Amazon は記録破りのホリデーシーズンを終えたことを今日(米国時間12/26)午前発表した。同社によると、「数千万」の人々がプライムメンバーに新規登録した。これは有償およびトライアルを合わせた数だ。また、全世界の顧客が注文した商品数は過去最高で、その中には今夏より「数百万台多い」Amazonデバイスも含まれている。デバイスのベストセラーには、ブラックフライデーと同じく、Amazon EchoスピーカーとFire TVが入った。
具体的には、Echo Dot、Fire TV Stick 4K、およびEchoがホリデー期間に売れた同社デバイスのトップ3だとAmazonは言った。
Fire TVデバイス、Fireタブレット、およびKindleデバイスも数百万台売れた。スマートホーム機器も記録的な販売台数で、トップセラーにはAmazon Smart Plug、Ring Video Doorbell2、TP-Link Kasa Smart Plug Mini Outlet、iRobt Roomba 690などが入った。
低価格のEcho Dotは常にAmazonのトップセラーで、これはAmazonの大幅なディスカウントが、決断しかねていた買い物客の衝動買いを誘発したためだ。
たとえば今年のブラックフライデー・ウィークエンドに、AmazonのEcho Dotは、Amazon製品だけでなく全メーカーの中で売上ナンバー1のデバイスだった。これはAmazonが小売サイトをてこに自社ハードウェアを売る能力を示している——Google、AppleにAlibaba、Xiaomiなどの中国メーカーが加わったスマートスピーカー市場競争が激化するなか、これは大きな競争優位性になりうる。
Amazonは、現在米国ではスマートスピーカー設置台数で市場をリードしているが、国際的にはGoogleらのライバルに押され気味だ。
スマートスピーカーやその他のAmazonデバイスに加えて、今年の消費者は L.O.L Surprise! Glam Glitterシリーズの人形や、Carhartt、Bose QuietComfortワイヤレスヘッドホンなどのベストセラー商品も購入した。
Amazonは売上の数字を公表していないが、新記録が出たことはしばしば発表している。この連続する「記録破り」の売上は、Amazonのプライムメンバー拡大によるところもある。最近 オーストラリア、シンガポール、オランダ、およびルクセンブルクにも進出し、米国、英国、スペイン、メキシコ、日本、インド、イタリア、ドイツ、フランス、中国、カナダ、ベルギー、およびオーストリアの各国に続いた。単純に考えて、プライムメンバーが増えればAmazonの売上は増える。
Amazonの大きな目標が、他のEコマースサイトのようにオンラインショッピングを提供するだけではなく、他のサービス——Prime Video、Prime Music、無料Eブック等——でもプライムメンバーを誘うことにある理由だ。このホリデーシーズンに、米国および海外顧客をあわせて数千万人がプライムメンバーの有償およびトライアルに登録したと同社は発表した。
Amazonは伝統的にプライムメンバーの数を明らかにしてこなかったが、今年の4月、1億人の節目を越えたことを初めて発表した。一部のアナリストはこの数字が速いペース——年間35~40%——で増え続けると予測している。Citigroupは、10年以内に2.75億人に達すると予想している。
現在Amazonのプライム戦略の中核をなすのは、商品をこれまでになく厳格な時間帯に届ける信頼性だ。たとえばこのホリデーシーズンにAmazonは、現在当日配送サービスのPrime Nowが提供している限定エリアで、クリスマスイブ配達を提供した。
ホリデー商戦の結果を受け、今日午前のAmazon株は上昇した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )