ウォルマートが新しいTeslaセミトラックの試験運行に名乗りを上げた

ウォルマートは、Teslaの新型完全電動セミヘビーデューティートラックを試験運行する最初の企業の1つになる予定だと語った。同社はCNBCに対して、新しい車両をテストする「最初の企業になることに興奮している」と語り、総合的な排気ガス量削減を含む「長期的なサステナビリティゴール」を達成するために、どれほど役立つのかを見たいと語っている。

ウォルマートは、米国とカナダの両方でTeslaセミの試験運行を行なうということだ。同社は現在、物流センターから各店舗に品物を輸送するために、約6000台のトラックを運行している。

これは多くの人びとが考えているものよりも、Teslaセミが大きなインパクトを与える可能性を示すものだ。もちろん車両のコストは考慮されなければならないし、Teslaは車両が実際に利用可能となったときの販売価格についてはあまり語っていないが、彼らが言及した運用コストに関していえば、クラス8ディーセル大型車両よりも安くなると言われている。

しかし、ウォルマートの声明は、さらにもう1つの重要なセールスポイントを明らかにしている。Teslaセミは、企業のサステナビリティに対する取り組みを支援することができるということだ。世界中の企業は排気ガス削減と生態系への影響度を下げることを約束しているが、それが内部目標や企業イメージへの配慮であるか、あるいは規制当局や統治機関からの要請であるかは問わない。

Teslaセミは様々な点に配慮している。ディーゼルトラックの能力とあまりにもかけ離れることのないように800キロの航続距離を提供したり、再生可能エネルギー発電所の建設に出資するなどの高価な努力を強いられることなく、企業の総合的なCO2排出量を削減する手段を提供したりといった点だ。

これはまた、Teslaセミの発表が単なる華やかなステージショーではないことを示す最初のサインだ。実際にトラックを使用することを熱望していることを語る試験運用パートナーの存在は、話以上の実際の動きがあることを示している。

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(翻訳:Sako)

ダイムラーの新しい電動大型トラックは1度の充電で350キロを走る

ダイムラーが今年の東京モーターショーで完全電動のセミトラックを発表した。1回の充電での航続距離は350km、牽引重量は11トンで、これは同レベルのディーゼルトラックに比べて2トン少ないだけだ。

発表されたトラックVision Oneは300キロワット時までの蓄電容量を持つバッテリーを搭載しており、350kmという航続距離は比較的近い都市間の牽引移動を可能にする。もちろん長距離の移動には向いていないが、中距離での重量物の移動により柔軟に対応することが可能だ。

発表されたE-FUSOブランドはダイムラー三菱トラック部門の新しいサブブランドである。FUSOブランドと並行して展開するものの、完全電動の野望に焦点を当て、全てのレンジのトラックに純電動バージョンを提供することを狙っている。三菱ふそうは、自社が電動バスとトラック専門のブランドをもつ最初の車両メーカーであることに言及した。

このトラックのデビューは、FUSOがeCanter軽量トラックを、最初の商用顧客に提供し始めた直後に行われた。そして来月の特別イベントで発表される予定のTeslaの電動大型トラックのデビューに先立つものでもある。

Teslaのトラックは320〜480kmの航続距離になると言われている。これは新しいE-FUSO Vision Oneと競合する可能性がある。これは間違いなく、Teslaのトラックへの野心に一撃を加えるものだが、私たちはイーロン・マスクの会社が追加の機能という意味で何を出してくるかに注目する必要がある。おそらくは何らかの自動運転機能などの、差別化をするためのものとなるだろう。

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(翻訳:Sako)