フォルクスワーゲン・ビートルの生産がついに終了

フォルクスワーゲンのビートルが惜しまれつつ、ついに去ることとなった。現行モデル、ザ・ビートルは2011年にデビューした3代目だ。初代は戦前の1938年に生産が始まっている。長い中断を経て最初に復活したのは1997年のニュー・ビートルだ。最後のビートルはすでにメキシコ工場の生産ラインを出ており、近くのプエブラにあるフォルクスワーゲン博物館に展示される。

2011年の現行モデルはカブトムシを思わせる丸っこいボディーや古典的なフェンダー形状などは維持していたものの、西海岸ヒッピーたちに好まれた1998年モデルの特徴をかなり失っていた。北米向けのオリジナルのビートルの生産は1979年に終了していたので、ニュービートルの復活はほぼ20年後だった。以来ビートルは21年にわたって生産が続けられた。

昨年、フォルクスワーゲンは2019年にビートルの生産を終了すると発表していたので今回の発表に驚きはないが、将来後継モデルが登場するのかどうかはまだわからない。VWは生産終了を発表したとき復活の可能性を排除はしなかった。しかし復活を約束したわけでもない。同社は現在新しい電気自動車プラットフォームの完成に努力を集中している(床下バッテリーで後輪を駆動するならビートルのデザインに親和性はある)。

Apple(アップル)が12インチのMacの生産を終了したというニュースが飛び込んできたばかりだ。これはいろいろな面で奇妙な製品だったが熱心なファンもついていた。消えていくことになったのは時代の流れだろうか。バイバイ、ビートル。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook