サイバーマンデーの米国オンライン売上予想は史上最高の1兆3250億円

2020年の感謝祭とブラックフライデーのオンラインショピング売上は2019年を大きく上回ったが、例年のショッピングの混雑を避けて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるソーシャルディスタンスと不況を後押しするオンラインショッピングとしてはやや期待はずれだった面もある。

そして現在、みんなの目は「サイバーマンデー」に向けられている。ここ数年4日間セール中最大のオンラインショッピングデーとなっている。Adobe(アドビ)は米国史上最大となる108億ドル(約1兆1270億円)から127億ドル(約1兆3250億円)の消費を予想しており、Salesforceの予測はその中間の118億ドル(約1兆2310億円)だ。全世界の数字は460億ドル(約4兆8000億円)になるとSalesforceはみている。

アドビによる売上の40%がスマートフォンによるという数字は、週を通じて比較的安定している。一方、小規模小売業者の利用が多いShopifyは70%に近い数字を出している。

内訳を見ると、ブラックフライデーが90億ドル(約9390億円、未訳記事)で感謝祭が51億ドル(約5320億円)というのがアドビの数字だ。そして2019年のサイバーマンデーでは94億ドル(約9810億円)が消費された

Salesforceの方が楽観的で、ブラックフライデーのデジタル売上は128億ドル(約1兆3350億円)、全世界では620億ドル(約6兆4690億円)、感謝祭の米国オンライン売上は約68億ドル(約7090億円)で全世界では304億ドル(約3兆1720億円)と予想している。

「サイバーマンデーは過去のオンライン売上の記録を軒並み破る勢いです。消費者がテレビ、おもちゃ、パソコンなどの価格が上がり始める前にディスカウントを利用することは間違いありません」とAdobe Digital InsightsのディレクターであるTaylor Schreiner(テイラー・シュライナー)氏は語った。「買い物客はクリスマスシーズンに向けて価格が高くなる前にプレゼントを買おうこという気持ちになっています」。

本誌はデータが手に入り次第数字の更新を続けていく予定だ。ちなみにアドビは、サイバーマンデー売上の29パー千Mとが太平洋時刻午後7時から11時の間(1日の仕事が終わった後)に生まれるだろうといっている。

2社の数値の違いの一部は集計方法による。アドビは米国のトップ100小売業者のうち80社の数字に基づいており、約1兆回の取引を対象としている。Salesforceは同社のCommerce Cloud(コマース・クラウド)から集めたデータを使って数十億件の買い物と数百万件のソーシャルメディアからのコンバージョンをカバーしており、それらを組み合わせてShopping Indexの分析を行っている。

両者のデータからはっきりいえるのは、サイバーマンデーは最大の日であり続けるだろうということだ。何故か?サイバーマンデーには破壊的状態が起きるからだ。ホリデーシーズンに向けた大セールはやっているがみんな仕事に戻っているので、店に行く代わりにオンラインでショッピングをする。そしてサイバーマンデーの数字は大きくなる。

長い週末の他の日と同様、売上に影響を与える要因の1つは、セールの開始がどんどん早くなっているという事実だ。しかしアドビは、多くの消費者は未だに大安売りは特定の日に設定されていると信じているという。人気の高い商品カテゴリは、パソコン(平均30%値下げ)、おもちゃ(平均20%)、家電製品(21%)、電子機器(26%)などだ。

大企業はオンラインショッピングでも最大の収穫を上げ続けている。大きな理由は、消費者にとって配達、受取り、返品などの選択肢が広いことで、購買層がものわかりのよいアーリーアダプターからより一般的でオンラインショッピングに慣れていない消費者へと移れば移るほど、その優先度は高くなる。年間売上10億ドル(約1040億円)以上の大型小売業者のコンバージョン率は、小規模事業者より平均70%高い。

それでも小企業はここ数年、さまざまなスタートアップやフルフィルメント、配送などで「Amazon(アマゾン)のようになる」ためのツールをつくるShopifyのような会社に後押しされて、追いつこうとしている。アドビによると、最新の感謝祭ショッピングホリデーであるSmall Business Saturdayには、47億ドル(約4900億円)が消費され、2019年を30.2%上回る新記録だった。そして、小企業にとっての厳しい時期が何であるかを象徴するように、今年のSmall Business Saturdayに落とされた金額は10月の1日平均より294%も多かった。

これまでにホリデーウィークエンドで235億ドル(約2兆4520億円)が消費されている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

米国サイバーマンデーのオンライン売上高は過去最高の約1兆200億円

サンクスギビング(感謝祭)で始まるホリデーシーズン買い物週末の最終日であるサイバーマンデーのeコマース売上高は過去最高を記録した。Adobe(アドビ)のデータによると、米国の消費者はオンラインでの買い物に計94億ドル(約1兆200億円)を費やした。

この数字を別の視点で分析すると、ピーク時に消費者は1分あたり1200万ドル(約13億円)を使っていた。スマホ経由の売上高が30億ドル(約3260億円)を超えたのは今回が初めてだ。昨年のサイバーマンデーの売上高は15億ドル(約1630億円)超だった(10億ドル超えがすごいことだった日のことを覚えているだろうか?)。また、11月初めからのオンラインショッピング額は815億ドル(約8兆8000億円)となった。

一方で、懸念された以上に消費の動向は緩やかだった。サンクスギビングブラックフライデーのオンライン売上高はアドビの予想を若干下回り、合計ではほぼ予想通りだったが、予想を大幅に超えるものではなかった。アドビは19%近くの増加を予想していた。。なお、Salesforce(セールスフォース)の売上予測はもっと保守的なものだったことを記しておくべきだろう。同社はサイバーマンデーの売上高が米国で前年比15%増の80億ドル、ワールドワイドで12%増の300億ドルになると予想していた。

そうした予測はオンライン小売の側からすると強気なものだった。「小売業者は例年より短いショッピングシーズンに対応するためにセールの開始を早め、その一方でブラックフライデーやサイバーマンデーのような定着したセールの販促も続けた」とAdobeのMarketing and Consumer Insights責任者John Copeland(ジョン・コープランド)氏は発表文で述べた。「消費者は買い得商品に金をつぎ込み、特にスマホで買い物した。スマホでのショッピングは雪や雨の日に増えた」

サイバーマンデーで最も売れたアイテムとしては、Frozen 2のおもちゃ、L.O.L Surprise Dolls、NERFプロダクト、Madden 20、Nintendo Switch、Jedi Fallen Order、Samsungのテレビ、Fire TV、AirPods、Air Fryersなどだ。ブラックフライデーからサイバーマンデーにかけてAppleは300万セットのAirPodsを売ったという報道もある。サイバーマンデーで最もお買い得だったのはテレビだった(割引率は平均19%)。

サイバーマンデーの最終的な数字はアドビのものと少し異なるかもしれない。売上高は午前中に計4億7300万ドル(約513億円)となり、太平洋時間午後5時に50億ドル(約5400億円)を突破した。

ブラックフライデーのオンラインショッピングが実在店舗での買い物と競っている一方で、サンクスギビングでは一部の人は消費に控えめであり、そしてサイバーマンデーは多くの人がウェブでの買い物に没頭する。サイバーマンデーには仕事が始まり、人々は実在店舗にはあまり足を運ばないが、それでもホリデーバーゲンの買い物をしている。

スマホ経由での30億ドル(約3260億円)もの買い物は、全売上高の3分の1を占めた。スマホの売上高だけもすごいが伸び率は46%だ。別の言葉で言うと、スマホ経由での買い物の成長は目覚ましく、オンライン売上高全体の成長を牽引している。

ブラウジングも人気で、しかしそれほど著しい成長ではない。サイト訪問の54%がスマホからのもので、これは1年前に比べて19%増えた。人々が出先で手早く買い得商品を探すことを思えばこれはもっともなことだ。しかし、座ってクレジットカード番号や住所の入力というやっかいな作業をするとなれば、人々はより快適なキーボードと大きなスクリーンを選ぶ。

アドビがサイバーマンデーまでのセール期間中に指摘したいくつかの傾向は最後まで見られた。ここには、大きなものはさらに大きくなるということも含まれる。どういうことかというと、年間売上高が10億ドル(約1085億円)を超えるようなeコマース大手は、このショッピング期間を最大限利用し続けた。

大手の売上高は今年71%増え、かたや中小の売上は32%増にとどまった。この理由としては、大手のほうが大きな割引を提供できること、品揃えが幅広いこと、配達のオプションがフレキシブルであることが大きい。アドビはまた「オンラインで購入して実在店舗でピックアップする」サービスが昨年から43%増えたことも指摘した。

サンクスギビングとブラックフライデーの後にくる大きなショッピングデーを意味する「Small Business Saturday」と「Super Sunday」という言葉はまだ比較的新しいものだが、この週末を通して消費者は74億ドル(約8030億円)を使った。

サイバーマンデーの売上に影響を及ぼす通常の要因に加え、今年のショッピング期間は悪天候の恩恵も受けたようだ(現在、米国の各地で荒れた天候になっている)。天候が厳しくなると、人々は家にこもってショッピングする傾向にある。たとえば米国ではブラックフライデーに2インチ(約5cm)を超える記録的な積雪があり、オンラインの売上は7%伸びた。

「このホリデーシーズンのオンラインショッピングは予想以上の伸びとなった。小売業者はセール期間がいつもよりも短くなることを意味する短いホリデーシーズンを恐れ、消費者はそれに気づいた。一部のエリアでは、雪や大雨といった天候によって多くの消費者が外出を控え、オンラインでお得な買い物をすることを選んだ。ブラックフライデーだけでもオンラインで74億ドル(約8030億円)の売上があり、この数字は昨年のサイバーマンデーの79億ドル(約8600億円)に迫るものだった」とAdobe Digital Insightsの主席アナリスト兼責任者のTaylor Schreiner(テイラー・シュレイナー)氏は述べた。

「消費者は、今シーズン多用されたスマホの存在もあって、ホリデー期間中の買い物の仕方について認識を新たにしている。今年のホリデー期間中に消費者はスマホ経由の買い物で140億ドル(約1兆5000億円)を使うと予想している」とシュレイナー氏は付け加えた。

大事なことを1つ言い残したが、Amazonのような大手オンライン小売がなぜ広告事業を積極的に展開しているか、Adobeが追跡しているトレンドについて述べる。有料の検索は売上の24.4%を占め(前年比5.2%増)、実際のダイレクト・トラフィック(21.2%)を3ポイント超上回った。「ナチュラルな」検索は売上の18.8%を占め、一方で電子メールは16.8%だった(前年比8.9%増)。オンラインセールのドライブとしてソーシャルメディアの影響は最も小さかった(わずか2.6%だった)。しかしインフルエンサーとしての存在を証明し、サイト訪問の8%を占め、これは前年から17.5%のアップとなった。

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(翻訳:Mizoguchi)

米国サイバーマンデーのオンライン売上は1兆円超えの見込み

米国でのサイバーマンデーのオンライン売上は予想通り94億ドル(約1兆240億円)に達する見込みだ。Adobe(アドビ)の分析によると、この数字は前年比18.9%増で、ブラックフライデーの過去最高となったオンライン売上高74億ドル(約8100億円)を上回る。

アドビは、サイバーマンデーの米国東部時間午前9時の時点で、米国の消費者がオンラインでの買い物にすでに4億7300万ドル(約515億円)を使ったとしている。

同社の予想とレポートは、米国のオンライン小売サイトへの訪問回数が1兆回超、そして5500万件ものSKUがあるという想定に基づいている。加えて、Adobe Analyticsは米国小売トップ100社のうち80社の決済を追跡できる。

サンクスギビング(感謝祭)後の日数が短いという問題を、小売業者は賢くも1週間早くセールを開始することで解決した。この策は功を奏し、米国の消費者は11月1日以降、オンラインショッピングで721億ドル(約7兆8600億円)を使った。これは過去最多で、前年比16.3%増だ。

サンクスギビングとブラックフライデーの後にくるショッピングデーを意味する「Small Business Saturday」や「Super Sunday」といった言葉はまだ比較的新しいものだが、週末を通して消費者は74億ドル(約8070億円)を使った。

これまでのところトップセラー商品は、Frozen 2のおもちゃ、L.O.L Surprise Dolls、Paw Patrolのおもちゃ、そしてMadden 20やFIFA 20、Nintendo Switchといったゲームやゲーム機だ。Samsung(サムスン)のテレビやApple(アップル)のMacBookシリーズ、Amazon(アマゾン)のEchoデバイスもよく売れている。ブラックフライデーの11月29日から12月2日までの間にアップルは300万セットものAirPodsを販売したようだというレポートもある。

サイバーマンデーでは、テレビやおもちゃなどで大幅な割引が見込まれるとアドビは指摘する。割引率はテレビで平均19%、おもちゃで平均20%、コンピューターで平均18%とのこと。しかし、家具や寝具はギビングチューズデー(12月3日)のほうが10%オフと安くなりそうだ。

サイバーマンデーの売上は、通常の要因に加えて今年は悪天候の恩恵も受けるかもしれない。厳しい天候になると、消費者は家にこもって買い物をする傾向にある。例えば、米国ではブラックフライデーに2インチ(約5cm)を超える記録的な積雪があり、オンラインの売上は7%伸びた。

「このホリデーシーズンのオンラインショッピングは予想以上の伸びとなった。小売業者ははセール期間がいつもよりも短くなることを意味する短いホリデーシーズンを恐れ、消費者はそれに気づいた。一部のエリアでは、雪や大雨といった天気によって多くの消費者が外出を控え、オンラインでお得な買い物をすることを選んだ。ブラックフライデーだけでもオンラインで74億ドル(約8070億円)の売上があり、この数字は昨年のサイバーマンデーの79億ドル(約8600億円)に迫るものだった」とAdobe Digital Insightsの主席アナリスト兼責任者のTaylor Schreiner(テイラー・シュレイナー)氏は述べた。

「消費者は、今シーズン多用されたスマホの存在もあって、ホリデー期間中の買い物の仕方について認識を新たにしている。今年のホリデー期間中に消費者はスマホ経由の買い物で140億ドル(約1兆5300億円)使うと予想している」とシュレイナー氏は付け加えた。

アドビはまた、サイバーマンデーのゴールデンの4時間(午後10時から午前2時まで)に、サイバーマンデー売上全体の30%に相当する28億ドル(約3050億円)が使われると指摘する。これは、消費者がセールが終わる前に駆け込み的に買い物するからだ。ピークの午後11時から零時にかけては、1分あたり1100万ドル(約12億円)が使われる見込みだ。

サイバーマンデーのオンライン売上が94億ドルになるという同社の予想は、少なくとも概算ではほぼ正確であることが見込まれる。しかしセールが終了するまではっきりとした数字はわからず、もしかすると予想をやや下回るかもしれない。ちなみに、ブラックフライデーの売上高は同社予想の75億ドルを下回った。

Salesforce(セールスフォース)が出しているサイバーマンデー売上高の予想は、アドビのものより若干少ない。米国で80億ドル(約8700億円)を売り上げ、グローバルでは300億ドル(約3兆3000億円)になると予想している。この数字は対前年でそれぞれ15%増と12%増だ。

<画像クレジット: Klaus Vedfelt / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi)

ブラックフライデーのオンラインセールスが30億ドルを突破、そのうちの10億ドルはモバイルから

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ブラックフライデー(11月の第4金曜日、小売店で大規模なセールが行われる)のオンラインショッピングは成長を続けていて、今週の金曜日には更に記録が破られた。ホリディセールスを通してe-コマース取引を追跡してきたAdobeから、今夜届いた新しいレポートによれば、ブラックフライデーは初めて30億ドルを突破する新記録を達成した模様だ。また米国の小売史上、モバイルセールスが初めて10億ドルを超えた事も期待されている。

当日の終わりまでに期待されると推定された金額は30億5千万ドルであり、昨年同日に比べて11.4パーセントの増加であるとAdobeは発表している。

【2016/11/26更新:Adobeの最終的な数字は推定を上回り33億4000万ドルとなった – 前年比21.6パーセントの成長である。モバイルは12億ドルで、昨年から33パーセント増】

感謝祭の日とブラックフライデーの日に、モバイルがeコマースセールの売上に大きな影響を与えていることは、早い段階から明らかだった。Amazon、Walmart、Target、そしてeBayのような主要な小売業者は、モバイルトラフィックと売上が増加傾向にあったことを指摘した。例えば、Amazonは感謝祭の日のモバイル注文は、昨年のサイバーマンデー(11月の第4木曜日である感謝祭の次の月曜日、大規模なオンラインセールが始まることが多い)を上回ったと報告している一方、Walmartは感謝祭のウェブトラフィックの70パーセント以上がモバイルであったと発表している。またTargetは感謝祭の日の売上の60パーセントがモバイルデバイスからであったと述べている。

この傾向はブラックフライデー当日(今年は感謝祭の翌日)になっても続き、セールスイベントは現在は11億3000万ドルの収益となっていて、これは昨年比25パーセントの増加である。例えばWalmartはWalmart.comにおけるブラックフライデー当日の注文の60パーセントはモバイルから来ていると述べている。

モバイルは金曜に小売サイトを訪れたものの多数派を占めていて、その数は56パーセントだったと、Adobeは指摘している。その内訳の大部分(47%)はスマートフォンからであり、タブレット(9%)からのアクセスとは対照的だった。

さらに、モバイルの売上も40パーセントを占め、スマートフォンが29パーセント、タブレットが11パーセントという内訳になっている。東部標準時間で午後3時までには、オンラインセールスに占めるモバイルアカウントの売上は6億8000万ドルに達している。

興味深いことは、しかし、スマートフォンはタブレットやデスクトップほどのコンバージョン(実際の売上)を達成していないことだ。コンバージョンは全体的には上昇したが、スマートフォンは1.9パーセントであり、これに比べてタブレットは3.7パーセント、そしてデスクトップは4パーセントであった。比較のために挙げておくと、ホリディシーズンの平均値はスマートフォン、タブレット、デスクトップがそれぞれ1.3パーセント、2.9パーセント、および3.2パーセントである。

また、iOSがAndroidよりも大きく販売を促進している傾向は続いた。iOSデバイス上の平均注文額は144ドルで、対してAndroid上では136ドルであった。

もちろんAdobeの予想である合計30億ドルのオンラインセールスと10億ドル超えのモバイルセールという予想は、今夜最終的に〆てみるまでは正しいものかどうかはわからない【その後正しかったことが判明した、上の更新を参照】。しかし、Adobeのサンプルは、その数字がかなり近いものであると判断するのに十分な大きさである。そのレポートは、小売ウェブサイトへの220億回の訪問からの集計データに基づいていて、米国のトップ100小売業者のすべてのオンライン取引の80パーセントを含んでいる。

Adobeはまた、今年最も売れた電気製品は、AppleのiPad、サムスンの4Kテレビ、AppleのMacbook Air、LGのテレビ、そしてMicrosoftのXboxだったと述べている。

昨日の感謝祭の19億3000万ドルのオンラインセールスに加えて、2日間の合計は50億ドルに迫るものと期待されている。売れ筋のおもちゃには、レゴクリエイターセット、Razorの電動スクーター、ナーフ銃、DJIファントムドローン、そしてバービードリームハウスなどが含まれる。

こうした記録にも関わらず、e-コマース業界自体は、選挙後の低迷からいまだに回復している途上である。

「選挙後に私たちが経験したネガティブインパクトからはまだ完全に回復はしていませんが、消費者たちはオンラインに戻って買い物をしています」そのような声明を出したのはAdobe Digital Insightsの主席アナリスト兼ディレクターのTamara Gaffneyだ。「ブラックフライデーにおける消費の増加に伴って、元のレベルへ戻りつつあります。さらに私たちは、次のサイバーマンデー(11月28日)が今回のブラックフライデーを上回って、史上最高のオンラインセールである33億6000万ドルを達成することを期待しています」。

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(翻訳:Sako)