PayPayがネット通販で最大1000%還元を6月開催、1万円購入で10万円相当が当たるかも

コード決済サービスを提供しているPayPayは5月8日、オンラインの対象加盟店でPayPayで決済すると、決済金額の最大10倍(1000%)のPayPayボーナスを付与する「ペイペイジャンボ(オンライン)」キャペーンを6月から開始することを明らかにした。期間中の付与上限は10万円相当。1等が購入金額の10倍にあたる1000%還元、2等が購入金額相当がそのまま戻ってくる100%還元となる。当たりの数は1等が1500本、2等が1万5000本。

なお抽選に外れても、オンラインの対象加盟店でPayPay決済すればPayPayボーナスの10%還元が受けられる「6月はオンラインがお得!最大10%戻ってくるキャンペーン」も同時開催する。こちらの期間中の付与上限は5000円相当。両キャンペーンともPayPay残高以外での決済はキャンペーンの対象となるので注意しよう。

対象店舗などの詳細はキャンペーンページで後日告知するとしている。

セブン-イレブンの独自コード決済「7pay」の詳細判明、複数クーポンのまとめ使いも可能に

セブン-イレブンは6月30日夜。「セブン-イレブン」アプリをアップデートし、同社独自のコード決済「7pay」に対応した。7payが始まるのは7月1日からだが、会員登録すれば6月30日の時点でチャージなどが可能だ。

チャージ方法は、各種クレジットカード・デビッドカード、セブン銀行ATM、nanacoポイント、レジで現金が選べる。同日から始まるファミリーマートの「FamiPay」は、レジでの現金とファミマTカードの2種類しかチャージ方法が用意されておらず若干ハードルが高かったが、7payは先行する汎用コード決済サービスと同等以上の多彩なチャージ方法を用意している点はうれしいポイントだ。

チャージ先をクレジットカードにした場合の決済方法はPayPayとは異なる。7payでは金額を指定してクレジットカードから事前チャージする方式。PayPayでは、支払金額がクレジットカードから即時チャージされるて決済される方式で、事前チャージは不要だ。

セブン-イレブンアプリでは7pay対応に併せて、複数のクーポンを同時に利用できる機能も搭載した。クーポンの画面の各クーポンに用意されている「まとめて使う」ボタンをタップしたあと、右上の「まとめて使う」をタップすれば複数のクーポンのバーコードを一覧表示できる。ここから7payのバーコードを呼び出すことも可能で、複数クーポンの使用と7payの決済がスムーズに行えるようになっている。

コード決済方法はほかと同じで、セブン-イレブンのレジでバーコードを見せればいい。

LINE Payとメルペイが電撃連携、各加盟店での相互利用が可能に

LINE Payとメルペイは3月27日、キャッシュレスの普及促進を目的とした業務提携に関する基本合意書への締結を発表した。LINE Payとメルペイにおける加盟店の相互開放および、両社参画による加盟店アライアンス「MOBILE PAYMENT ALLIANCE(仮称)」を推進していくとのこと。

業務提携の背景としては、競合サービス乱立に伴う加盟店の負担軽減、一般ユーザーにシンプルなかたちで決済サービスを提供するのが狙い。今後は加盟店がいずれか一方の決済方法を導入するだけでLINE Payとメルペイの両方が使えるようになる。

この取り組みについては他事業者にも広げていくとのこと。経済産業省が音頭をとって設立されたキャッシュレス推進協議会でQRコードの規格統一が検討されているが、LINE Payとメルペイはその結果を待たずに、まずは加盟店の相互提携を進めることになる。

キャッシュレス推進に向けて積極的に他社と連携していく、いわゆるOPENNESS構想を提唱しているメルペイが、QRコード、プラスチックカード、請求書払い、QUICPayなどさまざな決済手段を提供するLINE Payと組むことで、業界の再編が起こりそうだ。

メルペイがコード決済に対応、全国約135万カ所で決済可能に

メルカリ子会社でモバイル決済などのサービスを手がけるメルペイは3月14日、iOS先行でコード決済機能の提供を開始した。Androidについても近日中に提供開始予定となっている。

メルペイは、さまざまサービスと決済手段を連携させるOPENNESS構想を掲げており、第1弾としてNTTドコモの非接触決済システムであるiDの採用を発表。このたび、3月中旬と予告されていたコード決済にiOS先行で対応したかたちだ。「コード払い」対応店舗は、現時点で45万カ所を予定。3月25日より対応加盟店ほかコンビニの「ローソン」などで順次提供を開始する。これにより「iD」加盟の約90万カ所と合わせ、全国約135万カ所で「メルペイ」での決済が可能になる。

とはいえローソンをはじめ大手コンビニではほとんどの店舗でiDが使えるので、飲食店などでのコード決済対応に期待したいところ。メルペイでは決済手数料が永年1.5%、初期導入費用や固定費は0円という点に飲食店がどれだけ食いつくかが勝負。ちなみにクレジットカード払いの手数料は一般的に3〜4%なのでメルペイのほうが有利だが、PayPayでは終了日は決まっていないものの期間限定で決済手数料が0%となっている。

メルカリ上のメルペイ残高の総額は5000億円超と言われている。この残高をユーザーに使わせることで、メリカリで積み上げてきた2次(中古品)流通の売買データに加え、一次流通のデータを取得できる。これらのデータをどのように活用するかは不明だが、他社ではなかなか真似できないメルカリ、メルペイのアドバンデージであるのは間違いない。

とはいえ他社の還元キャンペーンもあり、消費者サイドがメルペイを積極に使うというモチベーションはまだまだ低い。他社追従となるが、PayPayやLINE Pay、Origami Payなどの度肝を抜く利用促進キャンペーンを期待したいところだ。

一方で、メルペイ残高をメルカリ内で循環してもらったほうが振込手数料などもかからないため都合がいいという考え方もある。メルカリ内での循環を考えるなら、長期留保を促すような投資信託などの金融サービスが必要かもしれない。

ライバルに先駆けてOrigami Payが信金対応、朝日信用金庫の口座と連携可能に

Origamiは、スマホ決済サービス「Origami Pay」で朝日信用金庫との連携を発表した。朝日信金の口座をOrigamiアプリに連携可能になり、Origami PayでのQRコード決済時にリアルタイムに預金口座から決済代金を引き落とせる。

朝日信用金庫は、東京都台東区に本店があり、東京23区のうち13区、埼玉の三郷市、千葉の松戸市、船橋市、市川市に店舗網をもつ。

ライバルのLINE PayやPayPayなどは都市銀行、地方銀行の口座にしか対応しておらず、信用金庫の口座を登録できるのは今のところOrigami Payのみ。Origami Payと日本ユニシスのオープンAPI(更新系API)を利用して、信用金庫のネットワークと連携した初の事例とのこと。

今回の朝日信用金庫との提携を皮切りに、地域に根ざした各地の信用金庫との連携が広まれば、Origami Payの地方やシニア層への波及に拍車がかかるかもしれない。