オンデマンド写真プラットフォームのMeeroが250億円を調達

おそらくアプリで、お気に入りのフードデリバリー注文したり、ホテルの部屋を予約したりする前には、常に写真をみるだろう。フランスのスタートアップMeero(ミーロ)は、企業がウェブおよびモバイルアプリを美しく見せることができるように、良い写真を入手することを助けたいと考えている。同社は2億3000万ドル(約250億円)の資金調達ラウンドを終えたばかりだ。

Eurazeo、Prime Ventures、そしてAvenir Growthが今回の資金調達ラウンドをリードしている。既存の投資家には、Global Founders Capital、Aglaé Ventures、Alven、White Star Capital、そしてIdinvestなどが並ぶ。同社によれば、これはフランスで最大のシリーズCラウンドであると言う。

まず第一に、Meeroは世界中の写真家のための包括的な総合市場である。このため、企業は24時間以内にフリーランサーを見つけ、写真を手に入れることができる。要するに、オンデマンドでプロの手による写真を手に入れることができるようになるのだ。

同社は現在、不動産、食品、イベント、小売、そして電子商取引などの、少数の主要産業に焦点を当てている。おそらく、あなたの好きなInstagramネイティブのブランドは、その製品ショットをMeeroに頼っていることだろう。

しかしMeeroは、多くの写真家が決まりきった仕事に縛られたくないことを知っている。だからこそ、スタートアップは写真家たちが活動しやすくなるために多くのサービスを提供しているのだ。

そしてそれは、基本をきちんと押さえるところから始めている。例えばMeeroは事務処理を代行する。写真家は自分の手で契約書を送る必要はないし、自分で顧客から集金する必要はない。もちろんMeeroは、こうした手続代行から手数料を徴収する。

同社は自動写真編集アルゴリズムにも取り組んでいる。写真家が、より多くの写真撮影を引き受けたいと考えている場合には、彼らは写真を編集するために使う時間を、より削減する必要がある。そこで、Meeroは元の写真を自動的に改善するために、AIを使った技術にも取り組んでいる。

技術チームには現在80人のメンバーがいるが、会社はこの技術をさらに進化させるために、技術チームを300人に増やすことを計画している。

将来的には、Meeroは写真家たちのために、マスタークラスとドキュメンタリーサービスを立ち上げる予定である。また写真家同士が、一緒に話すことができるように、写真家たちが集まることのできる機会を、より多く提供することを計画している。また同社は、写真業界をサポートするための、雑誌と財団を立ち上げる予定もある。

しかしもっと大きなニュースは、Meeroが個人の顧客にも市場を開放することを計画しているということだ。ご想像の通り、そのことによってあなたの次の結婚式はMeeroによって撮影してもらえるかもしれない…これは儲かる産業なのだ。

Meeroは100ヵ国で3万1000の顧客を集めることに成功した。現在プラットフォームには5万8000人の写真家が登録されていて、5つの異なるオフィスで600人が直接Meeroのために働いている。

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(翻訳:sako)