FacebookはユーザーがゲームやARで遊べる広告フォーマットを拡充

Advertising Weekに先立ち、Facebookは3種類のインタラクティブな広告フォーマットの追加を発表した

まず1番目として、アンケート型の広告が、Facebookモバイルアプリのメインのフィードにも登場する。これは、すでにInstagram(インスタグラム)のストーリーで使われているものだ。2番目は、これまでFacebookとしてテスト中だったAR(拡張現実)広告が、この秋にもオープンベータとなる予定だ。そして3番目は、ゲーム会社に限らず、すべての広告主が、プレイ可能な広告を利用できるようになる。

Facebookは、米国時間9月18日にニューヨーク市で開かれた記者会見で、各フォーマットを披露した。

例えばE!は、あるテレビ番組を宣伝するために、インタラクティブなアンケート型の広告を掲載したところ、ブランドの認知度を1.6倍にすることができた。またVansでは、スケートボーダーのSteve Van Doren(スティーブ・ヴァン・ドーレン)氏を山から滑り下ろすゲーム型の広告を作成したところ、広告の想起率が4.4%上昇した。そしてWeMakeUpは、ユーザーがメークの色調をいろいろ試せるようなAR広告のキャンペーンを実施したところ、商品の購入が27.6%増加した。

Facebookの最高クリエイティブ責任者兼グローバル・ビジネス・マーケティング担当副社長のMark D’Arcy(マーク・ダーシー)氏は、プレイ可能な広告の当初の例は「まさに文字通りのゲームの仕組みが組み込まれ、ゲームによってブランドを拡める」ものに過ぎないが、時間が経つにつれて「あらゆる種類の」さまざまな相互作用が生み出されるだろうと述べた。

またダーシー氏は、アンケート、ゲーム、ARを広告に組み込むことは、新しいアイデアというわけではないと認めつつ、これまでは通常「重い」ユーザー体験であり、実現するには独立したマイクロサイトを用意したりする必要があったことにも触れた。そうしたものをFacebookの真正面に配置することで、同社はそれらを「超軽量で、楽しく、超スケーラブル」なものにしていくのだという。

その結果、より多くの広告主があれこれ試せるようになり、それにつれて、それらのフォーマット自体も進化するのだという。「12カ月後には、もしかすると6カ月くらい後でも、そうした広告を見てみれば、今とはまったく違ったものになっているはずです」。

こうした新しいフォーマットが、ユーザーのデータをどのように扱うのか、心配する人もいるだろう。Facebookチームによれば、アンケートを集計した結果のみが、広告主と共有されるという。個々のユーザーのデータは共有されない。同様に、AR広告を使ってユーザーが作成した画像は、デバイスのカメラロールに保存されるだけで、広告主と共有されることはないとしている。

画像クレジット:Facebook

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

歯科医療者向けSNSの「1D」が3500万円の資金調達、歯科材料通販大手と提携し会員獲得基盤を強化

歯科医療者向けのSNS「1D」提供のワンディーは6月17日、歯科医院向け通販を手がけるフィードと資本業務提携を締結し、同社を引受先とする3500万円の第三者割当増資を実施したと明かした。

昨年TechCrunch Japanが主催したイベント「TechCrunch Tokyo 2018」内のピッチコンテスト「スタートアップバトル」のファイナリストであるワンディーにとって、今回が初の資金調達となる。

2017年1月設立のワンディーは2018年7月に1Dをリリース。1Dは歯科医療者が臨床知見や顧客から受けた相談内容をシェアするプラットフォーム。歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士など歯科医療者が集まるSNSとなっており、これまでに8000名以上の歯科医療者が会員登録し、1000件以上の症例がシェアされた。当初はウェブ版のみだったが、現在はiPhone版ならびにAndroid版もリリースされている。

ワンディーいわく、「日本の歯科医院は『ひとり開業医』が多く、臨床知見の共有に課題が生じていた」。そのため、「オンラインで症例をシェアする場を作ることで、歯科医療者みんなで作るナレッジベースの構築に取り組んでいる」。

ワンディーは他にも「世界の歯科スタートアップ最前線」と題された記事などを発信する歯科医療ニュースメディアの「1Dニュース」、歯科国試に向けた勉強用アプリ「1D歯科医師国家試験」、歯科衛生士国家試験の対策アプリ「1D衛生士国試」なども展開している。

「全国の歯科医院の90%以上を顧客に持つ」というフィードとの資本業務提携により、ワンディーは会員獲得基盤をより強化し、歯科医院向けの新規事業を創出していく。「歯科医療の業界特化スタートアップとして株式上場を目指す」そうだ。

ワンディー代表取締役の松岡周吾氏いわく、同社は調達した資金をもとに、開発体制を強化し、コンテンツの拡充を目指す。1月には1Dにイベント機能が実装されたと発表されたが、今後は辞書機能の「ライブラリー」などを追加する予定。また、フィードの扱う商品を「レビュー」できるようにしていく。

Instagram、フィードの「タップして次へ」を誤って公開(修正済み)

Instagramは、本日(米国時間12/27)午前誤って公開されたフィード方式の重大な変更によって、従来のスクロール方式がストーリーズのような「タップして次へ」方式に置き換えられたことを正式に認めた。去る10月にTechCrunchは、Instagramがタップで次の投稿へ進む方式をExplore[発見]タブでテスト中だと報じた。しかし、今朝目覚めた多くのユーザーは使い慣れた縦スワイプで、メインフィード進められなくなったことにショックを受けた。その多くは直ちにこのジェスチャーが使いにくく鬱陶しいと苦情を訴えた。

「本日、バグが原因で一部のユーザーのフィードで表示方法が変わった。われわれはすぐに問題を修正し通常通りに戻った。混乱を招いたことをお詫びする」とInstagram広報担当がTechCrunchに伝えた。同社は今でもこのナビゲーションスタイルをExploreでテストしていることを認めている。

Instagramは同機能をごく一部のユーザーでテストするつもりだったが、バグのため予定より何桁も多くの人たちに広く公開されてしまった、とInstagramの責任者、Adam Mosseriがツイートした

「タップして次へ」は記事全体が常に表示され、スクロールのように上端や下端が切れないよう調整する必要がないため記事間の移動が容易だ。しかし、スクロール方式はまず投稿者がわかりその後コンテンツ、キャプションの順に表示されるので、合理的で直感的な閲覧方法だ。「タップして次へ」方式ではユーザーの視線が画面上を動き回るため極度に疲れる。しかしもっと重要なのは、人々が8年間Instagramのフィードをスクロールすることに慣れていたことだ。突然その行動パターンを乱すことが人々の怒りを買うのは間違いない。

将来Instagramがメインフィードに「タップして次へ」を導入する可能性はまだある。しかし、今回の怒りの反応を見る限り、その変更によってユーザーの滞在時間が伸びることをデータが示さない限り、考え直したほうがいいかもしれない。

以下に「タップして次へ」の動作と使い方を説明するユーザーへの告知を貼っておく。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook