新型キーボード採用のMacBook Airは性能も強化して10万4800円から

アップルは、第10世代のインテルプロセッサと、容量2倍のストレージ、その他の内部仕様を強化したMacBook Airの新しいバージョンを発売した。正直に言って、多くの人にとっての最大のニュースは、新型のキーボードを装備したことだろう。これにより、ここ何世代かの間くすぶっていたキーボードへの不満を一掃するねらいだ。

アップルが長年にわたって力を注いできた、この薄く、軽いノートブックの最新版は、10万4800円からという価格ながら、アップルに言わせれば、これまでと比べて最大2倍の性能を実現している。これは、新しい世代のインテルプロセッサの採用によるもの。エントリーモデルでは、1.1GHzデュアルコアIntel Core i3だが、オプションで最高1.2GHz(Turbo Boost使用時最大3.8GHz)クアッドコアIntel Core i7にまでアップグレードできる。

また内蔵グラフィック機能として、Intel Iris Plus Graphicsを装備する。やはり同社によると、これまでよりも最大80%速くなっているという。エントリーモデルでも、256GBのストレージを装備する。これも従来モデルの2倍だ。またオプションで、最大2TBのSSDを内蔵することも可能。標準構成のメモリ容量は8GBだが、やはりオプションで16GBまで増設できる。

なんと言っても最大のアップグレードは、昨年に登場した16インチのMacBook Proで導入されたMagic Keyboardを採用したことだろう。これは、新たなシザー式のメカニズムを採用したもので、MacBookが初めて採用したバタフライ式のものよりもストロークが深くなり、安定感も増している。ボディーカラーは、写真に示したような「ゴールド」と、「シルバー」、「スペースグレー」から選べる。また13.3インチのRetinaディスプレイを搭載し、2つ装備するThunderbolt 3ポートには、6Kモニターを接続することも可能だ。これはAirとして初の機能となる。

標準モデルとして2種類を用意する。価格は、それぞれ10万4800円と、13万4800円。いずれも、最大限にアップグレード(1.2GHzクアッドコアIntel Core i7、16GBメモリ、2TBストレージ)すると、22万9800円となる。すでに、オンラインのApple Storeで発注可能だ。

原文へ

(翻訳:Fumihiko Shibata)

アップルはシザー式キーボード採用の新MacBookをもうすぐ発売か

アナリストのMing-Chi Kuo(ミンチー・クオ)氏からの新しいレポートによると、Apple(アップル)は、シザー式キーボードを採用した新しいMacBook Proと、MacBook Airを発表する可能性が高いという。最初にこのレポートに目を止めたのはMacRumorsだった。TechCrunchも、それに関する考察メモを入手した。

アップルは昨年11月に、大きいほうのMacBook Proをアップデートした。ディスプレイのサイズは、15インチから16インチへとわずかに拡大されたが、全体的なサイズとしては特に意味のある変更ではなかった。ただしアップルは、物議をかもしてきたバタフライ式キーボードを破棄した。16インチのMacBook Proは、以前に使われていたシザー式キーボードを採用したのだ。

そしてクオ氏は、アップルが2020年の第2四半期のある時点でシザー式キーボードを採用する新たなMacBookを発売すると考えている。つまり近い将来に、MacBook Airと小さいほうのMacBook Proのアップデートが期待できるということ。またアップルは、この機会を利用して、13インチMacBook Proのディスプレイのサイズを拡大する可能性もある。

このようなマイナーながら重要なアップデートに加えて、アップルはすでにMacBookシリーズの大幅な変更を計画しているといううわさもある。同社が設計したARMプロセッサを搭載する最初のノートブックが、2020年の第4四半期または2021年の第1四半期に発売される可能性もあるのだ。

ただしこの変更は、デベロッパーに対する影響が大きい。ARMプロセッサ上で実行できるようにするために、アプリを再コンパイルする必要があるからだ。アップルは、ARMベースのノートブックを市場に導入する前にあらかじめロードマップを示し、サードパーティのデベロッパーが対応するための十分な時間を確保できるようにすることになるだろう。

2021年の第2四半期、あるいは第3四半期には、まったく新しいデザインのノートブックが登場することも考えられる。しかしクオ氏も、この点については歯切れが悪い。アップルの計画が変更される可能性もあるからだ。

原文へ

(翻訳:Fumihiko Shibata)