弊社で先日主催したMILLION DOLLAR BOOTCAMPという、砕けて言えばビジコン的イベントがありまして、かなり突貫な企画の割に50人を超える応募を頂き、その中から書類・面接による選考を経て選ばれた16名の大学生が参加してくれました。
イベントの概要としては、3年間で100億オーバーの時価総額を付けるようなビジネスのプランを企画して、それを最前線で活躍されているプロの投資家や経営者に向かって全力でプレゼンしよう、それを3日間で必死こいてやってみよう、みたいな感じの割と無茶で楽しそうなイベントです。金曜日にオリエンして土日で五反田の新オフィスに閉じこもって頑張りました。
(※ちゃんと学生の宿泊先とかは用意しましたので文字通り閉じこもったわけではないです)
今回、その中で参加した大学生には、事業計画を作るのに必要となる、経営に関する総論とかファイナンス云々の研修に加え、弊社の領域であるWebとかSEO、アプリのマーケットについても学んでみよう、的なプログラムもありまして僕はその領域で研修をさせて頂いたわけですね。
折角なので検索とかSEOに関して色々質問してみた
自慢ではありませんが採用イベントなどの活動にはあまり積極的にアサインされない質ですので、大学生とかとまとめて話す機会って最近ほとんどないのですが今回はこういう機会なので色々聞いてみようと思って聞いてみました。
あと写真見て頂くと分かるかもしれませんがとにかくMacユーザーは多いですね。16人中10人以上がMacだったと思います。このあとでも書きますけどスマホ率100%ですし。僕が21才とかでフラフラしてた時はまだPHSとガラケーで2台持ちとかでしたし良く考えたらパソコン持ってなかったですしね。なんというか時代と世代の違いを感じます。
ということでまあ色々と話はあったのですが特徴的なところを掻い摘んでみます。
SEOって知ってる?
7割くらいは「何となくは知ってる」と応えてくれていたと思います。「どういうものだと思う?」と聞くと『検索したときにサイトが上のほうにくるようにすること』っていうのが一番多い答えですね。まあ間違ってはないです。
ちなみに数少ない経験上ですが、学生の就活のフェーズが進むにつれてSEOを知ってる確率は高くなります。どこかでどこかのSEO会社とかにぶち当たるとかメディア系の会社を見てるときにSEOがどうのこうのとかいう話は聞くんでしょうね。
ケータイはガラケー?スマホ?
16人全員がスマホでした。これも大学生と言ってもうちのイベントに来るような学生なのでそれなりにWebとかITに関する感度が高い人も多かったのですが、本当にこういうの始めてですとかいう子たちも3割くらいいましたので、もう何か時代の流れを感じますね。
普段使ってる検索サービスは?
16人全員が「Google」でYahoo!はゼロでした。僕はYahoo!なんですけど。(ちなみに入社する前はYahoo!とかGoogleとかあんまりわかってなくてずっとMSN Live Searchとかいうのを使ってました)
これ「スマホでの検索とPCでの検索どっちが多い?」て質問を忘れたので全く無価値な情報かもしれませんが、PCでの検索よりもスマートフォンがメインなんでしょうね。
Yahoo!がGoogleのシステム使ってて検索結果同じなの知ってた?
「知ってました」が4割、「へー知らなかった」が6割くらいでした。まあ検索結果がどうとかほとんど気にしないですよね。特に、普段から2つを見比べてる人って僕らのような人種だけでしょうし普通は決まったサービスをだいたい使うから違いとか気づかないですよね。
「就活」(完全一致)って月にどれくらい検索されてると思う?
