自分だけのドリームチームで競い合うファンタジースポーツのSPORTS CROWNが1.2億円を調達

自分だけのドリームチームで競い合うファンタジースポーツのSPORTS CROWNが1.2億円を調達

新たなスポーツ観戦スタイルとして注目されているファンタジースポーツ「SPORTS CROWN」運営のSPORTS CROWN Pte. Ltd. (旧社名Rabona Pte. Ltd. )は、第三者割当増資による総額1.2億円の資金調達が完了したと発表した。累計調達額は1.9億円となる。

引受先は、大湯俊介氏(コネヒト 創業者)、中川綾太郎氏(newn inc. 代表取締役)、國光宏尚氏(gumi 取締役会長)、里見治紀氏(セガサミーホールディングス 代表取締役社長グループCOO)、見城徹氏(幻冬舎 代表取締役社長)、ベクトル。

今回調達した資金は、マーケティング強化、サービスの研究・開発に加え、エンジニアをはじめとする人材採用に積極的に投資する。今後の展開としては、集積したデータを活用した企業プロモーション、地域産業と連携した地方創生に一役を担えるようなスポーツテック領域におけるリーディングカンパニーを目指すとしている。

自分だけのドリームチームで競い合うファンタジースポーツのSPORTS CROWNが1.2億円を調達

ファンタジースポーツとは、自分の好きな選手を選んで架空のスポーツチームを編成し、活躍する選手などを予想するシミュレーションゲーム。

サッカーや野球、アメリカンフットボール、バスケットボールなど実際に行われているプロスポーツの中から活躍する選手を複数人予想し、自分だけのドリームチームを結成。実際の試合の結果に応じて選手の活躍ごとにポイントが振り分けられる仕組みになっており、ユーザー同士で同じように結成されたドリームチームの合計ポイントを競い合う。

海外におけるファンタジースポーツの市場は大きく、ファンタジー・スポーツ事業協会(FSTA)によると、米国でのユーザー数は約3200万人で参加者は年間平均で467ドルを費やし、総額150億ドルの一大市場を形成しているという。

2018年1月サービス開始のSPORTS CROWNは、新型コロナウイルスの影響で延期されていたプロスポーツ再開後もユーザー数を伸ばしており、日本最大級のファンタジースポーツに成長しているとした。

カテゴリー: ゲーム / eSports
タグ: SPORTS CROWNファンタジースポーツ資金調達

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インドのファンタジースポーツアプリ「Dream11」の親会社が230億円超を調達、クリケットトーナメントのメインスポンサーに

ファンタジースポーツアプリ「Dream11」の親会社であるインド・ムンバイに本社を置くDream Sportsは、世界第2位のインターネット市場でもあるクリケット好きの国で「エンドツーエンドのスポーツテック企業」と呼ばれている。同社は新たな資金調達ラウンドで2億2500万ドル(約237億円)を調達した。

今回のラウンドではTiger Global Management、TPG Tech Adjacencies(TTAD)、ChrysCapital、Footpath Venturesが、一次、二次の投資を通じて総額2億2500万ドルの資金を提供したことを、設立12年目のDream Sportsは明らかにしている。

今回の新たなラウンドによって「Dream Sportsの価値は25億ドル(約2638億円)以上になる」と情報筋はTechCrunchに語った。Dream11はこれまでに約3億2500万ドル(約343億円)を調達している。なお、ファンタジースポーツとは、特定のプロスポーツなどからユーザーがお気に入りの選手を選び、架空のチームを作って試合をするシュミレーションゲームのことで、ギャンブルと結びついていることも多い。

Dream11はクリケットの人気に乗じて、ディズニー(未訳記事)やFacebook(未訳記事)など複数の大手企業から大きな注目を集めている。同アプリは、ゲーマーが今後の試合で最高の選手を選ぶことができるように、そのファンタジーの部分を探求している。選んだチームの成績に応じて賞金を獲得することができるのだ。

Dream11は、世界で最も人気のあるスポーツイベントの1つであるインド・プレミアリーグ(IPL)のクリケットトーナメントの2020年シーズンのタイトルスポンサーでもある。このスタートアップは、以前は中国のスマートフォンメーカーのVivoが保有していたタイトルスポンサーの権利を3000万ドル(約31億円)の入札で獲得した。ちなみにVivoは、インドと中国という核武装国家間の地政学的緊張の中でスポンサーシップから突然撤退しなければならなかった。IPLの新シーズンは、新型コロナウイルスの発生に起因する遅延の数カ月後に今週後半に開幕する。

「スポーツ部門はインドで高い潜在成長力を持っている。ファン体験を向上させる大きな機会があり、Dream Sportsと提携してテクノロジーを活用することで、インドのファンと彼らの大好きなスポーツとのつながりを深めることができることに興奮しています」とTPGのマネージングディレクターであるAkshay Tanna(アクシャイ・タンナ)氏は声明で述べている。

近年Dream Sportsは、物販などのカテゴリーにも進出している。Dream Sportsの最高経営責任者兼共同創業者であるHarsh Jain(ハーシュ・ジェイン)氏は声明で「Dream Sportsは1億人以上のユーザーを獲得した」と主張する。ちなみにDream11アプリは、Google Playストアでは配布されておらず、人々がモバイル向けウェブサイトにアクセスするか、Androidアプリを別途インストール(サイドローディング)するしか利用する方法がない。

「地元で育ったインド企業として、我々は1億人以上のインドのスポーツファン、投資家、従業員、インドのスポーツエコシステム全体に価値を加え続けることを誇りに思っています。この2年間で、私たちはファンタジースポーツを超えて、スポーツコンテンツ、グッズ、ストリーミング、体験を提供する企業へと成長しました。私たちのビジョンは、スポーツテクノロジーとイノベーションを通じて、インドとインドのファンのために『スポーツをより良いものにする』ことです」とジェイン氏は付け加えた。

大手金融サービス会社であるAvendus Capitalは、今回の取引においてDream Sportsの財務アドバイザーを務めた。Dream11は、インドのファンタジースポーツ分野でニッチ市場を形成する唯一の企業ではない。Sequoia Capital India(セコイア・キャピタル・インド)とTimes Internetが支援するMobile Premier Leagueも主要なプレイヤーであり、ここ数カ月でモバイルゲームにも進出している。Twitterが支援するShareChat(未訳記事)も、2020年初めにファンタジースポーツの実験をひっそりと始めた。

しかし、ファンタジースポーツはインドの一部ではまだ規制のハードルに直面している。アッサム、オディシャ、シッキム、テランガーナなどのインドのいくつかの州では、ファンタジースポーツ上での賭けが禁止されている

インドのゲーム市場の長年のアナリストであり、ニュースメディア「Mako Reactor」の発行者でもあるRishi Alwani(リシ・アルワニ)氏は「ファンタジースポーツビジネスの正統性を追求する試みが、ギャンブルではなくビデオゲームとして見られようと意図しているかどうかは重要ではない。インドのビデオゲーム開発者イベントのスピーカーパネルをざっと見ただけでもそれは明らかだ」とTechCrunchとの以前のインタビューで語っていた。

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タグ:資金調達 インド Dream11 ファンタジースポーツ

画像クレジット:Robert Cianflone / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

試合中継を見ながら遊べるオリジナルのファンタジースポーツゲームをNBAがローンチ

PHILADELPHIA, PA - OCTOBER 6:  Richaun Holmes #22 of the Philadelphia 76ers dunks against the Washington Wizards in a preseason game on October 6, 2016 at Wells Fargo Center in Philadelphia, Pennsylvania. NOTE TO USER: User expressly acknowledges and agrees that, by downloading and or using this photograph, User is consenting to the terms and conditions of the Getty Images License Agreement. Mandatory Copyright Notice: Copyright 2016 NBAE (Photo by Jesse D. Garrabrant/NBAE via Getty Images)

DraftKingsやFnaDuelが運営しているデイリーファンタジースポーツゲームは、確かにスポーツ観戦の楽しさ増大させているが、ひとつのチームの試合を集中して見たいという人には向いていない。

NFLを例にとって考えてみよう。毎週日曜日に自分のファンタジースポーツのチームに、9つのチームからプレイヤーを選べるとすると、同時に別のチャンネルで生放送される9つの試合の様子を追わなければいけない可能性がある。常にチャンネルを変えながら、自分が選んだプレイヤーの様子を確認するというのは悪夢のような光景だ。

そのため、デイリーファンタジースポーツはスポーツファンのエンゲージメントを高めるためのツールとしては優秀だが、ユーザーがリラックスした状態でひとつの試合をテレビで見ながらプレイするのには適していないのだ。

このことに気付いたNBAが、NBA InPlayと呼ばれる新しいモバイルファンタジースポーツゲームをローンチした。このゲームは、リアルタイムでテレビの生中継と連動するようになっているため、ユーザーはテレビでNBAの試合を見ながら、携帯電話上で文字通りライブプレイができるようになる。

ユーザーは、試合が始まる前に対戦し合う2チームのうちどちらかを選び、クォーターごとに1番活躍するであろうと考える選手を合計4人選択するというのがルールだ。

例えば、私であれば第一クォーターにKevin Durantを選ぶだろう。彼はいつも出だしが良い。そして第二クォーターにSteph Curryだ。彼は第二クォーターにスリーポイントを量産するような気がする。と、このような感じでクォーターごとに選手を選び、そのクォーター内での彼らのパフォーマンス(得点、リバウンド、アシストなど)に応じてユーザーはポイントを稼ぐことができる。 embiid

そしてリアルタイムの要素というのが、クォーターごとに4回アクティベートできる”ターボブースト”機能だ。アクティベート後48秒間有効なこの機能を使うと、ユーザーが選んだチームの全選手のパフォーマンスに応じてポイントが追加されるほか、ユーザーが予め選んだ選手にはボーナスポイントが加算されるようになる。

NBAは”ターボブースト”のリアルタイム性を強調しており、選手がスリーポイントを打つためにジャンプする直前や、速攻でコートを駆け抜けている瞬間に、ユーザーがこの機能をアクティベートすることを想定している。

極めて時間に依存したこの機能を上手く使うには、ユーザーのアクションがゲームのサーバーと完全に同期していなければならない。視聴場所に応じて、テレビの中継自体に2〜10秒のタイムラグが生じていることを考えると、これは大変難しいことだ。

この問題を解決するため、NBA Digitalは全ての中継から発される無音信号を読み取り、ユーザーがマイクへのアクセスを許可すれば、この信号を利用してNBA InPlayとテレビで放映されている試合が同期されるようになっている。

NBA InPlayは、TNTでアメリカ時間12月22日夜8時から放送されるロサンゼルス・レイカーズ対マイアミ・ヒートの試合中に開始され、今シーズン中に(TNT、NBA TV、ESPN、ABCを通じて)全国放送される試合全てに対応する予定だ。そのため、まだまだこの新しいファンタジースポーツゲームを楽しむことができる。ユーザーは、一般リーグで他ユーザーとスコアを競い合うことができるほか、プライベートリーグを作って友だちと遊ぶこともできる。

また、このゲームに有料オプションは準備されておらず、ユーザーは完全無料で遊ぶことができる。これまでのデイリーファンタジースポーツゲームと異なる点のひとつがこれで、ゲームを完全無料にすることで、業界を取り巻く規制問題を気にしないで済むという利点がNBAにはある。しかし高得点をおさめたユーザーへの商品は準備されており、NBAからはNBA Team Storeを通じてギフトカードが贈られるほか、スポンサー企業からもAutotraderで新車を買うためのクレジットやNBAファイナルのチケットなどが贈られる。

NBA InPlayをローンチしたNBA Digitalは、NBAとTurner Sportsが共同運営している。同社は、League Passなどのデジタルイノベーションを担当しているほか、NextVRともパートナーシップを結んでいる

しかし、近日中にDraftKingsとの合併を予定している、人気デイリーファンタジースポーツゲーム企業のFanDuelが、「スポーツファンのため、ゲームにイノベーションを起こし、ユーザーの選択肢を増やしていこうとする努力の一環として」、アプリの開発にあたりNBA Digitalをサポートしていた。さらにNBAは、ファンタジースポーツ業界が成長しはじめた頃の2014年にFanDuelに投資していた

NBA InPlayのアプリはすでにダウンロードできるようになっており、米国時間の12月22日夜から遊べるようになる。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter