アナログ工場にIoTを後付けできる信号灯状態検知ユニット

大阪を拠点とする西菱電機(せいりょうでんき)は2月20日、「信号灯状態検知ユニット」の提供を開始した。同ユニットは、工場の機械に後付けできる検知機で、電圧や照度の状態を監視する。

ゲートウェイを介して稼働台数、稼働時間、稼働率をリアルタイムに確認できるほか、データの蓄積が容易になる。工場機械の各種データをデジタルで保存できるので、各種管理ツールなどを併用すれば、予実管理、ランニングコストの分析などに役立つと考えられる。

税別の設置料金は、事前調査費が6万5000円/日、信号灯状態検知ユニットは電圧検知タイプが3万9000円/台、照度センサータイプ(3灯式)が5万3000円/台、3灯式以外の照度センサータイプが要問い合わせとなっている。そのほかゲートウェイ(4万円〜)、月額サービス(1000円〜)。取り付け調整(〜6万5000円/日)。

同社は、信号灯状態検知ユニットなどを開発・販売するIoT事業のほか、ドコモショップの運営などを手がける企業だ。

DeNAのタクシー配車アプリ「MOV」 がタクシー無線・配車システムと2019年に連携

20181214_img01ディー・エヌ・エーは12月14日、2019年中に同社のタクシー配車アプリ「MOV」(モブ)と配車システムの連携を目指す計画を発表した。タクシーの配車システムなどを開発している、システムオリジン、⻄菱電機、JVCケンウッドとの共同開発となる。具体的には、システムオリジンの電話受付・配⾞システム「テレハイAVM」、⻄菱電機のタクシー配車システム「AMCOSS」、JVCケンウッドの配⾞システム「CABmee」とMOVが連携可能となる。

MOVは、ユーザーが配車を依頼するとタクシー車内の乗務員専用端末に配車依頼が直接かかる「アプリ連携方式」を採用しており、電話配車などで使っている無線機システムなどとは独立しているのが特徴。タクシー事業者は無線機システムの入れ替えタイミングなどの影響を 受けずに「MOV」を導入できる。さらに「MOV」はタクシーメーターと連携して実空車情報をリ アルタイムに反映可能なので、タクシー事業者は従来の電話配車と重複することなく追加の配車依頼を受けられるという。

今回の取り組みは、MOVと3社の無線機システムを連携させることで、MOVの乗務員専用タブレットでMOVアプリ経由と電話経由の配車依頼の一元管理を目指すもの。タクシー事業者は、既存の無線機システムと「MOV」の配車システムを併用できるほか、無線機システム用に必要な車載端末をMOVの乗務員専用タブレットに置き換えて導入コストが圧縮することも可能だ。タクシー乗務員は、電話配車とアプリ配車で別々の端末を操作する必要がなくなる。なお、MOV用乗務員専用タブレットについてはレンタル料がかかる見込みだ。