この辺がやっぱり一般の人と検索に関わる人の感覚が大きくズレてると思ってまして、おそらく検索を普段から見てる人だと、ツール使って調べなくとも、多く見ても月間数万回、とか時期によって変動ありで夏場が谷で冬から春が山かな、くらいの感覚は皆さんあると思うんですね。
学生たちの回答としては、大まかには
- 月間1000万以上…1人
- 月間100万~1000万…10人
- 月間10万~100万…4人
- 月間1万~10万…1人
みたいな感じでした。「なんで百万回とか検索されると思うの?」と聞いたら「就活生がそれくらいいるから」という回答でした。まあ素直な回答で良いと思いますが思ってたよりも規模の大きなものと捉えているみたいですね。
検索結果で9位とか10位だと何%くらいクリックされると思う?
これもうろ覚えですが大まかには
- 20%くらい…3人
- 10%くらい…7人
- 5%くらい…4人
- 1%くらい…2人
くらいの比率だったと思います。10%くらい、というのが多かったですね。もちろんクエリのタイプとかにも左右されますが1%~2%くらいと見ておくのが一般的です。10%とかクリックしてくれると良いんですけどネットサーファーは基本的にはそんなに悠長じゃないんですよね。
※「うる覚え」ではなく「うろ覚え」です。2割くらい間違えている方いますよね。
まあ全体的にはこんな感じで、ビジネスではなくフランクな感じでSEO談義をするのはそれはそれで楽しいものだなと思い結構時間おして話をしました。終了後アンケートには「長かった」「集中力が持たなかったが頑張った」などのコメントを多数頂きました。
中には「最近て中古ドメインとか昔みたいに効果ないって聞いたんですけど実際どうなんですか?」みたいな質問もあり、「大人になったら分かるよ」とか答えようと迷いましたが無難に「使い方次第かな」的な回答をしておきました。
仕事でSEOの話をするときは営業だろうがコンペだろうがほとんど本音でしかしゃべらないんですけど、まだ何も知らない学生さんとかにはまだ変なイメージは持たれたくないなあというところでキワドイ話題を振られるとちょっと言葉を選んでしまうところはありますよね。白も黒も知ってる、または知っておいた方がよい人には何でもガシガシ伝えますけど。個人的には「よく分かんないけどなんか怪しいよねSEOって」が一番悲しいなと。
まずは綺麗な、というか本来あるべき側面を見てもらってその価値を理解してもらって、ただ実際にはその現場でおきてる色んな事情もそれはそれでなぜそういうことになっていたかとかも含めて知ってもらって、それでもなお、楽しそうな仕事、これから本格的に挑戦し甲斐のある市場なんだなと思える人がいれば嬉しいなと。
それはさておき普通に楽しいイベントでした
ビジネスプランとかは週末を使って僕らのような一部の社員がメンターとして付きつつ、4人ずつ4チームに分かれてプランを組むわけですね。なんか文化祭とかああいう感覚で懐かしいなーという感じでした。こんな感じで。
とは言ってもですね、普段からそういう感覚でいるわけではない学生たちが、3日間でプロの目にかなうようなプランを考えてまとめて、レジュメとか事業計画書、簡易的なPL、プレゼン資料とかのドキュメントをまとめて、プレゼンの練習して、なんてのはそんなに簡単なことじゃないので、準備はみんな必死でしたね。夜もほとんど寝ないで頑張ってるチームもありましたし。
審査員も豪華な顔ぶれでみなさん割と素直にケチョンケチョンに言って頂いていて、悔しい表情の子たちも結構いましたが、と言っても実際の投資家や経営者にプレゼンしてフィードバックもらえるとか超貴重な体験ですしね。
なんか自分のチームの子たちの企画のプレゼンとかなんか親心みたいな感じでソワソワしながら見守っていましたが残念ながら総評で2位でした。ちょっと切り口変えて見せれば全然印象変えられたと思うので個人的にも反省でした。
こういうのは好きなので今後もやれたら良いなーと思っています。なんだかんだ学生の子たちもSEOとかの話にも結構興味もって面白そうに聞いてくれてて(多分)、そういうのは何か素直に嬉しいですしね。またこういう機会あれば関わらせてもらえると嬉しいなと思います。
運営チームの皆は本当にお疲れ様。
ヴォラーレ株式会社 土居