきポイントは以下になります。

  • コンテンツ(テキスト)を減らしすぎていないか
  • 内部リンクを減らしすぎていないか
  • robots.txtでクローラーを拒否していないか
  • title、description、見出しが適切に設定されているか
  • 存在しないページ、削除したページは404を返しているか
  • XMLサイトマップを設定しているか
  • スマートフォン向けURLとPC向けURLを対応させているか
  • 検索エンジンがページ内容を読み取りづらい仕様になっていないか
  • 旧URLと新URLを対応させてリダイレクトしているか
  • Google Search Consoleでドメイン変更を伝えているか
  • サイト内にあるリンクのURLを、新URLに変更しているか

考慮すべき領域が広く、専門的な知識も問われる内容になりますので、必要に応じてSEOに強いコンサル会社に相談するといいでしょう。サイトリニューアルで取り組むべきSEOについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

この記事もチェック

サイトリニューアルとは、サイトのデザインや構成を大幅に変更し、パフォーマンスの向上を目指すことを指します。ここでは、サイトリニューアルでS...
サイトリニューアルでSEO上、絶対に気をつけるべき11の注意点 - www.seohacks.net

サイトリニューアル後の対応

サイトリニューアルは、実施して終わりではありません。サイトリニューアル後も適切にサイトを運用し、効果を高めていくために、どのような対応が必要なのか、確認しておきましょう。

SEOの抜け漏れがないかあらためてチェック

サイトリニューアルでドメイン変更やリダイレクト、ページの追加・削除などのSEO施策を実施した場合、その対応にミスや抜け漏れがないかあらためてチェックするようにしましょう。これらの施策にミスがあると、検索順位が大幅に下がってしまったり、ユーザーがサイトを閲覧できなかったりといった問題につながってしまうリスクがあります。特に以下のSEOを実施した場合は、入念にチェックするようにしましょう。

・サイトリニューアルでドメイン・URLを変更した

元々のURLからリダイレクト設定を行えているか、新規URLで正しく表示されるかチェック

・セキュリティ対策でSSL(https)を導入した

エラー画面などが表示されないかチェック

・ページを追加・削除した

追加ページは正しく表示されるか、Google Search ConsoleでURLのクロールを依頼したかチェック 削除ページはリダイレクト設定できているかチェック

リニューアルした旨を告知する

サイトリニューアルでデザインが変更されると、見慣れていない既存ユーザーは「間違えてアクセスしたかもしれない」と離脱してしまうおそれがあります。サイトリニューアル前にリニューアルの予定をメールなどで報告するのに合わせて、リニューアル後にもその旨をお知らせページやメール、SNSなどで告知することで、安心してサイトを利用してもらえるようになります。

また、プレスリリースを配信すればメディアに取り上げてもらえる可能性もあります。リニューアル後のサイトを多くの人に利用してもらうためにも、積極的に告知するようにしましょう。

リニューアルによる効果検証を行う

サイトリニューアルは、課題を解決するために実施するものです。リニューアル後にその目的を達成できているかを確認するために、必ず効果検証を行うようにしましょう。リニューアルから1ヵ月後に一度効果検証を行い、数値が改善しているか、悪化している箇所がないかを確認します。思った結果につながっていない部分があれば、さらなるサイト改善を行ってもいいでしょう。このように、リニューアル後もPDCAを回すことでサイト効果を高めていくことができるのです。

サイトリニューアルの相場

サイトリニューアルの費用の相場はどのくらいなのでしょうか。サイトリニューアルの費用は依頼する会社によって大きく異なるので一概には言えませんが、基本的にはサイトリニューアルの工数が多いほど、費用は高くなる傾向にあります。

大手のウェブ制作会社の場合、ノウハウが豊富で知名度も高い分、数百万円程度の予算が必要になってきます。事前のコンサルティングからその後の運用までコミットしてくれるプランもあるので、それだけ結果につながる可能性は高まります。

中小規模のウェブ制作会社は、数十万円から数百万円程度が費用の相場となります。業界や分野に特化したサービスを提供している会社も多く、適切な費用で自社の課題に対して的確な提案をしてくれる会社が見つけられるはずです。最適な会社に依頼するためにも、それぞれの強みや特徴を比較して自社にマッチした会社を探すようにしましょう。

フリーランスに依頼するという方法もあります。法人に依頼するよりも費用が安く、数万円程度で実施してくれる場合もあります。しかし、個人によってスキルにばらつきがあることと、責任を負えないことを考えると、サイトリニューアルといった大きな変更時にはおすすめできません。

ポイントを押さえてサイトリニューアルを成功させよう

サイトリニューアルは事前準備からリニューアル後の対応まで、実施・考慮すべきことが多岐にわたります。特に、サイトリニューアルの目的を明確にすることは、その後の施策検討や効果改善にも直結することなので、入念に検討するようにしましょう。今回紹介したポイントを押さえてリニューアルすれば、サイトの効果改善につながるはずです。

\ナイルのサイト改善提案の紹介はこちらから!/

サイトリニューアルの手順は?実行する際の注意点も解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

もう悩まない!リスティング広告のやり方・始め方完全ガイド

リスティング広告 やり方 始め方

リスティング広告は、GoogleやYahoo!といった検索エンジンの検索結果上に表示できる広告です。効果的な集客施策ですが、以下のような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。

「リスティング広告の始め方がわからない」

「広告を配信した後の運用のやり方は?」

そこでこの記事では、上記のような悩みや疑問を持つ方に向けて、リスティング広告の始め方や、配信開始後の運用のやり方をまとめました。よくある失敗を回避できるよう重要なポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

また、リスティング広告とあわせて実施がおすすめな集客方法として「SEO」が挙げられます。SEOとは、Google検索などの検索エンジンで上位表示を狙う施策のことです。SEOの実践的なノウハウを知りたい場合は「SEOの成功事例・法則」を参考にしてください。以下のボタンから無料でダウンロードしていただけます。

\SEOで成果につなげる!資料ダウンロードはこちらから/

Googleのリスティング広告の始め方8STEP

本記事ではGoogleが提供する「Google広告」の始め方を説明します。Googleは日本の検索エンジンのシェア約8割を占めるため、まずGoogleのリスティング広告から始めるのが効果的です。以下の8つのSTEPを踏むことで配信を開始できますので、1STEPずつ見ていきましょう。

リスティング広告 やり方 始め方

STEP1 アカウントを作る

まずは、Googleの広告アカウントを作ります。Google 広告公式サイトにアクセスし、「今すぐ開始」をクリックすることでアカウントの作成画面に進みます。

リスティング広告 やり方 始め方

必要な情報を入力することで、アカウント作成が完了します。

STEP2 リスティング広告のアカウント構造を考える

Googleの広告アカウント作成が完了したら、リスティング広告のアカウント構造を考えましょう。リスティング広告は以下の5つの要素で構成されており、この5つをそれぞれ何個作成し、どのように設定するのかを考えます。

リスティング広告 やり方 始め方

例えば、シューズを販売する企業がリスティング広告を展開する場合の構成を考えてみましょう。まず、1企業につき1つの「アカウント」を作成し、パンプスやスニーカーなどの商品カテゴリごとに「キャンペーン」というグループ分けをします。

それぞれのキャンペーンの下に、価格訴求、デザイン性訴求など、訴求内容ごとの「広告グループ」を作成します。

そして、それぞれの広告グループの下に、実際にリスティング広告として配信されるテキストとして「広告」を設定し、どのような「キーワード」が検索されたときにそれぞれの広告を表示させるかを設定します。

要素
概要
アカウント

広告の大元となる部分

1企業につき1アカウント

キャンペーン

広告グループをまとめる部分

予算・ターゲティングの設定が可能

商品・サービスごとの作成がおすすめ

例)靴屋が広告を出稿する場合

「パンプス」「スニーカー」「サンダル」「ブーツ」など商品ごとにキャンペーンを作成

広告グループ

広告とキーワードをまとめる部分

訴求内容(打ち出したい特徴、商品の長所など)ごとの作成がおすすめ

例)キャンペーン「パンプス」の場合

広告グループ「価格訴求」「デザイン性訴求」「サイズ展開訴求」など

広告

ユーザーに配信される広告の内容を設定する部分

キーワード

ユーザーがどのような言葉で検索したときに広告を出すかを設定する部分

ここではキャンペーンを商品カテゴリ、広告グループを訴求内容で分類しましたが、どのような基準で分類するかは自由に決めることができます。

アカウント構造の設計は奥が深く、ここですべてを伝えることはできません。詳しい方法は、以下のページを参考にしてください。Yahoo!広告のページですが、Google広告にも適用できるノウハウです。

運用しやすいアカウント構造を設計する - ヘルプ - Yahoo!広告

STEP3 入稿作業を行う

アカウントの構成を考え、そのとおりにキャンペーン・広告グループ・キーワードを設定した後は、広告の入稿作業を行います。Googleでは広告入稿のためのエディタが用意されています。エディタを利用することで、入稿作業の効率化が可能です。

Googleエディタ:すべてのキャンペーンで広告を簡単に作成、編集する | Google 広告

エディタを利用しての入稿は、以下のようなシーンにおすすめです。

  • 大量の広告を入稿する場合
  • 複数のキャンペーン・広告グループの変更をする場合

STEP4 予算を設定する

広告の入稿が完了したら、続いて広告に1日どの程度の費用を支払うのかを設定します。まずは、「キャンペーン」の設定で日予算(1日に使う予算)を設定しましょう。

ここで覚えておくべきは、「設定した日予算以上に費用が使われる場合がある」ということです。Googleは最高で予算の2倍を消化してしまう可能性があります。しかし、最終的には1ヵ月の使用金額の合計が1日の予算×30.4(約1ヶ月)を超えないように調整されます(※)。

例)「キャンペーン」で日予算を1万円に設定した場合

10月1日:1万円使用

10月2日:9,000円使用

10月15日:2万円使用

10月31日:8,000円使用

10月1日~10月31日の合計:30万2,000円

日予算1万円×30.4=30万4,000円。1日の使用金額にバラつきがあっても、上限は日予算の2倍。

また、最終的には1ヵ月あたり30万4,000円を超えないよう調整される

「1ヵ月にいくら使うか」ということを考えて、日予算を設定しましょう。

(※)参考:1 日の費用が 1 日の平均予算を超える場合がある理由 - Google 広告 ヘルプ

5.広告費用の入金設定を行う

日予算を設定したら、実際に広告費用を支払うための入金設定を行いましょう。クレジットカードまたはデビットカードをGoogle広告に登録します。Google広告の費用は後払い方式です。支払情報(カード情報)を登録しておくことで、利用金額が自動で決済される仕組みです。「最後の決済から30日が経過する」か「あらかじめ設定した金額(限度額)に達する」かのどちらかが先に発生した時点で、自動的に決済されます。

参考:ご利用可能なお支払い方法 - Google 広告 ヘルプ

6.ウェブサイト(LP)にタグを設置する

次に、広告をクリックしたユーザーが最初に見るウェブサイトの画面にタグを設置します。タグを設置することで、「ユーザーがどの広告経由でコンバージョンしたのか」がわかるようになります。コンバージョンとは、「商品(サービス)の購入」「資料請求」など、広告を配信して達成したい目標になります。

設置するタグは、「グローバルサイトタグ」と「イベントスニペット」の2種類です。

  • グローバルサイトタグとは

     「ユーザーがホームページにアクセスした」「商品を購入した」といった情報を取得するタグ

  • イベントスニペットとは

    グローバルサイトタグの情報を計測するためのタグ

グローバルサイトタグとイベントスニペットは一緒に設置することで正確に作動するため、2つとも必ず設置してください。

7.広告の審査が通っているか確認する

タグの設置が完了したら、入稿した広告の審査結果を確認しましょう。Google広告は、広告の入稿と同時に掲載可否の審査が開始されます。広告の審査にかかる日数は、通常1営業日以内です。早ければ午前中に審査開始→午後に承認というケースもあります。

8.広告の掲載を開始する

  • 予算の設定
  • 広告の入稿、審査
  • 広告費用の入金設定
  • ウェブサイト(LP)への2種類のタグ設置

これらの対応が完了し、広告が「承認済み」になっていることが確認できたら、広告の配信を開始します。キャンペーンの画面を開き、広告の左側にある「●」をクリックし、「有効」にすればスタートです。

リスティング広告 やり方 始め方

リスティング広告開始後の運用のやり方

リスティング広告は、配信を開始してからが本当のスタートです。リスティング広告の配信を開始した後に取るべき対応を、重要な4点に絞ってお伝えしていきます。

リスティング広告 やり方 始め方

1.予算を日中に使い切っていないか確認する

まずは、設定した予算を日中に使い切ってしまっていないか確認しましょう。「9:00(始業のタイミング)、13:00(ランチ前後のタイミング)、18:00(終業のタイミング)」など、時間を決めて1日に2~3回チェックすることをおすすめします。

一気にキーワードを追加しすぎて、日中に予算を使い切ってしまうのはよくあるケースです。予算を使い切ってしまうと、その日は配信が止まってしまいます。予算を増やすか、優先度の低いキーワードの配信停止を検討してみてください。

2.キーワードの追加と除外を繰り返す

リスティング広告はキーワードの追加と除外が非常に大切です。というのも、初期に設定したキーワードが正解とは限らないためです。より成果の出るキーワードがあるかもしれませんし、成果の出ないキーワードに配信をしているかもしれません。そうならないよう、キーワードの追加と除外を繰り返してキーワードを改善する必要があります。

例えば、「一定の金額(※)を使ってもコンバージョン0件のキーワードは除外する」といったルールを決めることで、除外キーワードを効率的に決められます。キーワードを追加する際は、成果が高いキーワードを軸に「似ている言葉」「検索でよく一緒に使われている言葉(共起語)」などを調べて追加しましょう。これらの調査には、以下のツールが便利です。

Google Keyword Planner

ラッコキーワード(旧:関連キーワード取得ツール(仮名・β版))

(※)「一定の金額」は、広告の運用を行う上で決めておくべき重要な数字です。以下の例を参考に、自社のビジネスにも当てはめてみてください。

例)美容クリームの広告を配信している場合
  • 1ヵ月で使用できる広告予算は20万円
  • 販売目標は1ヵ月100個

    →美容クリーム1個あたり2,000円で販売する必要がある。

    →2,000円以上使ってもコンバージョン0件のキーワードは除外する

3.広告文の検証と改善を繰り返す

配信している広告文は、以下の理由から検証と改善を繰り返すことが大切です。

  • 最初に設定した広告文が正解とは限らないため
  • 長期間同じ広告文を配信していると効果が低下する可能性があるため
  • 常にトレンドや検索意図の変化が起こる可能性があるため

広告文は「一度作ったら終わり」ではありません。配信していると、コンバージョン率やクリック率に違いが見えてきます。広告文の特徴を確認し、コンバージョンが獲得できない広告に関しては1~2週間に1回のペースで見直しを行いましょう。

「一定の金額を使ってもコンバージョン0件の広告は、成果が悪いとみなして見出しや説明文の変更を行う」など、改善の基準として活用しましょう。

4.自動入札を積極的に活用する

Google広告を効果的に運用するのであれば、自動入札機能を活用することを推奨します。人力ではできない高度な調整が可能になるためです。自動入札機能は「サイトアクセスを増やす」「 設定した予算内で最大限コンバージョンを増やす」などの目標に合わせて、キーワードごとに最適な入札単価を設定してくれる機能です。

機械学習を活用しているため、運用する期間が長く予算が大きいほど、目標とする成果を得られる可能性が高まります。ぜひ試してみてください。

リスティング広告とSEOの比較

リスティング広告とよく比較される集客方法に「SEO」があります。SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにウェブサイトの内容を理解してもらえるよう最適化することです。リスティング広告とSEOは並行して実施することで、検索エンジンからの集客の最大化を目指せます。

2つの違いをわかりやすくするために、リスティング広告とSEOを項目別に比較しました。

比較項目
リスティング広告
SEO
上位表示の即効性

開始と同時に表示させることが可能

上位表示に数ヵ月の時間を要する

上位表示の確実性

予算を投じれば上位表示は確実

上位表示は不確実

流入獲得の継続性

×

予算を投じなければ表示がされなくなる

一度上位表示されると上位表示が続く

費用対効果

費用対効果は一定

中長期的に費用対効果が高まる

運用コスト

×

配信しているあいだ運用しつづけなければならない

上位表示された後の運用の手間が少ない

施策実施の柔軟性

予算やキーワードなど柔軟に変更できる

×

対策ワードの変更などは困難

ブランディング効果

×

期待できない

期待できる

このような表を確認すると、SEOのメリットは費用面のみと思われがちです。しかしSEOには、リスティング広告にはない、以下のようなメリットがあります。

  • 自社の資産となる、高品質なウェブサイトが構築できる
  • サービス・商品・自社のブランディングにつながる

このように、リスティング広告とSEOはどちらもメリットのある集客施策です。リスティング広告と並行してSEOを行うことにより、ウェブマーケティングにおいて盤石な体制を築いていくことができます。リスティング広告とSEOに関しては、以下の記事でより詳しく解説しているので、興味を持った方はぜひ参考にしてください。

この記事もチェック

SEO対策とリスティング広告のそれぞれの違いや共通点、それぞれの特徴について解説しています。SEO対策とリスティング広告これらの言葉は、ともにY...
SEOとリスティング広告の違いとは?共通点とメリット・デメリット - www.seohacks.net

また、SEOを試してみたい方に向けて、弊社ではSEOの実践的なノウハウをまとめた「SEOの成功事例・法則資料」を無料で配布しています。以下から、ぜひダウンロードしてみてください。

\SEOで成果につなげる!資料ダウンロードはこちらから/

リスティング広告を始めて売上アップにつなげよう

リスティング広告は、簡単に始められます。しかし、広告配信を始めてからの運用が重要です。リスティング広告の運用が難しいと感じた場合には、広告代理店に運用代行を依頼してみてください。運用代行のメリットや費用については、以下の記事で解説しています。

この記事もチェック

「リスティング広告の運用代行のメリット・デメリットや費用相場は?」「どのような場合にリスティング広告の運用代行を利用するべき?」「依頼す...
リスティング広告の運用代行のメリット・費用相場・注意点を解説 - www.seohacks.net

もう悩まない!リスティング広告のやり方・始め方完全ガイド【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

ユーザーの検索をより深く考えてみませんか?

こんにちは!ナイル株式会社の青木です。

本日は「ユーザーの検索」に関するニュースなどの3つをお届けします!

※トピックは初級者~中級者くらいの方向けを想定して紹介します。

なお、本企画は取り上げるページを実際に読んでいただくことを想定しております。簡単なひとことコメントとお役立ち度(収集部隊の主観です)を参考に、該当ページを読んでみてください。

前回のニュース(2021年9月30日収集分)はこちらから

本日のSEOニュース

①Googleがタイトルを生成する方法

記事紹介:「検索離れ」は本当? データから浮かび上がる若者の意外な検索行動
(デジノグラフィ | 生活総研 | Diginography)

お役立ち度:★★★★☆

ナイルのひとこと
定期的に話題になる、「若者の検索離れ」が本当に起きているのか?データから考えている記事です。

この記事で私が一番興味深かったのは、「アプリのホッピング」でした。こういったことに意識的にならないと、ユーザーがあたかもGoogleなどの検索エンジン上だけで、完結していると思い込んでしまいがちです。

ぜひ、記事を読んでいただき、自分のサービスでは、ユーザーがどのように接点を持つのかイメージしてみてください。

②【復旧済み】サーチコンソールの不具合発生

記事紹介:検索ユーザーに思いを馳せよう!サジェストキーワード「他の人はこちらも検索」の基礎知識
(MarkeZine(マーケジン))

お役立ち度:★★★★☆

ナイルのひとこと
弊社青木の寄稿記事になります。

こちらの記事は逆に「Google検索で、より検索を深めていく」というユーザーにフォーカスを当てた記事になります。

ビッグキーワードは、検索ボリュームも大きく、非常に魅力的なキーワードです。一方で、自分が知りたい情報がまとまりきっていない状態とも考えられます。特に、比較やおすすめを探している際には、最初の検索である可能性は高いものの、最後の検索ではない可能性も考えられます。

そうしたことを踏まえると、この「他の人はこちらも検索」機能などを駆使し、欲しい情報にユーザーどのようにたどり着くのか?と考えることは重要と私は考えております。

今まで、あまり考えたことがなかったという人は、ぜひ一度記事を読んでみてください。

③GA4バージョンアップに関して

記事紹介:Meet your marketing objectives with the new Google Analytics
(Google Analytics products | Google Blog)

お役立ち度:★★★★☆

ナイルのひとこと
今回のアップデートは以下になります。

  • Search Consoleとの連携可能
  • データドリブンアトリビューションモデルの導入
  • 機械学習によるCookieなどの測定ギャップに対応

改めて現行のGoogleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)とは違うものなのだなと感じます。徐々に移行の流れが加速しそうですので、まったく対応していないという方は、こちらの資料などを参考に、最低限の対応だけでもされることをおすすめします。

最後に

みなさまのSEO施策にお役に立てるように、今後もSEOニュースまとめを平日数回更新する予定です。

また、SEO情報やセミナー情報などを配信しているメールマガジンもご用意しておりますので、よろしければご登録ください。

※もしSEOでお困りであれば、こちらのお問い合わせからお気軽にご相談ください!

前回のニュース(2021年9月30日収集分)はこちらから

また、ナイルではSEO内製化にも役立つ、「お役立ち資料」を公開しております。

今後も種類を増やしていきますので、よろしければご覧になって下さい。

最後に告知です

2021年10月12日(火)14:00~14:30で3ヶ月で100個の施策実装ができたリソースの考え方ウェビナーを開催します。

  • 社内リソース不足に悩んでいるマーケター
  • エンジニアとのコミュニケーションに課題を感じている方
  • サイトに伸びしろはあるが、施策実装までいけていないWeb担当者

とお考えの方に、このウェビナーはとてもオススメです!
30分という短い時間ですので、どうぞお気軽にご参加下さい!

3ヶ月で100個の施策実装ができたリソースの考え方ウェビナー
(クリックするとセミナー詳細ページに遷移します)

ユーザーの検索をより深く考えてみませんか?【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

メラビアンの三原則【コンテンツづくりの三原則 第19回】

オウンドメディア運営において、コンテンツづくりは最大の肝です。「コンテンツづくりの三原則」では、毎月1つのコンテンツづくりのテーマや目的を取り上げ、そこに紐づく3つのトピックを深掘りしていきます。

第19回は「メラビアンの三原則」。コンテンツを制作するにあたって意識しておきたい「言語」「聴覚」「視覚」の三原則について解説します。

 

コミュニケーションの9割は非言語情報

インタビュー(取材)はコンテンツ制作の基本です。インタビューを成功させるためにも、「メラビアンの法則」を知っておくことは欠かせません。
「メラビアンの法則」は、1971年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校のアルバート・メラビアン教授によって発表された、コミュニケーションにまつわる法則です。

メラビアン教授は、人は他人とコミュニケーションをとるとき、言語・聴覚・視覚の3つの情報から相手を判断していると仮定しました。そして、例えば「怒っている表情で『好き』と言われる」「楽しそうな声で悲しい話を話している」というように、言葉、声そして態度が矛盾している情報を与えられたとき、人はどんな印象を抱くのかという研究を行っています。
その結果、コミュニケーションに与える影響の要素の割合は、見た目や表情などの視覚情報が55%、声の質や大きさ、話すテンポなどの聴覚情報が38%、言語情報は7%という調査報告をしています。意外な結果ですが、相手に与える印象は、聴覚・視覚によるノンバーバル(非言語情報)が9割を占めているということです。

俳優・竹中直人さんの「笑いながら怒る人」という有名なギャグは、笑っている顔をほとんどの情報として受け取るので、人はおもしろく感じるのです。反対に、褒めても仏頂面や怒った顔で「あなたはすごく優秀だし、とてもいい人ですね」といくら褒めても、ピンとこないということですね。

ただし、これは言語情報にはほとんど意味がないというわけではなく、言語・聴覚・視覚すべてが表す内容に矛盾がなく、バランスがとれていることが重要であることを意味しています。表情や動作と言葉が矛盾していたら、竹中直人さんのギャグのように笑いになるか、TPOによっては違和感しか残りません。

相手に伝わりやすい言葉を選ぶことで言語情報を正しく伝える

言語情報とは、話し手が会話で発する言葉や、会話によって得られる情報のことです。このような言語情報によってコミュニケーションをとることを、バーバル(言語情報)コミュニケーションといいます。
バーバルコミュニケーションという観点では、相手に伝わりやすい言葉をいかに選ぶかが大切になってきます。

相手の話を上手に導き出す、言語を使った4つの反応

バーバルコミュニケーションでは、次に挙げる4つの反応をすることで、相手の話を上手に導き出すことが可能です。インタビュー時に使えるテクニックなので、活用してみてください。使う際には、回りくどい言葉や表現は避けるようにします。

・パラフレーズ
パラフレーズとは、相手が話した言葉を繰り返すことです。相手の話の中で重要だと思ったタイミングで「つまり、◯◯という意味ですか?」など、話し手に確認するとともに、相手に振り返りの機会を与えます。そうすることで、お互いの齟齬をなくすとともに、話し手自身も自分が話した言葉が本当に言いたかったことだったのかを再確認することができます。

・ミラーリング
ミラーリングは、相手の感情を鏡のように映し出す反応です。例えば、話し手が「嫌なことがあると必ず電話をする友達が2人いるんです」と言ったら、「そういう友達がいるっていいですよね。きっと一生付き合っていける大切な仲間なんでしょうね」など、相手の気持ちを察した言葉を返します。

・オープンクエスチョン
オープンクエスチョンとは、「はい」「いいえ」で答えられない質問のことです。話し手に共感しつつ、適切なタイミングで質問を投げかけることで会話を広げられます。オープンクエスチョンに対して、「はい」か「いいえ」の二択で答えられる質問をクローズドクエスチョンといいますが、クローズドクエスチョンは、そこから話が広がって展開していきにくいため、インタビューには適しません。
例えば、「負けてくやしかったですか?」というクローズドクエスチョンでは、「はい」か「いいえ」で終わってしまいがちです。一方、「負けたとき、どう思いましたか?」というオープンクエスチョンでは、「今まで経験したことがないくやしさでした」という回答を引き出しやすくなります。さらに、その回答に対し、「どうしてそう思ったのですか?」という質問につなげやすく、その後も「今回は自分にとって最も大事な戦いだったので」「なぜ最も大事だったのですか?」といったように、相手の心情や考えを深掘りすることができるのです。

・変換
変換とは、話し手が自分の言いたいことをうまく伝えられなかったり、話しているうちに自分で何を言いたかったのか混乱してしまったりしたときに、「つまり、◯◯ということですか?」と、相手の感情や事実を察して、より適切な表現に言い換えてあげることです。
インタビュー中に、原稿の執筆・編集時に行う変換作業を想定して、できる限り相手が納得する言葉を見つけてあげるように心掛けましょう。

コミュニケーションの半分以上を占める視覚情報

視覚情報とは、会話をしているときの態度や仕草、表情、目線など、目で確認できる情報のことを指します。言葉で情報を与えないノンバーバルコミュニケーションのひとつです。

コロナ禍によってテレワークが普及したことで「コミュニケーションがとりづらくなった」という声が増えていますが、これは言語情報だけで上手にコミュニケーションをすることがいかに難しいかを物語っています。言語情報だけでコミュニケーションができるのであれば、メールや電話だけでも十分なはずです。しかし、大事な話があるときに、直接会って話そうと多くの人が考えるのは、ノンバーバルコミュニケーションが非常に重要だと体験的に知っているからです。

相手の話を上手に導き出す、視覚に訴えかける4つの反応

視覚に訴えかけるためには、どのようなことに気をつければいいでしょうか。これからご紹介する4つの反応を意識することによって、相手の話を上手に導き出すことができます。

・表情
顔の表情からは、性別やおおよその年齢はもちろん、感情の機微や話の意図といった心理状態まで把握することができると考えられています。同じ感情でも、年齢や性別はもちろん、個人によってもその表情は各々異なるので、顔の表情から得られる情報は非常に多くあります。
例えば、話し手の表情に合わせて笑ったり困った顔をしたりすると、相手に理解されていると安心感を与えることが可能です。反対に、話し手が悩みを相談しているときに、にやにや笑いながら聞いていたり、うれしかったことを話しているときに、しかめ面で聞いていたりするなど、話し手の感情に同期しない表情をすると、話し手は自分が理解されていないと感じ、話すこと自体が嫌になってしまいます。つまり、話し手のことを理解していると伝わるよう、話し手の感情に合わせた表情を意識することが重要なのです。

・体勢
話し手の話にしっかり耳を傾けていることを示すには、体勢から気を配る必要があります。具体的には、相手に体を向けてリラックスした状態で会話をするようにします。距離感は近すぎず離れすぎず、正面、もしくは斜め前に座ることが理想です。アメリカのインタビューでは、インタビュアーが脚や腕を組みながら話を聞くのをよく見かけますが、日本では偉そうに見えてしまい、話しにくい雰囲気になるおそれがあるので避けたほうがいいでしょう。
また、相手の話に興味があるので、もっと詳しく話を聞きたいという気持ちを表すために、姿勢をやや前のめりにして座ります(ただし、背筋はまっすぐにしたままでないと、良い声が出づらくなるので注意します)。話し手に近づくことによって、相手に親近感を感じてもらおうとする効果もあるので、相手に自分の好意をさりげなくアピールすることも可能です。のけぞって背もたれにもたれていたり、腕や足を組んだりするのは、話し手に不快感を与えたり、警戒心を抱かせたりするので避けましょう。

・目線
目線は、話し手と合わせるようにすることが大切です。目線を合わせることによって、相手に興味があることが示せます。心の距離が縮まったような感覚になるため、話し手も話しやすくなるという効果もあります。ノートパソコンやメモを見ながら相手の顔を見ずに話を聞くことは絶対に避けましょう。
ただし、中には目を合わせることに恥ずかしさや緊張感を抱く人も少なからずいるので、相手の目を凝視するというより、適度に目線を合わせることを意識すれば十分です。

・ミラーリング
バーバルコミュニケーションで相手の言った言葉を繰り返すのと同様に、ノンバーバルでも、ミラーリングは効果的です。水を飲んだり、手を組んだり広げたりするなど、相手の動きに合わせることで親近感や信頼感を深めることができます。
ただ、ミラーリングも単に相手の動きをまねしていると思われると、かえって反感を買うおそれもあるので、目を合わせるのと同様に適度なタイミングで対応しましょう。

歌うように話すことで良い聴覚情報を与える

聴覚情報は、話し手の声のボリュームやトーン、スピード、テンポ、言葉遣いなどを指します。聴覚情報は、話される言葉自体の内容以上に、その言葉がどのような使われ方をされているかが問われる大切な情報です。
話し手と同じトーンで相槌を打ったり、話したりすることで、相手に共感していることを伝えます。相手が考えながらゆっくりと静かな声で話しているのに、大きな声で早口で対応したら、波長が合わなくなり、話し手に話しづらいと感じさせてしまいます。

腹式呼吸が信頼感を与える

相手に心地良く信頼感、安心感を与えられる声は、心を開いてもらうために必要です。つまり、話し手が安心して聞き続けていられる声ということでもあります。そんな、信頼感を与える声の出し方は、歌を歌うときにも使われる「腹式呼吸」です。

腹式呼吸をする際には、のけぞる必要はありませんが、椅子に深く座ると自然に背筋が伸びて、しゃきっとした姿勢になります。反対に、あまり前かがみになると、腹式呼吸の声が出しにくくなるので注意してください。話すときには、鼻呼吸で深い息を吸います。そしてお腹に外向きの力を入れたまま話しましょう。
これは、実はカラオケに似ているところがあります。カラオケの採点の基準のひとつである音程、抑揚、テンポ、安定性は、コミュニケーションにおいても重要なのです。

プロのボイストレーナーによると、普段より3音階高い音程から話し始めるくらいのイメージを持てば、声の幅が広がって抑揚がつきやすくなるそうです。声の調子を強めたり弱めたり、上げたり下げたりことで、音の高低パターンをつけます。また、話すテンポが単調にならないように注意します。声がまっすぐ伸びているか、緊張して震えやムラがないか、安定性を注意することも大切です。

オンラインでのコミュニケーションをどうするか?

最近は、テレワークでのコミュニケーションも増えているので、最後にオンラインでのコミュニケーションについても少しふれておきます。

オンラインのコミュニケーションは視覚情報がある程度限定されるため、お互いに表情が伝わりにくくなります。モニター越しだと表情のちょっとした変化が伝わりづらくなるため、下手をすると退屈そうに見えたり、無表情に見えたりしてしまいがちです。特に、オフィスでマスクをつけている場合は、口元が見えず、声もこもって聞こえづらくなります。3割増しくらいの意識で、声と表情を大げさだと思うくらいでちょうどいいと思います。

オンラインではよく、「相手の声が聞きづらい」「相手から何度も聞き返されてしまう」という悩みを耳にしますが、これはオフィスや会議室での対面と同じ感覚で話すために起こりがちな問題です。相手に届く音は、こちらのマイクの性能やパソコンのスペックに依存するため、場合によってはマイクを通したときの声が聞き取りにくくなったりすることも。オンラインの場合は、できるだけゆっくりと単語や語尾を明瞭に発音することを意識したほうがいいでしょう。また、笑顔を作ると、自然とお風呂で音が響くのと同じように、口腔で共鳴して声の通りが良くなります。腹式呼吸と併せて意識してみてください。

ただし、自分で声や表情を意識しても、オンラインではマイクやカメラの性能によって、相手に与える印象が大きく変わりますので、古いパソコンを使用している人はマイクやカメラ、照明を購入することをおすすめします。カメラの性能が悪いと、顔も非常に暗く映ってしまい、表情がよく見えないだけでなく、相手に暗い表情の人だという印象すら与えかねません。自分がどのように映っているか、明るさは適切か、必ず事前に照明もチェックしておくことが大切です。

コミュニケーションは言語、視覚、聴覚で情報を得ると同時に、感情や意志のキャッチボールでもあります。特にインタビューにおいては、感情と意志のキャッチボールがなければ、いくら情報を仕入れても意味がありません。
また、オンラインは対面と比べて視覚、聴覚の情報が制限されるので、より感情と意志の疎通を意識する必要があるのです。

コンテンツ制作をナイルがサポート!

さまざまなコンテンツを作成して情報発信していきたいけれど、記事を書くリソースがないお客様に、ナイルではコンテンツ制作代行のプランをご用意しております。良質なコンテンツ作りを、経験豊富なコンテンツのプロたちが全面的にサポートいたします。 また、オウンドメディアの戦略設計からサポートさせていただくことが可能ですので、まずは、お気軽にご相談ください。

メラビアンの三原則【コンテンツづくりの三原則 第19回】【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

MAツールの運用で注意すべきポイントと成功のためのコツ

MA(マーケティングオートメーション)ツールは、見込み顧客を育成してマーケティング施策を自動化する上で有効なシステムです。しかし、適切な運用を行わないと効果を最大限に発揮できず、費用対効果の悪い結果になってしまうおそれもあります。

ここでは、MAツールの運用の目的や注意すべきポイント、成功のためのコツについて解説します。

MAツールを運用する目的

ウェブマーケティングが発達してから、顧客一人ひとりのニーズに応じたOneToOneマーケティング活動が求められるようになりました。顧客ごとにきめ細やかな施策を実施するには人海戦術では難しく、その課題を解決するためにさまざまな企業でMAツールの導入が進んでいます。

MAツールは、見込み顧客の情報を一元管理できるだけでなく、行動履歴に応じてパーソナライズ化した情報の提供を自動で実施できます。そのためには、どのような見込み顧客にどのような情報を届けるかというシナリオを作成し、それに適した施策を運用することが必要になります。

ただMAツールを導入しただけでは効果が出るものではなく、あくまでMAツールはマーケティング活動を効率化する手段であり、どのように運用するかによって成果が分かれるということを理解しておかなければなりません。

MAツールで運用する主な機能

では、MAツールを導入した際に運用することになる機能にはどのような種類があるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

maツール 運用

リード管理機能

まず、見込み顧客(リード)の情報を一元管理するリード管理機能があげられます。MAツールはサイトの会員登録情報だけでなく、イベントやセミナー、営業での名刺交換などで獲得した見込み顧客情報もインポートすることができます。重複した個人情報を編集したり、各部署で所有している見込み顧客情報を回収したりといった運用が発生します。

シナリオ作成機能

MAツールのシナリオ作成機能によって、見込み顧客の行動履歴や属性に応じたアプローチをとることができます。「問い合わせページを閲覧したユーザーにメールを配信する」「商品詳細ページで離脱したユーザーにポップアップを表示する」といったように、適切なタイミングで最適な情報を届ける施策を実施するために、入念にシナリオを作成しましょう。

メール配信機能

MAツールで運用頻度の高い機能が、メール配信機能でしょう。定期的に全ユーザーに配信するメールマガジンの作成や、行動履歴によるステップメール、特定の行動をとった際に配信するトリガーメールなど、さまざまなメールを組み合わせて、見込み顧客のエンゲージメントを高めます。MAツールには、メールの開封率やリンクのクリック率などを分析する機能が搭載されているので、効果検証を行って、より効果の高いメールへとブラッシュアップすることができます。

サイト構築機能

MAツールには、問い合わせフォームやコンテンツなどを簡単に作成できるサイト構築機能が搭載されています。問い合わせフォームの離脱率に応じて最適な内容に改善したり、新規のコンテンツを定期的にリリースしたりなど、継続的な運用でサイト効果を改善できます。

パーソナライズ機能

ユーザーが閲覧しているページや行動履歴に応じて、サイト上にポップアップなどを表示できるのが、パーソナライズ機能です。メールだけでなく、サイト上でも見込み顧客に対しておもてなしすることができるので、エンゲージメントや受注の確率を高める効果に期待できます。

MAツールの運用で注意すべきポイント

MAツールは的確な運用をしてこそ効果につながります。ここからは、MAツールの運用においてどのようなポイントに注意すればいいのか説明していきます。

導入の目的を整理する

自社になぜMAツールを導入すべきなのか、目的を整理することからはじめましょう。例えば、「見込み顧客と継続的なコミュニケーションをとることで受注確度を高める」「サイトのコンバージョン数を高めて売上拡大する」などさまざまな目的が考えられます。

一方「競合他社が導入しているから」といったあいまいな目的では、適切にMAツールを運用することができないでしょう。導入の目的を明らかにすることで、運用の目標が定まりモチベーション高くマーケティング活動に取り組めるようになります。

運用体制を構築する

MAツールを使いこなすためには、社内の運用体制構築が必要不可欠です。MAツールの運用にはデータ管理やシナリオ作成、メール作成、データ分析や効果検証といったさまざまな業務が発生します。明確な運用担当者を決めておかないと、誰も運用せずMAツールを導入しただけという結果になりかねません。MAツール導入の際には社内リソースを確保し、継続して運用できる体制を作りましょう。

MAツールの機能を理解する

MAツールでどのような施策を実施できるのかを理解しておかなければ、効果を最大化する運用ができません。自社に導入するMAツールの機能を理解し、さまざまな機能を試していく中で、自社にとってベストな運用へとブラッシュアップしていくことが必要になります。

MAツールの運用を成功させるコツ

最後に、MAツールの運用を成功させるためのコツを紹介しましょう。

自社の課題を解決するMAツールを導入する

BtoB向けやBtoC向け、メールマーケティングに強いもの、外部ツールとの連携に強いものなど、さまざまな特徴を持ったMAツールが提供されています。マーケティング活動を成功させるためにも、自社の課題を解決するMAツールを厳選して比較検討しましょう。その際、導入するMAツールがオーバースペックになると費用対効果が悪化してしまいます。自社の運用体制やマーケティングスキルで運用できる機能が必要十分に搭載されているか、という視点を持つようにしてください。

MAツールベンダーのサポートを活用する

導入・運用サポートを実施しているMAツールベンダーもあります。有料か無料は会社によってさまざまですが、自社のリソースが不足している場合やスキルレベルが足りない場合などは、積極的にサポートを活用することをおすすめします。特にシナリオ作成やマーケティング施策の検討といった運用は、一定の知識と経験が求められるものです。MAツールの運用に自信のない企業は、これらの戦略面からサポートしてくれるMAツールベンダーを選ぶといいでしょう。

効果検証と改善を継続的に行う

MAツールの施策は、一度設定して終わりではありません。見込み顧客のニーズは常に変化し、求める情報やコンテンツも変わっていくからです。そのため、メール配信などの施策の結果は必ず効果検証を行い、効果が伸び悩んでいたり下降傾向にあったりした場合は、改善を実施するようにしましょう。また、ABテストを実施するなど継続的に改善施策を実施することで、さらなるサイト効果の向上に期待できます。

万全な運用体制でMAツールを最大限に活用しよう

MAツールの効果を最大限に発揮するためには、継続的な運用が必要不可欠です。そのためにも、MAツールを導入する目的を明確にし、しっかりとした運用体制を構築するようにしましょう。そして、継続的に効果改善のための運用を行えば、MAツールは大きなマーケティング効果を発揮するはずです。

なお、ナイルにお問い合わせいただければ、MAツールについて最適な内容をご案内いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

MAツールの運用で注意すべきポイントと成功のためのコツ【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

サイト改善を成功させるための準備と施策を解説

サイトの効果を伸ばし、売上につなげるためには、定期的なサイト改善が必要です。しかし、サイト改善を実施するために、何から手をつければいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。サイト改善を成功させるためには、現状の課題分析を行い、適切な改善施策を実施することが重要になります。

ここでは、サイト改善を成功させるための準備と、具体的な施策についてご紹介します。

\ナイルのサイト改善提案の紹介はこちらから!/

サイト改善における3つの失敗パターン

サイト改善に正解はありませんが、失敗するパターンには共通点が存在します。サイト改善は金銭的にも時間的にもリソース的にもコストがかかるものなので、まずはどのような失敗パターンがあるかを把握しておきましょう。

失敗パターン1 課題の原因を分析せず施策を実施する

自社サイトの課題を分析しないまま、サイト改善の施策を進めると、失敗するリスクが非常に高まります。大前提として、サイト改善はデータにもとづいて行うべきものです。例えば、「問い合わせ件数が少ない」という課題を抱えていたとして、その原因が問い合わせフォームにあるのか、そもそもサイトへのアクセス数が少ないことにあるのかといったことを把握しなければ、最適な施策は実施できません。

サイト改善を行う際は、必ず課題の根本的な原因を分析した上で、どのように改善すべきかを決定するようにしましょう。

失敗パターン2 目的なく他社サイトの真似をする

サイト改善において、他社サイトの分析は必要不可欠ですが、目的なくただデザインやコンテンツをまねしても意味がありません。企業やサイトによってターゲットや課題は異なり、それぞれ実施すべき改善施策が存在します。「なんとなくかっこいいから」「競合他社がこうしているから」といったように、漠然とした理由で、他社サイトのまねをするのは避けましょう。

失敗パターン3 意図のないデザインリニューアルを行う

デザインリニューアルによるサイト改善は、変化がわかりやすいものの、意図のないデザインリニューアルだと、期待どおりの効果を得ることはできません。

サイトの配色や配置といったデザインには、すべて理由があるべきです。デザインリニューアルする際は、分析した課題を解決するデザインを取り入れるようにしなければ、費用ばかりがかさんで、成果につながらないという結果になってしまいます。

サイト改善の前に現状の課題を洗い出す

ここからは、サイト改善に向けて、具体的な進め方をご紹介します。まずは、現状の課題を洗い出すために、どのようなポイントを分析すべきなのかを見ていきましょう。

ページごとの流入数を分析する

サイトのどのページの流入数が高いのか、把握することは重要です。流入数のあるページを改善すれば、効果の高い施策になる可能性があります。一方、流入してほしいページに人が訪れていないのであれば、導線を含めた改善が必要だと判断できます。

流入数を調べるには、Google アナリティクスを活用するのが最適です。

Google アナリティクスでは、「ページ」から、各ページの「ページビュー数」や「ページ別訪問数」を確認することができます。

SEOを強化すべきキーワードを分析する

サイト改善において、SEOは重要な役割を担います。検索流入を増やして、自社の商品・サービスに興味があるユーザーとの接点を生み出すことで、売上アップにつなげることができる可能性があるためです。

SEOとは、検索エンジン最適化を意味します。ユーザーが検索するキーワードを選定して自社サイトに受け皿となるページを作成したり、すでに作成したページを検索エンジンが見つけやすいように改善したりする施策が、SEOにあたります。

強化すべきキーワードを発見するためには、Google Search Consoleを活用することをおすすめします。

Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」を表示すると、キーワードごとの表示回数やクリック数、平均CTR(クリック率)、平均掲載順位を把握できます。

流入数を獲得できているキーワードにもかかわらず平均掲載順位が低い場合は、SEOを強化することで、さらなる流入を獲得できる可能性があるでしょう。また、CTRの高いキーワードも、SEOを実施することで効果改善につなげることが可能です。

この記事もチェック

SEOとは、“Search Engine Optimization” の略であり、検索エンジン最適化を意味します。WEBサイトが検索結果でより多く露出するために行う一連の取...
【2021年最新】SEOとは?SEO対策の仕組み、技術対策、コンテンツ制作まで解説 - www.seohacks.net

コンバージョン率を分析する

コンバージョン率を高めたり、コンバージョン率の高いページの流入数を増やしたりするのは、サイト改善の基本ともいえる施策です。サイト改善の効果を最大化するためにも、ページごとのコンバージョン率を把握しておいてください。

コンバージョン率を分析するには、Google アナリティクスを活用します。問い合わせや会員登録など、サイトのコンバージョンを「管理」>「目標」で設定することが可能です。「新しい目標」から、どのページに訪れたらコンバージョンとカウントされるのか、設定していきましょう。

ページの表示速度を分析する

ページの表示速度が遅いと、ユーザーが離脱する可能性が高まります。また、SEOの観点からも、ページの評価が下がってしまう可能性があるので、注意してください。

ページの表示速度を確認するためには、Page Speed Insightsを活用するといいでしょう。PageSpeed Insightsは、Googleが提供するページパフォーマンスの測定ツールで、URLを入力することで、モバイルとパソコンでの表示速度がスコアで表示されます。

0~49点は赤(Low)、5089点は黄色(Medium)、90100点は緑(Good)という評価です。あくまで参考値となりますが、モバイルもパソコンも、ページ表示速度を意識して改善を進めてください。

サイト改善のKGIKPIを設定する

サイトの現状を分析した後は、どの課題を優先して着手すべきかを決めます。基本的には、改善効果が大きいページの改善から着手していきますが、優先順位を決める上で、KGIKPIを設定しておく必要があります。

KGIはKey Goal Indicator(重要目標達成指標)のことで、問い合わせ件数や売上など、サイトの目標が該当します。KPIKey performance Indicator(重要評価指標)の頭文字を取った言葉です。KPIKGIを達成するための中間指標といえるもので、複数のKPIを達成することで、大きな目標であるKGIを達成するという考え方です。

KPIを設定する際は、KGIから逆算して考えるのが一般的です。例えば、15,000円のアクセサリーを販売するサイトで、月間売上目標を50万円と設定した場合、コンバージョン率が2%なら下記のアクセス数を確保するというKPIが設定できます。

50万円(KGI)÷5,000円(単価)÷2%(コンバージョン率)=5,000アクセス(KPI)

このアクセス数を確保するためには、どのページをどのように改善すべきかを考えていくと、施策の優先順位が決まってくるわけです。データ分析を行っていると、つい細かな点に目が行きがちですが、サイト改善の本来の目的を忘れないよう、KGIKPIを設定しましょう。

サイトの課題に対する改善施策のポイント

サイトが抱える課題が見えてきたら、改善施策を進めていきます。どのような課題のときにどのようなサイト改善を施すべきか、そのポイントを見ていきましょう。

コンバージョン率が低い

サイトの最終的なゴールに至る数が少なくて、コンバージョン率が低い状況は、サイトを訪れたユーザーにとって、ゴールがわかりにくいものになっている可能性があります。

例えば、ECサイトで商品を見たときに、「購入する」ボタンがどこにあるのかわからなかったら、あなたはサイトの細部までボタンを探して、その商品を購入しようとするでしょうか。きっと、ほかのサイトから、同じ商品を購入しようとするはずです。

コンバージョン率を上げるためには、ユーザーが次に起こすべきアクションであるCTACall To Action:行動喚起)や、サイトの導線をしっかり設計しなければなりません。

また、ゴールに至る直前の問い合わせフォームや購入フォームを改善することも検討してください。基本的には、ユーザーに膨大な情報を入力させるのは、おすすめできません。購入してもらうときの必須情報の入力ならまだしも、資料ダウンロードといった軽いアクションをするときに、複数のアンケートを回答してもらうフォーマットにしていては、その段階でユーザーが離脱してしまう可能性が高まります。

さらに、コンバージョンへの後押しをするために、事例やQAといった不安を解消するコンテンツを追加することを検討してみてもいいでしょう。ゴールの位置がユーザーにとってわかりやすく、その道を阻害する不安を払拭してあげることで、コンバージョン率を向上させることができます。

アクセスが少ない

アクセスそのものが少ないということは、サイト自体が検索エンジンに評価されていない可能性が考えられます。そのため、コンテンツの量を充実させつつ、しっかりSEOを行っていくことで、検索で発見されるサイトにしていく必要があります。

自社の商品・サービスで狙うべきキーワードを抽出し、そこからユーザーが求めている情報は何なのかを推察しましょう。その上で、検索上位の記事を見るなどして傾向をつかみつつ、情報の充実したページを作成していくことが大切です。

また、すでに作成済みのページであっても、あらためて内容を確認し、情報として足りていない部分があれば追記するなど、リライトをするようにしてください。

ページの表示速度が遅い

ページの表示速度が遅いと、読み込みに時間がかかることでユーザーを離脱させてしまう可能性があります。さらに、離脱率が上がったり、平均滞在時間が下がったりすることで、検索エンジンからの評価に悪影響がある可能性があ。2018年に、Googleはモバイル検索のランキング要因として、ページスピードを使用することを公表しています。

PageSpeed Insightsといった分析ツールで、ページスピードが最適な状態か確認してください。ページの表示速度の改善は、サーバーとの通信の回数を減らす、画像のサイズを最適化するといったことが考えられます。

この記事もチェック

ページ表示速度は、Googleが2012年時点で検索結果のランキングの要因の一つであると公表しています。影響としてはさほど大きくはないですが、ペー...
ページ表示速度のSEOへの影響は?サイトの表示速度改善のメリット - www.seohacks.net

直帰率が高い

直帰率が高い場合は、サイトそのもののデザインやUIが悪い可能性が考えられます。例えば、高齢者をターゲットとしているサイトであるにもかかわらず、サイト上の文字が小さかったり、ボタンが小さかったりしては、ユーザーにじっくりサイトを見てもらうことはできません。まずはサイトのデザインを、ターゲットに適したものになるよう工夫しましょう。

加えて、ほかのコンテンツへの導線を設置することも大切です。特定のコンテンツに対して関連性のあるほかのコンテンツへの導線を準備しておけば、ユーザーに回遊してもらいやすくなり、直帰率を下げることにつながります。

また、近年では、多くのユーザーがモバイルからアクセスするため、モバイルに最適化したデザインとすることも大切です。モバイルに最適化されていなかったら、パソコン上ではきれいに見えても、モバイルでは表示が崩れたり、タップしにくくなっていたりしている可能性があります。

サイト改善後に効果検証を行う

サイト改善において、さまざまな施策を実行することと同じくらい大事なことが、サイト改善後の効果検証をしっかりと行うことです。実行した施策が、想定通りの効果を出せたのか、それとも想定する効果には及ばなかったのか、分析する必要があります。

サイト改善施策で効果が出たとしても、どの施策によるものかがわからなければ、次にどの施策を打てばいいのかわからなくなります。効果検証は、サイトの課題や今後必要な施策が具体的に見えてくる、サイト改善の必須項目のひとつ。しっかりとPDCAサイクルを回していくことこそが、サイト改善を成功に導く一番の近道です。

効果的なサイト改善を実現しよう

成果につながっていないサイトには、必ずその原因が存在するものです。だからこそ、まずはしっかりと現状を分析し、サイトが抱える課題を洗い出すようにしましょう。

なお、ナイルでは、豊富な経験・データに裏づけされたコンサルティング力で、サイト改善の支援が可能です。大きく3つのステップに分けて、サイト改善の支援を対応させていただきます。

・調査・設計:現状のヒアリングやKPIの設定、ツールの導入などを行う

・分析:アクセスやヒートマップの分析、ユーザー行動観察などを行う

状況をヒアリングした上で、段階的にサイト改善を行っていきます。ぜひ、お気軽にご相談ください。

\ナイルのサイト改善提案の紹介はこちらから!/


サイト改善を成功させるための準備と施策を解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

URLの大文字、小文字の違いは別URLとして区別されます

こんにちは!ナイル株式会社の青木です。

本日Google検索に関するオンラインイベント「Search On」が開催されました!

MUMやGoogleレンズなどの新情報も多数紹介されましたので、気になる方は
Twitter
https://twitter.com/hashtag/SearchOn
公式ブログ
https://blog.google/products/search/how-ai-making-information-more-useful/
まとめたブログ
https://searchengineland.com/google-search-gets-larger-images-enhances-about-this-result-gets-more-shoppable-and-more-374748
などを確認してみてください!

MUMの導入で検索がしやすくなりそうで、個人的には楽しみです。


さて、本日は「URLの大文字、小文字の区別」に関するニュースなどの4つをお届けします!

※トピックは初級者~中級者くらいの方向けを想定して紹介します。

なお、本企画は取り上げるページを実際に読んでいただくことを想定しております。簡単なひとことコメントとお役立ち度(収集部隊の主観です)を参考に、該当ページを読んでみてください。

前回のニュース(2021年9月24日収集分)はこちらから

本日のSEOニュース

①URLの大文字、小文字の区別はSEO上重要

記事紹介:Google: URLs Are Case Sensitive
(Search Engine Journal)

お役立ち度:★★★★☆

ナイルのひとこと
原則としてURLは一言一句同じでないと、別のURLとして検索エンジンは認識します。そのため、表示されるページが同じであったり、小文字と大文字の違いだったりしても、別ページとして認識するのです。
対処方法としておすすめなのは、「サイト内でのURLの使用ルールの設定」+「それ以外のURLパターンは生成しない(リダイレクト設定する)」ことです。
2パターンあると運用面でも面倒なので、自社サイトのURLがどうなっているか一度確認してみてはいかがでしょうか?

②自己参照canonicalのススメ

記事紹介:Google Says Self-Referential Canonicals Help Clean Up Small Mistakes
(Search Engine Roundtable)

お役立ち度:★★★☆☆

ナイルのひとこと
少し長いのですが、自己参照canonicalの説明を載せておきます。

自己参照canonicalとは、正規ページの<head>タグ内にrel=“canonical”で正規URLを記述することを指します。
Web上では追跡用パラメーターが意図せず振られるといったケースや、正規のURLではないURLに対してユーザーから外部リンクが設置される、ソーシャルで拡散されるといったケースが多く存在します。

例:https://www.example.com/hoge?utm_source=***

このようなURLでのリンクが発見された場合、何も対策を取っていなければ、正規URLを含めた複数の同一ページが検索エンジンの評価対象となってしまい、適切な評価を得られない可能性があります。

そこで、自己参照canonicalを用いてあらかじめページ内に自分のURL(上記例の場合、https://www.example.com/hoge のURL)をrel=“canonical”で記述しておきます。そうしておく事で上記のようなケースであっても、正規化したいURLに検索エンジンからのページ評価がまとめられることとなります。

引用:canonical(カノニカル)とは?重複URLの正規化などのSEO効果について | ナイルのマーケティング相談室

順位が急伸するなどの劇的な効果は見込めませんが、クロール、インデックス周りの憂いを払うためにもやっておきたい施策の1つです。実装されていない方は、社内エンジニアに相談してみましょう。

③リファラートラフィックではリンクエクイティ(リンクジュース)は増えない

記事紹介:Google: Referral Traffic Doesn’t Increase Link Equity
(Search Engine Journal)

お役立ち度:★★☆☆☆

ナイルのひとこと
リンクエクイティとは、リンク元のページからリンク先のページへ価値(評価)を受け渡すという考えに基づき、ページ同士の関連性や、リンク元の権威性などに依存するランキングシグナルの1つです。
そのリンクエクイティは、リファラートラフィックによって増えることはないというニュースです。
リンクは参照として使用される場合も多く、実際にクリックされないリンクも多くあることが理由とのことです。

④インデックスされているURLが[クロール済み – インデックス未登録]になるケースが増加中

記事紹介:Search Consoleカバレッジレポートに不具合? インデックスされているURLが[クロール済み – インデックス未登録]
(海外SEO情報ブログ)

お役立ち度:★★★★☆

ナイルのひとこと
弊社でも確認できた事象になりますので、紹介いたします。
今回のケースは、実際にはインデックス登録されているという話なので、そこまで心配しなくても良いと思います。気になる方はURL検査で確認してみてください。

最後に

みなさまのSEO施策にお役に立てるように、今後もSEOニュースまとめを平日数回更新する予定です。

また、SEO情報やセミナー情報などを配信しているメールマガジンもご用意しておりますので、よろしければご登録ください。

※もしSEOでお困りであれば、こちらのお問い合わせからお気軽にご相談ください!

前回のニュース(2021年9月24日収集分)はこちらから

また、ナイルではSEO内製化にも役立つ、「お役立ち資料」を公開しております。

今後も種類を増やしていきますので、よろしければご覧になって下さい。

URLの大文字、小文字の違いは別URLとして区別されます【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

集客には戦略が重要!具体的な手順を5つに分けて解説

「集客するためにどういった戦略を立てればいいかわからない」

「集客の戦略にはどういったものがあるのか」

と悩んではいないでしょうか?

集客は利益をあげるうえで重要なポイントですが、ひとくちに集客といっても多くの方法があります。どういった方法で集客すべきかわからない方や、試してみても思ったよりうまくいかないと悩んでいる方も少なくありません。

そこでこの記事では

  • 集客する上で戦略が必要な3つの理由
  • 集客の戦略の立て方5ステップ
  • 集客の成果を高める5つのポイント

についてご紹介します。これから集客により力を入れたいと考えている方は、ご一読ください。

\SEOで集客につなげる!資料ダウンロードはこちらから/

集客戦略

集客をする上で戦略が必要な3つの理由とは?

まずは、集客にする上では、戦略を立てることが必要です。そもそも戦略が必要な理由について確認しておきましょう。

集客戦略

【理由1】見込み客を集めるため

集客の戦略が必要な理由に、自社商品・サービスにつながる見込み客を集めることがあります。集客の目的は、最終的に自社商品・サービスの利用につなげることです。もしも闇雲に集客してしまうと、最終的なお問い合わせや商品・サービスの購入につながらないユーザーまで集まってしまいます。

仮に月に5万人がサイトに訪れる状態だったとしても、商品・サービスに興味を持っているユーザーが1%だった場合はどうでしょうか。実際には500人しか見込み客にはなっていないため、費用対効果が低くなってしまうこともあり得ます。

しっかりと自社商品・サービスにつながるターゲット像を設定し、そのターゲットを集めるための集客方法を考えていく戦略が必要です。

【理由2】集客の効果を最大限高めるため

戦略を立てることで、集客の効果を最大限高めることができます。前提として、集客につながる施策を打ったとしても、一度だけで成果が得られるとは限りません。例えばSNSで集客する場合、SNSのアカウントを開設して、すぐに大量の見込み客を獲得するのは非常に困難です。

ターゲットに情報が届くために戦略を練り、実際に情報発信し、データを見て改善していくことが重要になります。このように集客の効果を最大限高めるためには、戦略を持ってPDCAを回していかなければなりません。

【理由3】費用対効果を高めるため

戦略が必要な3つ目の理由は、「費用対効果を高めるため」です。費用対効果とは、費用に対してどのぐらいの効果があったのかを表す言葉です。集客で言うと、「集客のためにかけた費用から、どのぐらい集客につながったのか」を表しています。

集客の施策には、「無料で実施できる施策」だけではなく、お金のかかる施策もあります。リスティング広告の場合を考えてみましょう。リスティング広告は、Googleなどの検索エンジンの画面上部に表示される広告のことです。リスティング広告は、かけた金額や選定したキーワードなどにより、表示回数やクリック率が変動します。そのため広告に使える予算が同じだったとしても、選定するキーワードやキーワードごとに設定した単価によって効果が大きく変わってしまうのです。

また、SEOやSNSなど無料で始められる施策であったとしても、施策の実行に時間はかかります。戦略を立てずに施策を始めてしまうと、かけた時間が次に活かせません。費用対効果を高める上で、戦略を立てて実行することはとても重要です。

集客の戦略の立て方とは?5つのステップで解説

ここからは具体的な集客の戦略の立て方について解説していきます。戦略の立て方は以下の5ステップです。

集客戦略

それぞれ詳しく解説するのでご参考ください。

STEP1 目標を具体的に設定する

最初のステップは、集客で達成したい目標を具体的に設定することです。単に「売り上げをアップさせること」を目標にしまうと、顧客を増やして受注率を上げるのか、商品やサービスの料金を上げるのかといったように、どの手法を取ればいいのか判断することが難しくなります。

そのため、最終的なゴール(KGI)と具体的な目標(KPI)を設定しておくことがおすすめです。

例えば、最終ゴール(KGI)が「前年よりサービスの月売り上げ300万円アップ」の場合は、300万円アップのために積み上げるべきことを整理する必要があります。具体的に何を達成すれば、300万円に届くか明確化していきます。

「検索流入や訪問率が1%アップすると、10万円売上が上がる」といったことがもしわかっていれば、「検索流入や訪問率を30%アップする」が具体的な目標(KPI)になります。このように、どうやって積み上げれば目的を達成できるか、具体化して戦略を練ることが重要です。

この記事もチェック

KGIとは、売上数や成約数のような組織の目標値のことを言います。そしてKPIとは、KGIを達成するために必要な、各種プロセスの数値を指しています。...
KGI・KPIとは?Webマーケティングにおける目標設定の方法を解説 - www.seohacks.net

STEP2 ターゲットを設定する

KPIなどの明確な目標が決まったら、次は具体的なターゲットを考えてみましょう。ターゲットを設定することで、その先の最適な集客方法や施策が考えやすくなります。ターゲットの設定が上手くできていなかったり、間違ったターゲットを設定したりしてしまうと、その後の施策に大きく影響してしまいます。

例えばターゲット設定が上手くできていないと、集客を行う媒体選びを間違ってしまう可能性があります。思ったよりも集客できなかったり、集客できたとしても商品とターゲットの相性が悪く購入へつながらなかったりしてしまいます。

ターゲット設定は非常に重要なポイントです。しかし、正しくターゲット設定をするにはどうしたらいいのかわからない方もいるのではないでしょうか。

ターゲットを設定するときは、まずすでにいる顧客や営業担当に顧客像のヒアリングをするのがおすすめです。どんな人が購入してくれているか明確化することで、ターゲット像を描きやすくなります。収集した情報を元に細かいプロフィールを作成し、本当に実在するかのような人物像(ターゲット)を作り上げる流れでターゲットを設定します。

この記事もチェック

企業のマーケティング活動の成否は、ペルソナの質に左右されるといえます。質が高く、しっかりとしたペルソナを作り上げることで、見込み顧客の獲...
集客効果のあるペルソナの作り方 - www.seohacks.net

STEP3 ターゲットに最適な集客方法の選定をする

ターゲットに最適な集客方法の選定をしていきます。集客方法とひとくちに言っても、広告やSNS、SEOなどさまざまな方法があり、集客しやすいターゲットも異なるため、ターゲットに合った集客方法を決める必要があります。

例えば、SNSでの集客で考えてみます。10代〜20代の女性に低価格帯の化粧品を訴求するならTikTokやInstagramを活用を検討したいところです。40代の男性にビジネス系の商材を訴求するならFacebookの活用を検討すべきでしょう。

ほかにも集客方法は下記のようにたくさんあります。

<集客方法の例>

  • SEO:Googleなどの検索エンジンで上位表示するウェブページを作って集客する方法
  • SNS:TwitterやInstagramなどのサービスを利用し、集客する方法
  • MEO:Googleマップの検索結果で店舗情報を上位表示し、集客する方法
  • メールマガジン:メールでユーザーにアプローチし、集客する方法
  • リスティング広告:Googleなどの検索結果の上部に広告を表示し、集客する方法
  • ディスプレイ広告:ウェブサイトやスマホアプリの広告枠に広告を表示し、集客する方法

集客方法によってそれぞれメリットやデメリットがあるため、ターゲットや自社の強みを活かせる集客方法を選ぶのがおすすめです。

この記事もチェック

ビジネスの成功を左右する「集客」。昨今、オンライン・オフライン問わず数多くの集客手法が存在しており、「本当に効果的な集客の手法がわからな...
集客の方法14種類を紹介!マーケティングの現場で見えた5つのコツ - www.seohacks.net

STEP4 集客の施策を打つ

ターゲット・集客方法の選定が決まったら、いよいよ実際に施策を実施していきます。このステップで重要なのが、施策の実行が目標にならないように注意するという点です。

ここまで、「目標の設定→ターゲットの設定→集客方法の選定」といった流れで集客の戦略を立ててきました。多くのことを決めたため、施策を実行すると一仕事終えたように感じてしまうこともあるかもしれません。ですが、施策の実行はあくまでも目標を達成するための手段です。設定した目標を達成できているか確認しつつ、施策を実行していきましょう。

STEP5 施策の成果を確認し次の施策を進める

施策を実行した後、具体的な成果を確認することも重要です。その理由は、次の2つです。

  1. 次の施策を検討しやすくなる
  2. 集客施策の勝ちパターンのノウハウを蓄積できる

集客施策の成果を確認すると、目標の達成度合いがわかります。それにより、次の施策として何をすべきか考えやすくなるでしょう。

たとえばSEOを強化し、検索流入を10%増やす目標を立てていたとします。このとき、特定のビッグワード(月の検索回数が多いキーワードで、競合が強いキーワード)を狙う記事を執筆した成果が30位だった場合はどうでしょうか。

以下のように、複数の仮説が考えられます。

  • 記事の質が競合の記事よりも低い
  • 関連記事の数が少ない
  • 被リンク(外部サイトからのリンク)が少ない
  • メディアのドメインパワーが弱い

こういった仮説を立てる上では、施策の成果を確認することが不可欠です。また仮に成果が出た場合も、「集客施策の勝ちパターンの1つ」として社内にノウハウを蓄積できます。施策の実行後は、成果を確認して次の施策を検討していきましょう。

集客の成果を高めるのに大切な5つのコツを紹介

集客をする上で、戦略はとても重要です。しかしいきなり集客の戦略を立てようと思っても、なかなかうまく考えられない方も多いのではないでしょうか。

集客の成果を高めるために重要なのは、以下5つです。

集客戦略

特に集客施策をするうえでは、人を集めることに注力してしまうこともあります。しかし重要なのは、「商品の購入やサービスの導入につなげること」ではないでしょうか。

最終的なゴールを考えたときに、集客施策の優先度を下げたり、他の施策を打つべきタイミングも出てきます。さらに、鉄板の成功法則をいくつか知っておくと、より集客の施策を成功に導きやすくなるでしょう。

この記事もチェック

ビジネスの成功を左右する「集客」。昨今、オンライン・オフライン問わず数多くの集客手法が存在しており、「本当に効果的な集客の手法がわからな...
集客の方法14種類を紹介!マーケティングの現場で見えた5つのコツ - www.seohacks.net

ウェブ集客を考えたときによくある3つの質問と回答

ウェブで集客を考えたときによくある質問をまとめたので、ご参考にしていただけたら幸いです。回答と合わせて一つずつご紹介します。

【質問1】集客とマーケティングはどう違う?

集客とマーケティングを同じようなものと考えている方もいるかもしれませんが、それぞれ違う意味を持っています。集客とは「店舗やウェブサイトに人を集めること」を指し、一方でマーケティングとは「商品の開発をはじめ、宣伝など売れる仕組み」を指します。

この記事もチェック

自社の商品やサービスを販売するとき重要となるのが、集客とマーケティングです。ただ、それぞれの意味や違いについて詳しくわからない方も多いの...
集客はマーケティングの1つ!押さえておきたい4つのポイントを紹介 - www.seohacks.net

【質問2】ウェブ集客をするときのコツや具体的な方法は?

ウェブ集客をするコツは、以下の3つあります。

  • ターゲットを明確にする
  • ターゲットにあった施策を実行する
  • データを元に試行錯誤を繰り返す

集客の戦略を立てるときと同様に、ターゲットを明確にし、施策を実行・分析し、実行するPDCAを回すことが重要です。特に最後の試行錯誤を繰り返すのがポイントになり、どの経路で流入したか、どのくらい滞在したか、年齢や性別など、ほかにも多くの分析する項目があります。

この記事もチェック

ウェブから自社の製品・サービスの購入につなげるために欠かせないのが、ウェブ集客です。ただ、 そもそもウェブ集客で何ができるのか ウェブ集...
ゼロからわかる!ウェブ集客の方法やメリット・デメリットを解説 - www.seohacks.net

【質問3】ウェブ集客に関して門家に相談することはできないの?

結論からお伝えすると、ウェブ集客を専門家に相談することはできます。ですが、専門家に依頼するメリットとデメリットがある点に注意しましょう。

専門家に依頼した場合、以下のメリットがあります。

  • 専門家からアドバイスを受けて集客しやすくなる
  • 業務そのものを依頼して担当者の負担を軽減できる
  • 戦略からウェブ集客の一連の流れを学べる
  • データを活用して次の施策を検討できる

特にこれから社内で集客を進めたい場合でも、コンサルに一度依頼するのは効果的です。なぜなら集客方法がまったくわからないよりも、一度集客の戦略の立て方、具体的な施策などを見れた方が集客の進め方がイメージしやすくなるからです。

一方で、以下のようなデメリットもあります。

  • 依頼の費用がかかる
  • コンサル任せでは自社にノウハウを蓄積しにくい
  • コンサルの選定に人的コストがかかる
  • 自社商品・サービスについて説明が必要となる

外部に依頼するため、選定や依頼に費用はかかります。またコンサルにすべて任せきりにしてしまうと、自社にノウハウを貯められずにずっと依頼し続ける形となってしまうので注意しましょう。

集客を失敗させないためには戦略を立てるのが重要

集客を失敗させないために、戦略を立てることの重要性についてご理解いただけと思います。特にターゲットの設定を間違ってしまうとその先のステップでつまずいてしまったり、集客に失敗してしまったりすることもあります。 なおナイルでは、失敗しないターゲット設定や集客方法の相談も可能です。

また、SEO成功事例・法則資料をまとめた資料もご用意しております。

  • SEOの基礎知識
  • 効果的なSEO戦略の立て方
  • キーワード戦略の考え方
  • ナイルのコンサルティングサービスのご紹介

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

集客には戦略が重要!具体的な手順を5つに分けて解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

リスティング広告の運用代行のメリット・費用相場・注意点を解説

「リスティング広告の運用代行のメリット・デメリットや費用相場は?」

「どのような場合にリスティング広告の運用代行を利用するべき?」

「依頼する際に気をつけておくべきポイントは?」

このようなお悩みを持つ方に向けて、この記事ではリスティング広告の運用を代行する際に知っておくべき内容をまとめました。メリット・デメリットや費用相場、依頼する際の注意点など、失敗しないための重要なポイントをお伝えします。ぜひご一読ください。

 

\SEOで成果につなげる!資料ダウンロードはこちらから/

リスティング広告の運用代行の費用相場

リスティング広告の運用代行にかかる費用は、広告費(純粋に広告の出稿にかかった費用)の20%程度が相場です。この費用は一般的に「運用代行手数料」という形で発生します。

■例:月間広告費が100万円の場合
100万円 × 20% = 20万円
→手数料は20万円

「広告費が少額(月額20万円以下など)の場合は最低5万円」といったように、最低手数料を設けている会社もあります。

初期費用がかかる場合もある

手数料のほかに、数万円の初期費用を設定している会社もあります。これは、イチから広告運用を始める際に以下のような工程が発生するためです。

  • 業界・商材の理解
  • アカウント開設
  • 各種タグの設置・設定
  • キャンペーンの設計・設定
  • 広告文の作成・入稿

リスティング広告の運用代行の依頼がおすすめなシーン

リスティング広告の運用代行を依頼するか迷っている場合は、下記のシーンに当てはまるかどうかを確認してみてください。当てはまる場合は、運用代行を利用することをおすすめします。

おすすめなシーン その他
リスティング広告に詳しい社員がいない 運用代行の場合、運用経験の豊富な担当者がサポートしてくれるため
社内の運用リソースが足りない 運用自体は基本的には運用代行に丸投げで、自社の作業は数値やレポートの確認だけになるため
リスティング広告の効果を高めたい 広告運用の専門家が代理店に蓄積されたノウハウをもとに運用することで、高い効果が期待できるため

リスティング広告の運用代行を依頼する4つのメリット

ここからは、リスティング広告の運用代行を依頼することで得られるメリット4つをご紹介します。

リスティング広告 運用代行

メリット1 最新の情報や知識に基づいた運用ができる

運用代行を依頼することで、リスティング広告に関する最新の情報や知識に基づいた運用をできる点は、大きなメリットです。運用代行会社は、リスティング広告をはじめとしたウェブマーケティングに関する情報に、会社全体でアンテナを張っていることが多いです。運用代行に依頼することで、最新のマーケティング情報や知識に基づいて運用してもらえます。

メリット2 社内リソースを割くことなくリスティング広告を配信できる

社内リソースが足りない場合にも、リスティング広告の運用代行はおすすめです。ほとんどの場合、運用会社に依頼することで、リスティング広告の運用はすべて一任できます。マーケティング担当者であれば、ほかのマーケティング業務や戦略を考える時間にリソースを使うことが可能です。

メリット3 最新情報や最新機能を活用した運用が期待できる

リスティング広告の運用代行を依頼することで、最新情報や最新機能を活用した運用が期待できます。リスティング広告には、代理店しか入手できない最新情報や、代理店しか利用できない最新機能が存在します。多くの予算を投入する代理店に向けて、媒体側(GoogleやYahoo!)が最新情報をいち早く伝えたり、機能のβ版利用を可能にしたりするためです。代理店に運用を依頼することで、これらを活用した運用が期待できます。

メリット4 配信先の媒体を拡大しやすい

多くの代理店では、リスティング広告だけではなく、ディスプレイ広告やSNS広告の運用代行を依頼できます。そのため、以下のような場合にスムーズに施策を実施することが可能です。

  • リスティング広告がうまくいって媒体を広げたい場合  例:リスティング広告がうまくいったのでFacebook広告も配信しよう
  • リスティング広告と他媒体を組み合わせた広告施策を行いたい場合  例:リスティング広告を配信した人を対象に、ディスプレイ広告を配信しよう

リスティング広告の運用代行を依頼する3つのデメリット

リスティング広告の運用代行を依頼する際に発生する、3つのデメリットもお伝えします。

リスティング広告 運用代行

デメリット1 手数料がかかる

広告運用を代理店に依頼すると、運用代行の手数料がかかります。また、初期費用がかかる場合もあります。ただし、必ずしも「社内で運用したほうが安い」というわけではありません。社内で運用する場合も運用担当者の人件費は必要です。広告費の予算によっては、外注したほうがコストパフォーマンスが高い可能性もあります。

デメリット2 自社に運用ノウハウが蓄積されない

運用代行を依頼する場合、運用自体は代理店が行うため、自社に運用ノウハウが蓄積されません。広告アカウントの閲覧権限を付与してくれる代理店もありますが、ただ閲覧しているだけでは日々の変化を確認する程度に終わってしまいます。具体的に「今日○○を行った」という対応内容は、アカウントを見ているだけではわかりにくいため、「運用ノウハウを盗める」といった状況にはなりづらいのです。

デメリット3 広告内容の変更に時間がかかる場合がある

急な配信停止や方針変更を行いたい場合、運用代行を依頼していると対応に時間がかかる場合があります。自社で運用を行っている場合は、即座に対応できるでしょう。しかし、代理店に運用を依頼している場合は、代理店に連絡して変更してもらうという流れになるため、即座の対応が難しくなってしまいます。頻繁に変更を行いたい場合は、代理店に「広告内容の変更は、どの程度のスピード感で対応してくれるか」ということを確認しておくことがおすすめです。

リスティング広告の運用代行を依頼する際の注意点5つ

ここからは、リスティング広告の運用代行を依頼する際の注意点について説明します。

リスティング広告 運用代行

自社で確認しておくべきポイントと、代理店に確認すべきポイントがあります。ひとつずつ見ていきましょう。

注意点1 目的と予算を決めておく

最低でも「リスティング広告を運用する目的」と「予算」は決めておくことをおすすめします。代理店に依頼する際に目的を伝えることで、代理店側も運用方針を決めやすくなるためです。同時に予算も決めておくと、KPI(広告で達成すべき指標)も決めやすくなります。そうすることで、代理店の運用で本当に効果が出ているかも確認しやすくなります。

注意点2 媒体の認定を得ている代理店か確認する

リスティング広告の二大巨頭であるGoogleとYahoo!の認定を得ている代理店かどうか、依頼前に確認しておきましょう。

  • Google広告の正規代理店「Google Partner」:運用実績、利用額など
  • Yahoo!広告「セールスパートナー(認定パートナー)」:一定の売上基準、運用実績など

認定代理店は一定の運用経験やノウハウが蓄積されている場合が多く、安定した運用が期待できます。また、認定代理店しか使えない最新機能を活用して運用してもらえる可能性が高いです。

注意点3 運用代行手数料以外の料金を確認する

運用代行手数料の割合はもちろん、代行手数料以外の料金体系も、代理店に確認しておくようにしてください。例えば、LP作成や広告文作成が対応可能ならば、どのくらいの費用がかかるのかを確認しておきます。

また、ほかの費用が発生しないかを確認することで、想定外の出費が発生し「思ったより費用がかかってしまった」といった事態を防げます。

注意点4 運用結果の報告頻度や内容を確認する

代理店に、運用結果の報告頻度や、報告時に伝えてくれる内容を確認しておきましょう。「全然報告がない…」「レポートがわかりづらい…」といったことを事前に防ぐためです。

<報告について確認しておきたい内容>

  • 頻度:隔週、月1、隔月など
  • 報告形式:レポート送付のみ、メールでの詳細説明、訪問しての説明など
  • 報告内容:施策の具体的な内容、仮説、仮説の検証結果、今後の方針など

報告頻度や形式、内容は代理店によって異なるため、自社が求める理想の形を伝えてみることで、対応してもらえる可能性があります。

注意点5 契約期間を確認する

代理店によっては最低契約期間を定めている場合もあります。「解約したいのにできない」とならないよう、事前に確認しておくことを推奨します。主な最低契約期間は、1ヵ月、6ヵ月、1年などです。更新を検討する場合は、契約期間終了後の対応(更新方法など)も確認しておきましょう。

リスティング広告の運用代行を活用しよう

リスティング広告は即効性が高く、成約率も高い傾向にあります。小予算で始められるため、数あるウェブ広告の中でも優先的に検討すべき手法です。自社運用が難しい場合は、積極的に運用代行を利用してみてはいかがでしょうか。

また、リスティング広告と並行してSEOを実施することで、より集客効果を上げることができます。SEOとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでウェブサイトを上位表示する施策のことです。長期的に見ると、リスティング広告よりも安い費用で高い結果を得られる場合もあります。SEOに興味があれば、ぜひ「SEOの成功事例・法則」(無料)をダウンロードしてみてください。SEOの実践的なノウハウが詰まっています。

 

\右肩上がりの集客を目指すなら!資料ダウンロードはこちらから/

リスティング広告の運用代行のメリット・費用相場・注意点を解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

失敗しない!MAツールの選び方を解説

MA(マーケティングオートメーション)ツールは、企業のマーケティング活動を強力にサポートしてくれる、便利なアイテムです。しかし一口にMAツールと言っても、その種類や性能、費用なども千差万別。

だからこそ、数あるMAツールの中から自社に合ったものを選ばなければなりません。

今回は、MAツールの選び方について解説していきます。

MAツールの導入の前に考えるべきこと

MAツールの導入に際しては、MAツールの機能について見ることも大切ですが、それ以前に自社の状況や目標についてをしっかり把握しておくことが大切です。まずは、MAツール導入の前に考えるべきことについて見ていきます。

自社の課題を考える

MAツール導入の前、最初に考えるべきなのが、自社の課題は何かということです。「マーケティング活動にマンパワーがかかりすぎている」「営業効率が低く利益の最大化ができていない」など、企業によって課題はさまざまあると思いますが、その課題によってはMAツールとは別のツールを導入したほうがいい場合もあります。まずは、自社が現状抱えている課題を棚卸ししてみましょう。

MAツールで実現したいことを考える

自社の課題がわかれば、次に目標を明確にしていきます。MAツールでどのように課題を解決するのか、MAツールを活用することでどのような成果を得たいのかを具体化していきましょう。しっかりと目標を見定め、それを達成するのに最も適した機能を持つMAツールを選ぶようにしなければなりません。

MAツールの運用体制や運用フローを考える

MAツールは、導入しただけで効果が出るものではなく、しっかりと運用してこそ初めて効果が出るものです。そのため、いざ導入したとしてどのように運用していくのか、運用体制や運用フローについても考えておくことが大切です。仮に多機能なMAツールを導入したとしても、それを運用できる体制がなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。MAツール運用に割けるマンパワーや予算なども、事前に検討しておくといいでしょう。

MAツールの選び方

自社の状況を正しく把握できたら、いよいよMAツールを選んでいくことになります。MAツールを選ぶ際の重要なポイントについて解説していきます。

maツール 選び方

BtoB向けかBtoC向けから選ぶ

BtoBとBtoCのビジネスでは、購入活動の意思決定スピードが大きく異なるなど、それぞれに特徴・違いがあるものです。そのためマーケティング活動においても、重要となるステップや求められるアクションが異なり、それに応じてMAツールで優先すべき機能も変わってきます。まずは、注目しているMAツールがBtoB向けなのかBtoC向けなのかを、しっかりチェックするようにしましょう。

機能レベルから選ぶ

高額なMAツールなどは機能も豊富ですが、その分取り扱いに専門的な知識や技術を有するものも少なくありません。高性能なMAツールを導入しても、社内にそういった知識を有しているメンバーがいない場合は、ほとんど使いこなせないまま終わってしまうことも少なくないのです。自社で使いこなせるかどうかも、MAツール選びの重要なポイントとなります。

国産MAツールか外資系MAツールから選ぶ

MAツールが国産か外資系のものかでも、その後の活用の幅が大きく異なってきます。国産のMAツールの方が、日本人にとってわかりやすい仕様になっていることが多く、使いやすさを感じることができるでしょう。一方で外資系ツールの場合、海外向けの仕様になっており使いにくさを感じることもあるかもしれませんが、その分多機能・高性能なものが多い傾向があります。

自社開発か代理販売から選ぶ

導入しようとしているMAツールが、自社開発によるものなのか代理販売によるものかを確認しておきましょう。自社開発のものであれば、自社に合わせて細かいカスタマイズをしたり、問い合わせにも瞬時に対応してもらえたりするでしょう。代理販売の場合は、開発元への確認が挟まることがある可能性があります。

費用対効果から選ぶ

高額なMAツールはそれだけ性能も高いものですが、そうした機能は使いこなすことで初めて効果を発揮するものです。ほとんど使いこなすことができず、MAツールの運用費だけがかさんでしまう状況になってはいけませんので、費用対効果の面からもじっくり検討するようにしてください。

サポート体制から選ぶ

初めてのMAツール導入など、運用に慣れていない状態であれば、ツールの設定や使い方などでつまずいてしまうことも少なくありません。そのため、サポート体制がしっかりと整っているかどうかも、重要な評価ポイントとなります。初心者であればあるほど、サポート体制が充実しているツールを選ぶようにしたほうが無難です。

代表的なMAツール4選

MAツールにはどのようなものがあるのか、代表的なMAツールを4つ、ご紹介します。

SATORI

maツール 選び方

国産MAツールとして、高性能を誇るのが「SATORI」です。リードを育てる「リードジェネレーション」を得意としており、実名のリードはもちろん匿名のリードにもアプローチしていける機能を持っているのが大きな特徴となっています。国産MAであるため、日本人スタッフによる日本語のサポートがあり、安心して使っていくことができるのも魅力です。

この記事もチェック

純国産のMA(マーケティングオートメーション)ツールとして、存在感を放つ「SATORI」(サトリ)は、日本のビジネス習慣に合った仕様や使い勝手の...
「SATORI(サトリ)」とは?特徴や機能を解説 - www.seohacks.net

b→dash

maツール 選び方

「b→dash」の特徴は、見やすい画面や扱いやすい操作性など、初心者でも安心して使える設計になっている点です。機能も豊富で、顧客管理システムであるCRMやLINEとの連携も可能など、発展性が高いのも魅力の一つです。初心者から玄人まで、担当者のレベルに合わせて進化させていくことができるMAツールと言えるでしょう。

この記事もチェック

国産のデータマーケティングツール「b→dash(ビーダッシュ)」は、データを活用したマーケティングをノーコードで実現することが可能です。b→dash...
b→dash(ビーダッシュ)とは?特徴や機能を解説 - www.seohacks.net

Adobe Marketo Engage

maツール 選び方

アメリカ産のMAツールで、機能の幅が広さを強みとしているのが「Marketo Engage」です。リードの獲得から育成・管理まで、マーケティングに必要な機能は一通りそろっており、使いこなすことができれば非常に強力。世界中の企業で導入実績があり、日本語に対応したサポート窓口もあるので安心です。

この記事もチェック

アメリカで誕生したMAツール「Adobe Marketo Engage(アドビ マルケト エンゲージ、以下Marketo Engage)」は、マーケティングに関する豊富な機能...
Adobe Marketo Engage(アドビ マルケト エンゲージ)とは?特徴や機能を解説 - www.seohacks.net

Hubspot

maツール 選び方

「Hubspot」は、リード獲得を得意とし、マーケティング部門はもちろん、営業部門やカスタマーサポート部門ともつながることができる総合的なプラットフォームです。初期費用0円で始められるなど、サポート体制が充実しているため、お試しで使ってみるのもおすすめです。

この記事もチェック

HubSpot(ハブスポット)は、「インバウンドマーケティング」の思想を基盤とした統合型ビジネスプラットフォームです。MAツールだけではなく、セー...
HubSpot(ハブスポット)とは?特徴や機能を解説 - www.seohacks.net

最適なMAツールを選択しよう

機能や金額、サポート体制など、あらゆる面が異なる各社のMAツール。そこから自社に最適な一つを選ぶためには、自社の状況に対する理解や、成し遂げたいことの具体化が必要不可欠です。単に多機能なものを選ぶのではなく、自社の課題解決や目標達成に特化したMAツールを選ぶようにしましょう。

なお、ナイルにお問い合わせいただければ、MAツールについて最適な内容をご案内いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

失敗しない!MAツールの選び方を解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

MAツールでできることとは?主な機能や使い方を解説

企業のマーケティング活動や見込み顧客育成を効率化するMA(マーケティングオートメーション)ツール。MAツールを導入する場合、実現できることや機能をよく理解した上で、適切なツールを選択することが大切になります。

ここでは、MAツールの使い方や代表的な機能について解説します。

MAツールでできること

MA(マーケティングオートメーション)ツールとは、見込み顧客が商品やサービスを購入するまでの動きを把握・管理し、自動的に適切なアプローチを仕かけるためのシステムのことです。MAツールでできることについて、具体的に見ていきましょう。

maツール できること

リード情報の管理

MAツールを活用することで、見込み顧客(リード)の情報を一元管理することができます。サイト経由の登録情報だけでなく、イベントやセミナーといったオフラインで獲得した情報もインポートで登録できるため、企業が所有するすべての見込み顧客情報をリスト化することが可能です。また、外部ツールと連携できるMAツールを採用すれば、より効率的に情報管理を行えます。

注意点としては、サイト経由とインポート経由で同一人物が複数登録されてしまう可能性があることです。顧客情報が重複していると適切なマーケティング効果が発揮できなくなってしまうため、定期的に見込み顧客の情報を編集することが大切になります。

リード育成

MAツールは、見込み顧客の状況に応じて適切な情報を届け、商材への興味・関心を高める見込み顧客の育成(リードナーチャリング)にも大きな効果を発揮します。MAツールには、メール配信機能や、サイト上にポップアップなどを表示するパーソナライズ機能などが搭載されています。見込み顧客の行動履歴に応じて興味を引きそうな情報を提示し、購買意欲を高めることで、受注確度を高めることができるのです。

リード情報の抽出

MAツールの見込み顧客の行動履歴によってスコアづけを行い、スコアの高い=受注確度の高い見込み顧客の情報を抽出することができます。BtoBでは、MAツールで見込み度の高い顧客を抽出することで、効率的な営業活動ができるようになるでしょう。BtoCでも、見込み度に応じて商品情報やノウハウコンテンツといった情報を提供することで、コンバージョンにつなげることができます。

マーケティング施策の自動化

MAツールは、マーケティング施策を自動化できる点に強みがあります。例えば「サイトに3回訪問したユーザー」や「問い合わせページを閲覧したユーザー」といったように、行動履歴によって見込み顧客をセグメント化し、その行動をとったユーザーに対して自動でメールを配信するといったアクションがとれるのです。

この際、重要になるのがシナリオ設計です。どのような見込み顧客にどのようなコミュニケーションをとれば受注やコンバージョンにつながるかということを考慮し、シナリオを作成することで、MAツールの効果をより高めることができます。

MAツールの代表的な機能

次に、多くのMAツールに搭載されている代表的な機能の特徴や、その使い方について解説します。

リード管理機能

企業活動において、リードの獲得方法は一つではなく、さまざまな手法が存在します。

  • ホームページから資料請求をしてもらって獲得したリード
  • セミナーや展示会で得たリード
  • テレアポによって獲得したリード
  • インターネット広告から獲得したリード

こうしたさまざまな手段で獲得されたリードは、往々にして個別管理されがちです。しかしそれでは、同じリードにアプローチしてしまったり、決裁権のあるリードの存在を見逃したりと、営業効率を高めることができません。MAツールのリード管理機能を用いれば、ばらばらなリードを一元管理できるようになり、効率的なアプローチを実現できるようになります。

スコアリング機能

スコアリングとは、リードが受注に至る確率を算出することです。スコアが高ければ高いほど、受注の確度が高いと言えます。スコアリングの数値が高いところに集中的にアプローチしていけば、営業効率を大きく高めることも不可能ではありません。

このスコアリングを自動で行ってくれるのが、MAツールのスコアリング機能です。例えば「メルマガを開封したら○点」「資料請求をしたら◯点」といった具合に、リードの行動に応じて点数が加算され、スコアリングが行われます。MAツールの中には、スコアリングで一定のポイントを超えると通知が送れるようなものもあり、チャンスの見落とし防止にも役立ちます。

シナリオ作成機能

シナリオとは、リードがとった行動に対して行う、自社側のアクションのことです。例えば「メルマガ開封者には3日後にメルマガAを、メルマガ未開封者には3日後にメルマガBを送る」「資料請求をしてくれた人に、キャンペーン情報を送る」といったことが、シナリオに当たります。シナリオをしっかりと作成することは、リードとの関係を途切れさせず、受注に至るまでじっくりと育てていくことに効果を発揮します。

MAツールの多くはこのシナリオ作成機能が搭載されており、種類によっては事前に設定をすることで、メールの送信やキャンペーン情報の配布などのアクションまで、すべてを自動化して行ってくれるものもあります。

メール配信機能

リードの状況に合わせて個別にメールを送っていくことは、リード育成において非常に重要です。しかし、人の手ではどうしても限界があり、リードの状況を把握することはもちろん、それぞれに合わせたメール文面をタイミングよく送っていくことはできません。

MAツールには、リードの状況や行動に応じて、自動でメールを送信する機能が備わっています。このメール配信機能を活用すれば、手間をほとんど掛けず、さらにチャンスも見落とさず、効率的にリードにアプローチしていくことができるでしょう。

サイト構築機能

ウェブマーケティングを行いリードの動向をつかむことができれば、新しいコンテンツや導線の必要性を感じることも少なくありません。こうしたサイトの新たなページや要素を追加する際に役立つのが、サイト構築機能です。一般的なウェブページや入力フォームなどを、MAツールから作成することができます。

トラッキング機能

名刺獲得などによって登録したリード情報と、そのリードがウェブサイト上でどのような行動をとったのかを紐づけるのが、トラッキング機能です。トラッキング機能によって、それぞれのリードの正確な情報が入手できるようになり、受注の確度を高めるのに役立てることができます。

レポート・分析機能

リードを育て受注につなげていくためには、「誰に」「いつ」「どのような」アプローチをしていくのかを見極めることが必要不可欠です。仮に自社の商品やサービスに興味を持っていたとしても、おかしなタイミングや手法でアプローチをしてしまえば、受注につなげることは難しいでしょう。まずは、それぞれのリードの特徴や傾向をしっかり理解していくことが大切です。

そこで便利なのが、レポート・分析機能です。MAツールにはさまざまな分析機能が備わっており、リードの業種や規模などを調べたり、サイト上での細かな行動履歴を追ったりすることもできます。これらを活用し、リードへの理解を高め、適切なアプローチ手段を考えていきましょう。

広告連携機能

SNS広告や、リマーケティング広告など、さまざまな広告によって集客を狙う企業は少なくありません。しかし、これら一つひとつを正しく管理し、それぞれでアクションを起こしつつ分析をしていくのは、手動では困難な作業と言えます。

こうした課題も、MAツールの広告連携機能を用いれば解決可能です。すべての広告を一元管理し、クリック数やその属性などを分析することができます。

パーソナライズ機能

パーソナライズ機能とは、リードの状況に応じてコンテンツの出し分けができる機能のことです。例えば、サイトに初めて訪れるリードと、2回目以降のリードに対してコンテンツを出し分けることで、より商品やサービスに興味を持たせることができるようになり、受注の確率を高めていくことができます。

SFAやCRMなどとの連携機能

営業活動の支援ツールであるSFAや、顧客管理を得意とするCRMなど、MAツール以外にも便利なツールは数多く存在します。こうしたほかのシステムと連携できることも、MAツールの特徴の一つです。MAツールを用いて育てたリードを、SFAを通じて営業部隊がアプローチし、獲得した顧客をCRMでしっかりと管理する。効率的に受注のサイクルを回す際にも、MAツールは効果を発揮してくれるでしょう。

MAツールの使い方をイメージして導入しよう

MAツールを最大限に活用するためには、その機能や使い方を理解することが必要不可欠です。見込み顧客に対してどのような施策を実施できるのか、ぜひこの記事を参考に理解を深めてください。そして、自社の課題を解決できる機能が搭載されているMAツールを導入し、マーケティングの効果を高めましょう。

なお、ナイルにお問い合わせいただければ、MAツールについて最適な内容をご案内いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

MAツールでできることとは?主な機能や使い方を解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

通販サイトのSEOで行うべき重要施策とは?

家にいながらショッピングが楽しめる、通販サイト。その便利さから、今やインターネット上には、数えきれないほどの通販サイトが存在します。その中で、自社の通販サイトに訪れてもらうには、適切なSEO施策を行う必要があります。

ここでは、通販サイトのSEOについて解説していきましょう。

\SEOで成果につなげる!資料ダウンロードはこちらから/

通販サイトではSEOが重要

通販サイトの場合、ユーザーがサイトに訪れてくれないことには、売上につなげることが難しいため、SEOが特に重要となります。SEO(Search Engine Optimization)とは、「検索エンジン最適化」のことで、検索エンジンを用いたマーケティング戦略のひとつです。SEOを行い、検索結果に自社サイトの上位表示できれば、ユーザーの流入につながります。 SEOでは、内部施策としては、サイト構造を整理して、検索エンジンもユーザーもわかりやすいサイトにすることが必要です。さらに、コンテンツを制作することで、検索上位に表示されたページから、ユーザーとの接点を持つことができる可能性があります。

この記事もチェック

ECサイトを運営する上で、たくさんのユーザーに、自社の商品・サービスを知ってもらうために、まずは集客が課題になります。そして、集客のために...
自社ECサイトに集客するには?SEOノウハウをプロが公開! - www.seohacks.net

通販サイトのSEOの内部施策でやるべきこと

通販サイトのSEOの内部施策でやるべきことは、いくつかあります。主なSEOの内部施策について、説明していきましょう。

通販 SEO

titleタグ、descriptionの最適化

通販サイトでは、検索結果でカテゴリーページが上位表示されることが、ユーザーの流入につながります。そのために重要なのは、titleタグ、descriptionの最適化です。

titleタグとは、サイト名や個々のページのタイトルを記述するHTMLタグの一種です。titleタグには、必ず対策キーワードを入れるようにしましょう。また、descriptionとは、該当ページの要約文のことを指し、検索結果に表示されます。ユーザーがページをクリックするかどうかに影響するので、titleタグと同様に対策キーワードを入れましょう。

モバイルフレンドリーの対応

モバイルフレンドリー対応も、SEOには欠かせない施策です。モバイルフレンドリーとは「モバイルサイトがユーザーにとって使いやすい」ことを意味します。スマートフォンなどのモバイル端末で実際に表示してみて「フォントサイズは読みやすいか」「サイズは画面幅に適しているか」「タップしやすいリンクになっているか」などを、チェックすることが大事です。スマートフォンでも通販サイトが問題なく閲覧できるならば、モバイルフレンドリーだと評価されるでしょう。

サイトのリンク構造の最適化

通販サイトの情報を分類し、適切なリンク構造を設計することも、SEOでは重視されます。

例えば、「ベッド」というカテゴリーページに、「スタンダードベッド」「ロフトベッド」「2段ベッド・3段ベッド」「折りたたみベッド」といったページがぶら下がるような構造にしておくと、ユーザーが商品を探すときに便利です。さらに「スタンダードベッド」から「シングル」「セミダブル」といった具合に、ページを続けていくイメージになります。ユーザーだけではなく、検索エンジンも理解しやすいように、リンク構造を最適化していきましょう。

パンくずリストの最適化

パンくずリストとは、「そのページがウェブサイトのどの階層にあるのか」を示す内部リンクのこと。パンくずリストをページに設置しておけば、検索エンジンが正確な情報を受け取りやすくなります。

具体例としては「TOP > 家具>ベッド」といったように、ページの上部に表示されるのがパンくずリストです。パンくずリストを最適化することで、ユーザーがどの階層のページを見ているのかが把握しやすくなり、下層ページから多くの関連リンクを重要ページに集めることが可能になります。

コンテンツ内のリンク設計の最適化

商品ページには、関連する商品ページのリンクがあると、ユーザーがサイト内を回遊してくれるので、しっかり設計するようにしてください。また、イチオシの商品があれば、さまざまなページからリンクを張って、商品紹介ページに誘導するようにしましょう。ユーザーのニーズにより応えられるように設計することがポイントです。また、イチオシの商品ページにリンクを集めることで、検索エンジンにも重視すべきページを伝えることにもなります。

通販サイトのコンテンツ作りのコツ

通販サイトにおいてどのようなコンテンツを作ればいいのでしょうか。ユーザーが求めるコンテンツについて、具体例で確認していきましょう。

コツ1 複数のキーワードの組み合わせを狙う

通販サイトでは、検索ボリュームの多い「ビッグワード」が、必ずしも売上につながるとは限りません。例えば「服」はビッグワードで上位表示されるのは困難ですが、「服」で検索しているユーザーがどれだけ実際に購入に至るでしょうか。

一方、「服 メンズ ジャケット」と複数のキーワードを組み合わせて検索している場合を考えてみましょう。複数のキーワードになると、検索ボリューム自体は小さくなりますが、より具体的になっている分、検索ユーザーが商品の購入にいたる率は、ビックワードより高くなるといえます。複数のキーワードでの組み合わせで、購入する可能性が高くなるかを考えて、キーワード選定をしてください。

コツ2 実用性の高いコンテンツを作る

検索ユーザーにとって、実用性の高いコンテンツを作ることを検討してもいいでしょう。おすすめの自社製品やロングセラー商品について、さまざまな角度から深掘りしたコンテンツを制作していきます。

例えば、カバンをプッシュしたい場合は、カバンを使ったコーディネートやお手に入れの仕方など、ユーザーが知りたいと思う情報を発信していくことが考えられます。ユーザーが商品を使用するシーンをできるだけ具体的にイメージすることで、質の高いコンテンツの企画につなげてください。質の高いコンテンツを作ることができれば、検索エンジンからの評価が高まる可能性があるのはもちろん、ユーザーからの信頼を得ることができます。

自社の強みをいかに打ち出せるかが鍵

通販サイトで、何より重要なのは「自社の強みを打ち出す」こと。他社商品とどういった点が違うのかを、コンテンツで打ち出していくことで、SEOの結果につながっていく可能性があります。

なお、ナイルでは、集客だけではなく成果につなげるためのSEOコンサルティングが可能です。自社でSEOを実施するインハウスSEOに向かうためのサポートもできますので、ぜひ一度、ご相談ください。

\SEOの疑問がある場合は、ぜひご相談ください!/

また、SEO成功事例・法則資料をまとめた資料もご用意しております。

  • SEOの基礎知識
  • 効果的なSEO戦略の立て方
  • キーワード戦略の考え方
  • ナイルのコンサルティングサービスのご紹介

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

通販サイトのSEOで行うべき重要施策とは?【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

化粧品サイトのSEOで行うべき重要施策とは?

化粧品をゆっくり選んでネットで買いたい。そんなユーザーに向けて化粧品サイトを立ち上げた場合、SEOとしてはどのような点に気をつけるべきでしょうか。

この記事では、化粧品サイトのSEOの重要施策について、しっかり解説していきます。

\SEOで成果につなげる!資料ダウンロードはこちらから/

化粧品サイトの運営で押さえておくべきこと

まずは、化粧品サイトの運営では、店頭販売と同じような情報を提供することを意識してください。

化粧品は、百貨店やドラッグストアといった店頭から購入することが多く、実際に試したいというユーザーニーズがあります。そのため、化粧品サイトを運営するのであれば、商品の使用感ができるだけ伝わるようなコンテンツを発信したり、ユーザーの評判がわかるレビューを掲載したりすることが必要です。店頭販売と同じような感覚で、ユーザーが商品を選択できることを意識しましょう。

化粧品サイトでのSEOのポイント

化粧品サイトでのSEOについては、いくつかのポイントがあります。それぞれ解説していきましょう。

ユーザー行動を可視化する

化粧品サイトに限りませんが、SEOを考える場合、まずはユーザー行動を可視化することをおすすめします。ユーザーが商品やサービスの存在を把握して、実際に購入に至るまでのプロセスを「点」ではなく「線」として見ていきましょう。

例えば、肌に悩みを抱えているユーザーであれば、「スキンケア」をキーワードとして検索し、ニーズを満たしてくれるような情報があれば、そのサイトを訪問してくれます。さらに、コンテンツから商品ページに誘導できれば、購入へとつなげていくことができます。そんな目測のもと、「スキンケア」で上位表示されるための記事を作成していきます。こうしてユーザーの動きから逆算してコンテンツを用意することが、SEOでは重要です。

複数のキーワードでコンテンツを用意する

化粧品については、化粧水、乳液、美容液、美容パックなど、すべて同じブランドでそろえるユーザーもいます。それぞれの商品が自社サイトで販売しているならば、それぞれキーワードを選定して、コンテンツを用意することを検討してもいいでしょう。

また、ひとつの化粧品が、複数の効果を持つ場合には、「日焼け止め 乾燥肌」「日焼け止め 肌に優しい」といった複数のキーワードで、コンテンツを用意することをおすすめします。ユーザーごとに求めていることは変わりますので、コンテンツを通して、さまざまな角度からユーザー接点が生まれる可能性があります。

化粧品サイトのコンテンツ制作で注意すべきこと

化粧品サイトにおいてコンテンツを発信していくにあたって、注意すべき点があります。Googleからのペナルティを受ける可能性がありますので、しっかり把握しておきましょう。

化粧品 SEO

化粧品は「YMYL」に含まれる

Googleは「人々の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性のあるページ」を「YMYL(Your Money or Your Life)」と位置づけて、検索の評価基準である「検索品質評価ガイドライン」の項目のひとつに含めています。

化粧品は、ユーザーの健康に影響を与えかねないため、金融や保険と同じく「YMYL」に含まれます。そのため、不十分な内容であれば、Googleからの評価が下がってしまい、サイト全体の評価も落ちてしまいます。化粧品のコンテンツは、その信頼性を問われるということを前提としておきましょう。

E-A-Tの基準が重要視される

化粧品に関わるコンテンツ制作する場合、E-A-Tの基準を満たしていなければなりません。E-A-Tとは、「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」のことを指します。

監修をつける

E-A-Tを高めるためには、コンテンツ制作において信頼できる監修をつけることをおすすめします。その上で、できるだけ専門知識のあるライターに、執筆を依頼するといいでしょう。

引用は一次情報から

記事で引用を行う場合は、原則として一次情報から行いましょう。個人ブログなど信頼性が担保できない情報源ではなく、厚生労働省や経済産業省などの調査や、研究機関が発表している論文、企業が実施しているアンケートなどから引用すること。もちろん、引用元は必ず明記しなければなりません。

独自調査を行う

独自調査による記事は、専門性や権威性を高めることにつながります。化粧品サイトならば、「現在使っているコスメを聞いてみました!」「年代別の肌の悩みアンケート」などの独自調査を行ってみてもいいでしょう。オリジナルのデータに基づいたコンテンツを発信することができます。

公開日と更新日を明示する

記事がいつ執筆されたものなのか、公開日を明示しましょう。情報の鮮度が高いほど、コンテンツの信頼性は高まります。もし、公開日から月日が経過して、記事の内容に変更が必要になった場合は、修正を行います。その場合、公開日は残したままで、更新日として明示するようにしてください。

ランディングページの設計

ランディングページ(Landing Page)とは、検索結果や広告などを経由して、ユーザーが最初にアクセスするページのことをいいます。他の商品紹介ページや特集ページとは別に、特定の商品に絞ったランディングページを作成し、そのページ用にSEOを施すという方法もあります。

売れ筋商品やロングセラー商品のほか、定期的な商品購入につながるトライアルセットなどを中心にランディングページを設計します。そして、各ランディングページにきちんとSEO対策を行う、という方法も検討してみてください。

情報の安全性と信頼性が鍵を握る

化粧品サイトでは、情報の安全性と信頼性が重要です。専門家にしっかり監修してもらったり、断定的な表現は避けたりするなど、正確な表現を心がけてください。

もちろん、専門性が高く信頼性のあるコンテンツは、作成するのにも時間と手間がかかります。それでも、地道に良質なコンテンツを発信し続ければ、ユーザーから信頼が寄せられ、サイトのリピーター獲得につながっていくことでしょう。

なお、ナイルでは、集客だけではなく成果につなげるためのSEOコンサルティングが可能です。自社でSEOを実施するインハウスSEOに向かうためのサポートもできますので、ぜひ一度、ご相談ください。

\SEOの疑問がある場合は、ぜひご相談ください!/

また、SEO成功事例・法則資料をまとめた資料もご用意しております。

  • SEOの基礎知識
  • 効果的なSEO戦略の立て方
  • キーワード戦略の考え方
  • ナイルのコンサルティングサービスのご紹介

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

化粧品サイトのSEOで行うべき重要施策とは?【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

CM考査とは?テレビCMを放送するための審査について解説

すべてのテレビCMは、テレビ局による「CM考査」を通過しなければ、テレビで放送することができません。通過するためには関連する法令のほか、テレビ局の独自基準まで、さまざまな確認を事前に行う必要があります。

ここでは、CM考査の内容や提出資料、避けるべき表現方法について詳しく解説します。

\テレビCMを成功させるために!資料ダウンロードはこちらから/

テレビCMを放送するにはCM考査を避けては通れない

公共の電波を使って流すテレビCMの影響力は大きいものです。視聴者に誤解を与えるようなCMを放送しないためにも、「CM考査」を必ず受けなければなりません。

CM考査とは、テレビCMを配信する広告主の業態やサービス内容、そのCM内の表現が、放送基準などに抵触していないかどうかを確認する作業のことです。放送基準は、一般社団法人 日本民間放送連盟によって定められているほか、テレビ局独自の基準が適用されている場合もあります。

例えば、企業の業種や宣伝する商品・サービスの種類が各種法令に抵触するか、テレビCMで禁止されている表現を用いているかなどを徹底的に確認します。

なお、考査を行うのは各テレビ局にある考査部、またはテレビ局が依頼した第三者機関です。結果が出るまでに2ヵ月以上かかる場合もあるので、スケジュールや提出資料の準備には注意しましょう。

CM考査

大変ではあるものの、厳格な基準をクリアしたテレビCMを放送すれば、自社製品やサービスに高い信用度を付与できるでしょう。

CM考査は業態審査とCM表現考査に分かれる

CM考査は、大きくは「業態審査」と「CM表現考査」の2つに分かれており、提出する情報や資料、考査の基準が一部異なります。

業態審査は、はじめにCM枠を交渉する際に行われます。主に広告主の業種や事業内容などについて審査と協議が行われたのち、受け入れるか否かを判断します。一方、CM表現考査は、主にCMの内容と表現に関する考査で、2回に分けて行う場合があります。

CM考査の基準と提出資料

ここからは、CM考査の詳しい基準や提出資料について、業態審査とCM表現考査に分けて、それぞれ詳しく解説していきます。

業態審査では放送基準に基づき業種や商法を確認

業態審査(業態考査)は、主に広告主の業種や事業内容に関する審査です。業種や商品・サービスによって放送内容が限定されたり、認められない場合があったりするため、広告主自体に事前のチェックが必要となります。テレビ局などが発行するレギュレーションを確認すれば事前に判断できるので、放送基準を確認するか、テレビCMに詳しい広告代理店へ一度相談してみるといいでしょう。

なお、審査にかかる期間は、テレビ局によってさまざまです。1~2週間としている局もあれば、キー局(日本テレビ・テレビ朝日・TBS・フジテレビ・テレビ東京)では1~2ヵ月かかることもあります。

業態審査で提出する情報や資料

業態審査では、テレビ局や第三者機関が自社の業種や商品・サービスがを確認できるよう、下記の資料を準備しておきましょう。

CM考査

ただし、すべてが必ず求められるわけではありません。放送したいテレビ局や広告主の業態によっても異なります。キャンペーンを行う場合はその詳細がわかる資料を求められるなど、CMの内容によって追加で提出資料が必要となる場合もあります。

また、CM制作は企業とテレビ局を仲介する広告代理店に依頼するケースが一般的です。その場合、CM内容に関わる資料などは、広告代理店が用意すると考えていいでしょう。

CM表現考査では法令や各局の自主基準を確認

業態審査を通過してCM枠を押さえたら、いよいよCM制作を行い、今度は「CM表現考査」をテレビ局へ依頼します。この考査では主にCM内の表現をチェックされます。

CM表現考査は段階的に行われることが多く、素材収集や撮影を行って仮編集した段階で一度考査を受け、本編集を行なった完成形(完パケ)で再度考査を受けます。

テレビCMは繰り返し放送される性質上、視聴者に大きな影響を与えうる広告です。そのため、広告主には真実を伝えること、CMの内容が視聴者にとって役立つものであることが求められます。

また、たとえ業態審査を通過していても、CM表現考査で受理されなければ放送することはできません。仮に、制作中のテレビCMに視聴者の誤解を招く表現などが含まれていれば、そのCMは「テレビで放送する基準を満たさない」と判断されてしまいます。

内容や表現・演出を変更する「改稿」を求められることもあります。この改稿が充分でないと、受理されるまで何度もCMを修正しなければなりません。そのため、テレビCMの制作を広告代理店に依頼する場合には、CM考査をクリアした実績と知見を確認しましょう。

CM表現考査で提出する情報や資料

CM表現考査では、実際のCMの映像やナレーションなどの素材のほか、CM表現の根拠となる資料の提出を求められます。テレビCMの制作を広告代理店へ依頼している場合は、CM素材は広告代理店、根拠資料は広告主が用意することになります。

根拠資料とは、商品・サービスに関する詳細な資料です。CM内の表現や伝える内容によって、商品・サービスの調査分析の結果やキャンペーンの詳細な内容、価格表などを求められることがあります。また、CM素材とはCMの絵コンテ、原稿、動画データそのものを指します。

CM考査

1回目のCM表現考査では仮編集したCM素材、2回目は本編集を行い、動画に音を入れたり、全体の音量を整えるなどして完成した段階(完パケ)で、あらためて依頼します。新規の撮影などの必要がなく、すでに完パケしている動画データがある場合などは、2回目の考査のみで済むこともあります。ただし、いずれにしても考査には時間がかかるため、放送までのスケジュールに余裕をもたせておくと安心です。

禁止されているCM表現方法と基準になる法令

テレビCMの内容や表現が、放送基準や各種法令、公正競争規約、業界の自主基準に抵触していないかどうかも事前に確認しておきましょう。下記に、禁止されている表現方法や法令などをまとめているので、参考にしてみてください。

CM考査

上記のとおり、テレビCMでは虚偽・誇張した表現や、視聴者に誤った情報を伝える可能性のある表現手法は受け入れられません。また、暗に他社製品やサービスなどを誹謗・中傷する表現は、あとから訴えられる恐れすらあります。

CM考査

上記は一例です。これらすべてを自社で調べ尽くすには、人手も時間もかかります。負担を軽減するには、広告代理店やテレビCMに知見があるPR会社、マーケティング会社、コンサルタントなどに準備段階から依頼や相談をするのがいいでしょう。

CM考査は企業イメージを毀損するリスクの回避につながる

テレビCMの放送を考えている方にとって、CM考査は避けては通れないものです。厳しい審査ではあるものの、公序良俗に反する放送によって企業イメージを毀損するリスクを回避でき、「より信用度の高いCM」を多くの視聴者に届けられます。本記事をCM考査を受ける前の参考にしてみてください。

なお、ナイルでは大手広告代理店と提携し、テレビCM支援を行っています。効果が出ないCMを出稿し続けることがないように、ナイルが広告代理店との交渉をお手伝いさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

