ドバイに移住しリモート環境で働く機会を提供する「バーチャル・ワーキング・プログラム」が開始

ドバイに移住しリモート環境で働く機会を提供する「バーチャル・ワーキング・プログラム」が開始

ドバイ政府観光・商務局は10月16日、リモートワーカーが母国の雇用主のもとで業務を行いながら、ドバイに住むことを可能にする「バーチャル・ワーキング・プログラム」を発表した。

同プログラムでは、リモートワーカーとその家族が、世界有数の観光・ビジネスの地であるドバイに移住する機会を提供。リモートワーカーは、仕事の合間に太陽を浴びながらビーチでくつろいだり、世界各国料理を楽しんだり、様々な文化を体験できる。

また、UAEの強力なデジタル・インフラと接続性、安全で質の高いライフスタイル、グローバルなネットワーキングの機会、さらに個人の所得税がゼロといったメリットを享受できる。

個人の加入希望者は、「Work remotely in Dubai」ウェブサイトから年間プログラムに申し込み可能。同プログラムの申込料金としてはは、約3万円(287米ドル)に加えて、別途UAE国内で有効な医療保険への加入、および手続きに対する手数料が必要となる。

同プログラム申し込みの際には、以下の条件を満たす必要がある。

  • パスポートの有効期限が6ヵ月以上あること
  • UAE国内で有効な医療保険への加入
  • 現雇用主からの雇用証明書で、1年間の契約有効期間があり、月収約55万円(5000米ドル)以上である前月の給与明細書、前月分の銀行口座明細書の提出
  • 申請者が会社経営者である場合は、1年以上の会社所有の証明、平均月収約55万円(5000米ドル)の月収明細書、前3ヵ月分の銀行口座明細書の提出

ドバイでは、以下ワーキングスペースから希望に沿ったものを選べるようになっており、より生産性を上げて、業務に集中できる環境を用意している。

  • Letswork: ドバイ市内のカフェやホテル、ビジネスセンターなど様々なロケーションのワークスペースを用意。アプリを使って現在利用できる場所を探し出すことで予約を行える。会議室の予約ほか、他の利用者とのネットワーキングの機会などニーズに合わせて利用可能
  • Nasab: プライベートなワークスペースとソーシャルクラブを融合させた施設で、ワーク、ウェルネスなど他者と関わりを持つには最適なスペースを提供。仕事と遊びを両立させたい方にぴったりで、プライベートオフィスほか、オープンな場での共有ワーキングスペースも用意。併設のプール、ジム、テニスコートも利用できる
  • Our Space ドバイ: プライベートデスク、オフィス、ミーティングルームに加え、「より活発な自己表現」をするためのタン・ルーム、音波セラピーベッドを備えたゼン・ルーム、ウェルネスに特化したシグネチャーカフェ、スパ施設を併設
  • A4 Space: アルサーカル・アベニューに位置するA4 Spaceは、一般の方も利用できるコワーキング・コミュニティの場を提供。映画館や、図書館、専用のワークスペース、カフェなどを利用可能

ドバイ政府観光・商務局は、ドバイが世界を代表する観光地として商業の中枢を担うというビジョンのもと、世界中のオーディエンスのドバイに対する認知度の拡大、首長国への対内投資の牽引を使命としている。本国の観光分野における計画、管理、開発、マーケティングにおける主要局であり、首長国の商業分野のマーケティングやプロモーション、宿泊施設や旅行案内業者を含めたすべての観光サービスの許認可・種別分類を担当している。

カテゴリー: そのほか
タグ: シェアリングエコノミーリモートワーク / テレワークドバイ

ドバイ、この夏にも空飛ぶドローン・タクシー導入へ―ビデオからすると本気らしい

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ドローンを利用した空飛ぶ無人タクシーという新しい乗客輸送の可能性に多くの会社が興味を持ち始めている。これは地上の渋滞を避けて高速で移動するために非常に優れた方法だ。アラブ首長国連邦の首都、ドバイは実際に乗客を空輸する新しいドローン・システムを、早ければこの夏にもスタートさせるという。

Uber、Airbusその他ほとんどの企業が貨物の輸送からドローンの実験を始めようとしている中、Mashableによれば、ドバイの道路運輸局は同市で開催されたWorld Government Summitカンファレンスで「空飛ぶタクシー」の計画を明らかにした。ドバイ市は一定のルートに沿って乗客を空輸するサービスを早ければこの月にもスタートさせるという。用いられる機体はEhang 184という電気モーター利用のドローン・クアドコプターだ。

Ehang 184は乗客定員1名、最大重量は100kgのドローンで、1回の充電で50km飛べる。最高速度は時速160kmだ。これだけあれば都市で忙しいビジネスパーソンを短距離移動させるのに十分実用になるだろう。ドローンの飛行はドバイ市の担当者がリモートで常時モニターする。すべてのドローンはドバイ市のコマンドセンターから集中管理される。ドバイ市よれば、すでにテスト飛行を開始しているというので、単なる話題作りのプロジェクトではないようだ。

ドバイは先進的な輸送テクノロジーをいち早く実験しようとする人々にチャンスを提供してきたことで有名だ。イーロン・マスクが提唱した真空チューブ輸送のHyperloop Oneも実際の輸送がアブダビ、ドバイ間で近く始まる。またドバイ市では自動運転のシャトルの実験がいくつも行われている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+