Slateの記事によるとGoogleは、誰もがローカルのニュースやイベントを発表できるBulletinと呼ばれるツールをテストしている。その後Googleもそれを確認し、Bulletinを使って人びとは、関心の範囲がローカルな情報、たとえば書店が行う読書会、学校のスポーツイベント、道路閉鎖の情報などなどを伝え合う、と説明した。
Slateが見つけた、Bulletinの投稿記事を作るためのWebサイトはすでに稼働しているが、まだ一般公開ではなく、“アーリーアクセスモード(early access mode)”だ。このサービスは現在、テネシー州のナッシュヴィルとカリフォルニア州オークランドでパイロット中、とWebページには書かれている。
そのサイト上のGoogleの説明によると、Bulletinは、自分でブログやWebサイトを作らなくても、記事や写真やビデオなどをWeb上に発表できる軽量級のアプリケーションだ。
“写真を撮ったりメッセージを送ることが好きな方なら、どなたでもBulletinの記事を作れます!”、とそのWebサイトは述べている。
Slateによると、ナッシュヴィルで行われた立ち上げイベントでGoogleのスポークスパーソンは、地元の新聞やテレビの協力を求めて、Bulletinにポストされた記事をクレジットつきで取り上げてもらうようにもしたい、と述べた。
ローカルニュースへの進出によってGoogleは、人びとがすでにローカルな出来事を共有しているそのほかのサービスと競合することになる。
とくに今多く利用されているのが、Twitterのツイートと、TwitterやFacebookなどなどの上のライブのビデオストリーミングだ。それによって、火事や事故、喧嘩、警察の追跡などの事件がすぐに伝わり、広まる。また、サイン会などローカルなイベントは、企業のFacebook Pageなどにポストされ、それを見つけたファンにより、やがてFacebookのLocalアプリにも載る。
また、小都市のプリント媒体や、ネット上の媒体、あるいはPatchなどとの競合になると、Googleとしても苦しい。ハイパーローカルなニュースは収益化が難しいし、すでにうまくいっているところでは、人びとは新しい他の媒体に時間労力を割きにくい。
いずれにしてもBulletinは、Googleのソーシャル分野への再挑戦みたいに見える。“ニュースと情報”という、地味なテーマだけど。
でも、Googleが本当にそれをやりたいのなら、何年も前にTwitterを買収すべきではなかったか。