また、テレビCMを成功させるためのポイント5選をまとめた資料もご用意しております。

  • ポイント1.商品の便益
  • ポイント2.GRPの単価
  • ポイント3.線引き
  • ポイント4.クリエイティブ
  • ポイント5.代理店交渉

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

CM考査とは?テレビCMを放送するための審査について解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

CM進行表とは?テレビCMの納品に必要な基本4点を解説

「CM進行表」とは、CM素材の情報やCMの放送スケジュールなどを詳細に記入したもので、テレビ局がCMを事故なくスムーズに放送するために必要な情報です。

CM進行表がどのように作成され、どういった場面で必要となるのか、CM制作のフローにのせて解説します。本記事を読むことで、CM放送までに準備しておく事柄やCM制作の全体像を把握することができます。

\テレビCMを成功させるために!資料ダウンロードはこちらから/

CM進行表とは

CM進行表とは、提供表示に関する情報やCM素材の情報(放送番組、放送日、時間枠、秒数など)を表にあらわしたものです。CM入稿の際に、CM映像の素材とセットでテレビ局に提出します。

CM進行表の種類

CM進行表には、放送したいCM枠の種類によって2つのタイプがあります。それぞれ見ていきましょう。

タイムCMに必要な「テレビ番組CM連絡票」

特定の番組のスポンサーとして、その番組のCM枠で放送する「タイムCM」の場合、「テレビ番組CM連絡表」を使用します。

CM進行表

画像引用:テレビCM素材搬入基準【2021年7月改訂版】

スポットCMに必要な「テレビスポットCMスケジュール表」

ステーションブレイク(番組と番組の間のCM枠)など、特定の番組に関係なく、テレビ局が指定した時間帯で放送するCMを「スポットCM」といいます。このスポットCMの場合は、「テレビスポットCMスケジュール表」を使用します。

CM進行表

画像引用:テレビCM素材搬入基準【2021年7月改訂版】

ほかにも、15秒CMを1本単位から放送できるSAS(スマート アド セールス)もありますが、いずれも記載する項目は素材内容、放送日時、秒数などが基本となります。

この記事もチェック

テレビCMには大きく分けて、「スポットCM」と「タイムCM」という2つのタイプがあります。CMを出稿する際には、この2つの違いを正確に把握する必要...
スポットCMとタイムCMとは?テレビCMの種類を解説 - www.seohacks.net

CM放送までのフロー

CM進行表がどの段階で必要となるのか、CM放送までのフローとともに見ていきましょう。

1 放送局やCM種類の検討

CM制作が決まったら、CMを流す放送局やCMの種類を検討します。CMの種類は、番組のスポンサーとして放送するタイムCM、番組に関係なく時間枠を指定して放送するスポットCM、放映日時や番組、本数を指定して放送するスマートアドセールスなどがあります。

2 業態審査

各放送局において、CM出稿が初めての企業を対象に、業種や商品、健全性などがテレビCMの放送基準に適しているかどうかを審査します。

3 CM放送枠の交渉・契約

CMの種類が決まったら、テレビ局と交渉し、CM契約を結びます。

スポットCMの場合、企業側が時間枠やGRP(視聴率)などの希望を伝えて、放送局がタイムスケジュールを元に放送日時や本数を提案します。その後、企業側がCM素材を割付けをします。割付けは、例えばA商品のCMは〇日に何本、B商品は〇日に何本放送したいなどの要望を出していくことです。双方が合意すれば契約成立、CM放送が決定します。

無事にCM契約を結んだら、CM素材の作成と並行してCM進行表の作成を進めていきます。

4 CM素材の作成

広告代理店と打ち合わせをしながら、どのようなCMを作るか企画を立て、内容をまとめます。広告主(自社)として、CMを作る目的や期待する効果などをできるだけ明確に伝えましょう。実際のCM制作は広告代理店を通じて制作会社に依頼します。

5 CM表現考査

仕上がったCM素材を再度、テレビ局の審査にかけます。CMは繰り返し放送されるという特性上、視聴者に大きな影響を与えます。そのため、CMの表現が放送倫理に反してはいないか、放送基準が守られているかなどを厳しくチェックし、テレビ局が放送してもよいと判断した場合のみ、CMを流すことができます。

6 入稿

CM表現考査をクリアしたらいよいよテレビ局にCMを入稿します。

入稿するものは主にCM進行表(スケジュール表)、CM素材、CM素材交換メタデータ、10桁CMコードです。

CMの入稿に必要な基本4点を解説

テレビ局にCMを入稿する際、CM素材も含め、少なくとも以下の4点を提出する必要があります。それぞれ解説します。

CM進行表

タイムCM用の「テレビ番組CM連絡表」、スポットCM用の「テレビスポットCMスケジュール表」など、CMの種類に応じたCM進行表をテレビ局に提出します。

素材データ(CM映像)

CMの素材データはXDCAM形式のデータをメディア(XDCAM用プロフェッショナルディスクなど)、またはオンラインでテレビ局に入稿します。映像データと併せてCM素材に関するデータ(CM素材交換メタデータ)を添付します。

なお、以前は一般的だったHDCAM形式のカセットテープによる入稿は、2021年3月をもって終了しているので注意しましょう。

CM素材交換メタデータ

素材データには併せて「CM素材交換メタデータ」というデータファイルを同梱する必要があります。CM素材交換メタデータとは、CM素材に関わる詳細な情報(スポンサー名・素材名・素材秒数など)をXML形式で示したもので、テレビ局がCMをスムーズに管理するために必要なデータです。

なお、スポンサー名・素材名・素材秒数などのCM素材に関する情報は、CM素材交換メタデータ以外でも表示する必要があります。CM映像の冒頭にクレジット表記させたり、メディア媒体で入稿する場合は媒体やケースにシールで貼るなど、入稿に当たって細かい規定があります。

10桁CMコード

4桁の広告事業者コードと6桁の素材コードで構成された「10桁CMコード」は、テレビCMを放映するまでのステップにおいて、確認用のIDとして利用されます。10桁CMコードがなければ、CM放送をすることができないほど重要なコードとなります。

CM進行表、CM素材、メタデータなど提出するものすべてにこの10桁CMコードが必要となるので、早めに申請して取得しておきましょう。

CM制作は大変?企業側がすべきこと

CM制作は進行表の作成から放送枠の交渉、素材制作、納品に至るまで、やることが多く、細かな規定もたくさんあります。

しかし、通常は企業(広告主)とテレビ局は直接やり取りすることはなく、広告代理店が仲介することになっています。つまり、広告代理店が企業に代わってCM枠の交渉から各種申請、制作から納品まで一手に担うので、企業として動くことは実はほとんどありません。それだけに、広告代理店がテレビCMの成功を左右するといっても過言ではなく、広告代理店選びこそ、企業がもっとも注力すべきことでもあるのです。

なお、ナイルでは大手広告代理店と提携し、テレビCM支援を行っています。効果が出ないCMを出稿し続けることがないように、ナイルが広告代理店との交渉をお手伝いさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

また、テレビCMを成功させるためのポイント5選をまとめた資料もご用意しております。

  • ポイント1.商品の便益
  • ポイント2.GRPの単価
  • ポイント3.線引き
  • ポイント4.クリエイティブ
  • ポイント5.代理店交渉

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

CM進行表とは?テレビCMの納品に必要な基本4点を解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

F1層・F2層・F3層とは?テレビCMの視聴者層の違いを解説

テレビCMや広告を打つときに、ターゲットを絞らなくてはいけません。女性が主要な顧客である商品を展開するときに意識したいのが、F1層・F2層・F3層です。

今回は、F1層・F2層・F3層について解説していきます。

\テレビCMを成功させるために!資料ダウンロードはこちらから/

F1層・F2層・F3層とは?

F1層・F2層・F3層とは、テレビCMやマーケティングでよく使われている用語で、性別や年代で区分した通称です。「F」は女性を表す「Female」を意味します。1は20~34歳、2は35~49歳、そして3は50歳以上の人物になります。

  • F1層 20~34歳の女性
  • F2層 35~49歳の女性
  • F3層 50歳以上の女性

ちなみに、男性の場合は男性を表す「Male」が使われ、M1層・M2層・M3層で区分されます。

  • M1層 20~34歳の男性
  • M2層 35~49歳の男性
  • M3層 50歳以上の男性

この記事もチェック

テレビCMや広告を打つときには、ある程度ターゲットを絞り込んで、その層に刺さる内容を考えなければなりません。男性が主要顧客である商品を販売...
M1層・M2層・M3層とは?テレビCMの視聴者層の違いを解説 - www.seohacks.net

また、このF(M)1~3層に含まれない年代を、「Child」の子供を指すC層、「Teen-age」の少年少女を指すT層となります。

  • C層 4歳〜12歳の男女
  • T層 13~19歳の男女

F1層・F2層・F3層それぞれに見られる特徴

同じ女性でも年代によって趣向は変わってきますので、年齢区分は参考にしていたいところです。ここでは、F1層、F2層、F3層それぞれに見られやすい特徴を紹介します。

F1層の特徴

F1層は、20~34歳の女性になります。F1層は、流行に敏感で、上昇志向が強く、自分磨きのための出費を惜しまない購買意欲の強い層と言われています。そのため、広告を出す上でF1層へのアピールが商品の売上を伸ばすために最も重要とされています。

F2層の特徴

F2層は、35~49歳の女性になります。F2層は、結婚して子供や家庭を持つ人が増える年代であり、F1層に比べると消費行動は若干落ち着きをみせ、健康への関心が高くなります。また、後年のことを考え、貯蓄や投資などを考えるようになるのもこの世代の特徴です。

F3層の特徴

F3層は、50歳以上の女性になります。F3層は、子供も成長し、また勤め先でもある程度の地位に立っていることから経済的、心理的な余裕が出てきます。そのため、たくさんのものよりも良質なものを好むようになり、高価な買い物もするようになります。健康のための出資が多くなるのもこの世代の特徴です。

記事リンク

年代別マーケティングはもう古い?

年代別、性別で分けたターゲットのマーケティングは、多様化した現在では考え方が古く、もはや市場では通用しないとも言われるようになりました。

例えば、若い世代であっても、「年金はもらえるのか」「社会保障はだいじょうぶか」という将来に対して不安視する考え方が広まり、早くから出費をするよりも貯蓄をする傾向が強くなってきています。そのため、どちらかというと若い世代よりも余生を心置きなく楽しめるF3層(高齢者層)の方がお金を使う傾向にある、という状況になりつつあります。

しかし、ある程度の目安にはなるため、やはり年代別のマーケティングは意識しておくべきでしょう。重要なのは、時代に合わせて変化する各層の特徴を、常に最新の情報にアップデートしていくことです。

F1層・F2層・F3層を把握しておこう

F1層・F2層・F3層は、マーケティングをする上で、重要な年代区分であることを説明してきました。テレビCMや広告において、F1層・F2層・F3層の特徴を把握しておくようにしましょう。

なお、ナイルでは大手広告代理店と提携し、テレビCM支援を行っています。効果が出ないCMを出稿し続けることがないように、ナイルが広告代理店との交渉をお手伝いさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

また、テレビCMを成功させるためのポイント5選をまとめた資料もご用意しております。

  • ポイント1.商品の便益
  • ポイント2.GRPの単価
  • ポイント3.線引き
  • ポイント4.クリエイティブ
  • ポイント5.代理店交渉

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

F1層・F2層・F3層とは?テレビCMの視聴者層の違いを解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

M1層・M2層・M3層とは?テレビCMの視聴者層の違いを解説

テレビCMや広告を打つときには、ある程度ターゲットを絞り込んで、その層に刺さる内容を考えなければなりません。男性が主要顧客である商品を販売するときに意識したいのが、M1層・M2層・M3層です。

今回はM1層・M2層・M3層それぞれの定義から、性別・年代で区分するメリットを紹介します。

\テレビCMを成功させるために!資料ダウンロードはこちらから/

M1層・M2層・M3層とは

テレビCMやマーケティングにおいては、性別・年代を区分してターゲットを把握することがあります。

そのなかでM1層・M2層・M3層という区分があります。M(Man)は男性、続く1は20~34歳、2は35~49歳、そして3は50歳以上の人物が当てはまります。

  • M1層 20~34歳の男性
  • M2層 35~49歳の男性
  • M3層 50歳以上の男性

また、F1層・F2層・F3層という区分があり、こちらはF(Female)で、1は20~34歳、2は35~49歳、そして3は50歳以上を意味します。

  • F1層 20~34歳の女性
  • F2層 35~49歳の女性
  • F3層 50歳以上の女性

この記事もチェック

テレビCMや広告を打つときに、ターゲットを絞らなくてはいけません。女性が主要な顧客である商品を展開するときに意識したいのが、F1層・F2層・F3...
F1層・F2層・F3層とは?テレビCMの視聴者層の違いを解説 - www.seohacks.net

これ以外にも、4~12歳の子どもは「C層」、13~19歳の10代男女は「T層」と呼ばれます。もちろん一概には言えませんが、性別と年齢を区分し、ターゲット層のマスに刺さる広告・CMを意識して制作することで、ヒットする可能性が高まるのです。

M1層・M2層・M3層それぞれに見られる特徴

同じ男性でも年代によって趣向は変わってきますので、年齢区分は参考にしておきたいところです。ここでは、M1層、M2層、M3層それぞれに見られやすい特徴を紹介します。

M1層の特徴

M1層は、20~34歳の男性になります。社会人経験がまだまだ浅く、経済的余裕もさほど多くはありません。大学生であればなおさらです。しかしながら、ビジネスや趣味に対するモチベーションはほかの年代と比べても高く、スキルアップに励む男性も少なくありません。

M2層の特徴

M2層は、35~49歳の男性になります。35歳以上になると結婚している人が増えはじめ、家庭に落ち着く人も見られます。独身のときには、自己投資に使っていたお金を家族にまわすようになり、収入は増えても財布のひもはM1層のときより固くなることもあります。高収入の男性であっても、実際に家計は妻が管理しているということも珍しくありません。しかし、共働きが当たり前になっている現代では、夫婦それぞれが財布を持ち、ある程度自分のことにお金が使えるM2層も見られます。

M3層の特徴

M3層は、50歳以上の男性になります。管理職などの役職に就いている人が多いM3層は、子どもが独立して経済的余裕がある人が多数いるとされています。この世代は、自動車やファッションなど、ブランドにこだわる人が多く、「少々高くても、品質が良いものを」と考える傾向にあります。定年退職した後もアクティブで、旅行やスポーツなど、新しい趣味を見つけようとしている人もいます。高齢化社会が進んでいる日本において、母数が多く、広告を打つうえでは無視できない重要なターゲットといえるでしょう。

ターゲット層を定めてプロモーションをするメリット

なぜテレビCMやマーケティングには、ターゲット層の想定が有効なのでしょうか。ターゲット層を定めるメリットを3つ紹介します。

メリット1 商品・サービスの方向性を決めやすい

ターゲット層を定めることで、商品・サービスの方向性が見えてくることがあります。例えば、M層をターゲットにした商品・サービスであれば、ハードなデザインで、色は黒や青といった方向性を定めてもいいでしょう。方向性が定まっていないと、中途半端な印象で、どの年代や性別にも刺さらず、失敗に終わってしまう可能性があります。

メリット2 商品のイメージを共有しやすい

ターゲット層が定まっている商品は、広告でパッと見せただけでも消費者にイメージが伝わりやすく、興味を持ってもらいやすいと考えられます。特にテレビCMの場合は、わずか15秒の間に商品のイメージを伝えなければならないため、ターゲット層を絞っておいたほうがいいでしょう。

メリット3 消費者の動向を把握しやすい

消費者の購入動向を探るうえでも、ターゲッティングは有効です。購入者の年代や性別を理解しておくことで、新しい商品を開発するときにも、「どの商品がどの層に人気か」など、過去の情報を役立てられます。

M1層・M2層・M3層を把握しておこう

M1層・M2層・M3層は、それぞれに特徴があり、的確に年代ごとの傾向を把握しておくことで有効なターゲッティングをできるようになります。すべてを鵜呑みにする必要はありませんが、基本的な傾向を理解しておくことで、効果的なテレビCMや広告作りが見えてくるはずです。

なお、ナイルでは大手広告代理店と提携し、テレビCM支援を行っています。効果が出ないCMを出稿し続けることがないように、ナイルが広告代理店との交渉をお手伝いさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

また、テレビCMを成功させるためのポイント5選をまとめた資料もご用意しております。

  • ポイント1.商品の便益
  • ポイント2.GRPの単価
  • ポイント3.線引き
  • ポイント4.クリエイティブ
  • ポイント5.代理店交渉

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

M1層・M2層・M3層とは?テレビCMの視聴者層の違いを解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。