Virgin Hyperloopが真空高速輸送システム「ハイパーループ」の安全性テストを実施へ

Virgin Hyperloopは米国時間10月8日、米国でのハイパーループ輸送(真空状態のチューブを用いた高速輸送システム)の実現という長期的な目標に向けた重要な一歩を踏み出したと発表した。これは米国における国家的な安全認証の枠組みを構築するうえで非常に重要なもので、米運輸省(DOT)との直接の協力が必要になるが、このプロセスは今年7月にDOTが枠組みに先立ってガイダンス文書を発行したことにより、すでに現在進行中だ。

これに先立ってVirgin Hyperloopは、ネバダ州ノースラスベガスにある実物大の試験場でハイパーループ技術の開発とテストを進めてきた。同社はテストを実行するために長さ500mの「開発ループ」を作り、2017年に初の本格的なシステムテストを実施。同社によると「この新しい施設は認証のために特別に使用されるが、同様の大規模なシステム試験も実施され、『数千人』の新しい雇用が創出されることになる」と述べている。

Virgin Hyperloopは最終的には2025年までにシステムの安全性を完全に認証し、うまくいけば2030年までに本格的なシステムで商業運転を開始したいと考えている。

カテゴリー:モビリティ
タグ:Virgin Hyperloop、ハイパーループ

画像クレジット:Virgin Hyperloop

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(翻訳:TechCrunch Japan)

Hyperloop Oneとコロラド州が官民共同でHyperloopの実現可能性調査に着手

Hyperloop Oneは最も有力なHyperloopのルートを特定するために、国際コンペティションを通して10の主要なファイナリストを発表したばかりだが、既に正式な官民提携をその候補者の1つと締結した。コロラド州交通局はHyperloop社とチームを組んで、シャイアンからデンバーそしてプエブロをまでを結ぶ提案ルートの実現可能性調査を行なう。このルートは全長580キロに及び、州内の10の都市中心部を結んで、合計483万1000人のコロラド州の居住者にリーチする可能性がある。

コロラド州はHyperloopプロジェクトを積極的に推進しており、州の交通局のサポートだけでなく、インフラ技術や建設ならびに製造大手のAECOMの支援も受けていて、これも実現可能性調査の役に立つことだろう。AECOMは、今回の国際コンペのファイナリストのうち半数を支援しており、実際上、この分野での正式な進歩という意味では、最も成熟した企業だ。

「これは前代未聞のことで、Hyperloopシステムを世界で実現可能にする官民パートナーが、どれほど素早く手を結ぶことができるかを示したものです」と、Hyperlop OneのCEO Rob Lloydは語った。「このような調査は、2021年までに3つの本格的なシステムを運行させたい私たちの目標へと、近付けてくれるものです」。

コロラド州交通局のエグゼクティブディレクターであるShailen Bhattは、Hyperloopは、同州内の移動性と安全性を向上させるという2つの目標を支えてくれるだろうと述べている。コロラド州はまた、自身を世界的なテクノロジーとスタートアップのハブ、そして第2のシリコンバレーとして位置付けており、コミュニティを結ぶHyperloopネットワークがそのイメージを維持し続けることに役立つのは間違いない。

実辺可能性調査が取り組むのは、乗客数の予想、潜在的経済効果の定量化、関連規制の調査、そして実際のルートのマッピングとインフラへの物理的要求調査などだ。Hyperloop Oneは調査の完了時期について述べていないが、最初の商用Hyperloopルートの運行開始目標を2021年に置いていることは変わっていない。

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(翻訳:Sako)

Hyperloop Oneが最も有力なHyperloopの10ルートを発表

Hyperloop Oneは、実際に運行されるHyperloopを建設したいと考えているが、それを現実のものとするためには産業や行政を横断した強力なパートナーが必要だ。それが、同社が国際ルート申請プロポーザルコンペを開催した理由の1つだ。コンペの優勝者たちがついに発表され、結果のルートは米国、英国、メキシコ、インド、そしてカナダに及ぶものになった。

Hypeloop Oneは、世界中のチームから寄せられた何百もの提案書を、インフラ、テクノロジー、規制環境、輸送上の懸念の観点から評価した。その結果、以下のルートが最も有力な候補者として選ばれた。

米国

  • シャイアン – デンバー – プエルボ(580km)
  • シカゴ – コロンバス – ピッツバーグ(785km)
  • マイアミ – オーランド(414km)
  • ダラス – ヒューストン(1030km)

イギリス

  • エディンバラ – ロンドン(666km)
  • グラスゴー – リバプール(546km)

メキシコ

  • メキシコシティ – グアダラハラ(853km)

インド

  • ベンガルール – チェンナイ(335km)
  • Mumbai – チェンナイ(1102km)

カナダ

  • トロント – モントリオール(644km)

個人的にはトロントからモントリオールへのルートに惹かれるが、勝ち残ったそれぞれのチームは次のステップとしてHypeloop Oneが実施する検証プロセスの下でそれぞれのルートの詳細な分析を行なう。そして利用者数の予想やそれぞれのビジネスケースを完全に作り上げる。Hyperloop Oneは、このプロセスを支援するために各国でワークショップを開催し、ステークホルダーたちと会って、必要なパートナーシップを確立する予定だ。

Hyperloop Oneはこれらの優勝チームがカバーする人口が、およそ1億5000万人であることを指摘している。そのルートは世界の53の都市中心部をつなぎ、敷設距離は6632キロに及ぶ。同社の目標は、Elon Muskが最初に提案した技術コンセプトに従い、超低気圧の密閉チューブと磁気浮上で軌道を移動するポッドを使って、人間と貨物のための輸送ネットワークを構築することだ。

Hyperloop Oneは他の11のファイナリストたちとも提案書に従った建設の検討を続ける予定だ。今回のコンペの結果、同社はコロラド州交通局と、より正式な官民パートナーシップを提携し、シャイアン-デンバー-プエルボルートの実現可能性調査を実施することになった。

実際に運行されるHypeloopを手に入れるという意味では、2021年までに商用レベルの3つのルートを手に入れるということがHypeloop Oneの目標だ。なので今回のコンペはそれを達成するためのの重要なステップの1つなのだ。

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(翻訳:Sako)

Hyperloop Transportation Technologiesが1億ドル以上を調達したと発表

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Hyperloop Oneが、Elon Muskのアイディアを基にしたハイパーループシステムのプロトタイプの建設を進める中、彼らの競合にあたるHyperloop Transportation Technologies(HTT)が、この度サンフランシスコからロサンゼルスまでを30分以内で移動できるシステムを開発するために、1億800万ドル超の資金を調達したと発表した。

誤解のないように書くと、同社は3180万ドルを投資家から現金で調達し、残りの7700万ドルは、労働力やサービス、土地の使用権や将来的な現物支給などで構成されている。

アーリーステージのテック企業向けクラウドソーシングプラットフォームであるJumpStartFundのプロジェクトから誕生したHTTは、株式を対価とした労働力の現物出資を行うボランティアの手によって支えられてきた。

HTTによれば、いくつかの企業も同社へ現物出資で参加したようだ。その中には、素材メーカーのCarbures Europe SAやデザイン・エンジニアリング企業のAtkins、ブランド・マーケティング企業のAnomaly Communications LLCのほかにも、ヨーロッパを拠点とするAR・VR企業のReflekt GMBHが、ハイパーループシステム内に取り付けるAR窓に関する提案を行っており、ドイツのケルンを拠点とするLeybold GmbHも技術面でHTTを支援していく。同社は産業用真空ポンプのパーツを製造・販売しており、彼らの技術はハイパーループシステムにおいて極めて重要な部分を構成している。

まだプロトタイプはお披露目されておらず、最近計画されていたTechCrunchチームによるプロダクト見学も直前にキャンセルされてしまったが、前述のような企業がHTTのシステムに関わっているとすると、同社は本当にハイパーループシステムの建設を進めている可能性が高い。

また、これまでクラウドソーシング経由で、603人が同社のプロジェクトに対して自らの時間と才能をつぎ込んでおり、その中には「38ヶ国・44社から参加した200人以上の専門家」も含まれているとHTTは話す。

しかし、HTTの共同ファウンダーであるBibop Grestaの発言については、その信憑性が疑われるような事件が以前発生していた。あるオーストラリアのニュース記事の中に、ハイパーループの建設についてクイーンズランド州政府の代表者と会談を行ったというGrestaの発言が掲載されていた。しかし、このニュースを報じたRNが、その後同政府にコンタクトしたところ、彼らは「クイーンズランド州政府の役人とGresta氏もしくはHyperloop Transportation Technologies社との間で会談が催されたという記録はありません」と答えたため、RNは後ほどその記事を修正していたのだ。

HTTが私たちに送ってきた以下のツイートを見る限り、どうやらHTTは少なくともオーストラリアで行われたビジネスカンファレンスPause Festの中で、交通地域省の役人と共にステージに上がってはいたようだ。

さらにHTTはTechCrunchに対して、オーストラリア政府とシドニー・メルボルン間の線路建築の可能性についても議論し「反応はとても良かったのですが、その後に控えたオーストラリアの総選挙で繁忙期に入るため、彼らは落ち着いてから連絡すると言っていました。しかし、その後数ヶ月に渡って再度連絡を試みたところ、反応はありませんでした」と語っていた。

現在HTTはオーストラリア政府が引き続き興味を持っているのか確認中だという。

またGrestaは、今年のはじめにTechCrunchを含む複数のメディアに対して、カリフォルニア州クエイ・バレー(Quay Valley)に計画されている未来型都市の敷地内で、ハイパーループシステムの建設を開始したと発表したが、未だ完成予想図以外の進捗に関する情報は得られていない。

HTT

それからしばらくして、HTTはTechCrunchに、デモ車両のテストが2017年中に行われる予定との連絡と共に、追加の完成予想図を何枚か送ってきていた。

私たちの質問に対して、HTTの広報担当者は、同社が利用している米ローレンス・リバモア国立研究所が開発した磁気浮上システムのフルスケールでのテストもほとんど完了しており、「複数のエリアで、乗客を乗せられるフルスケールのハイパーループシステムを建築する準備を進めていると同時に、その他のいくつかの国とも交渉を行っている」と語っていた。

さらにHTTは、アメリカ政府とクエイ・バレーでのハイパーループ建設に向けて動いているが、彼らでは「コントロールできない」事項もいくつかあると話していた。

もちろん、新しいテクノロジーの導入には時間がかかり、スタートアップが当初予測していたよりも計画が長引くこともある。しかし、競争は既にはじまっており、少なくとも競合は既に線路の建設を進めている。

Grestaはそんな状況にもひるまず、HTTはあるべき「方向に向かって」おり、「構想に沿ってプロジェクトを進行している」と語る。

HTT CEOのDirks Ahlbornは「Hyperloop Transportation Technologiesは、単なる会社ではなく、社会的な活動のようなものです。設立当初には、多くの人が情熱に従って私たちの事業に参加し、HTTを何百万ドルもの価値がある企業にするため協力してくれています」と付け加えた。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter