米ユナイテッド航空が新型コロナの影響で国内便を52%削減へ

United Airlines(ユナイテッド航空)は、すでに国内線・国際線の大幅な運休を発表していたが、米国時間3月25日、さらに思い切った運航中止を発表した。同社は当初国内便の42%運休を計画していたが、新型コロナの影響による需要減少が続いたためその数字は52%へと増えた。全体ではユナイテッドの国内・国際線の便数は4月と比べて68%減になる。

改訂されたスケジュールはユナイテッド航空の ウェブサイトに本日掲載される予定だ。同社が最初の運休計画を発表したときは、これまで運航していた都市への便をなくすことはないと強調していたが、今もそうなのかは不明となっている。TechCrunchはユナイテッド航空に詳細を問い合わせいてるので追加情報が入り次第続報する予定だ。

アップデート:ユナイテッド航空は、追加の運休が実施された後も、米国のいずれかの都市への運航を中止することはないと語った。

同社は他の米国航空会社と同じく、ほとんどの国際便をすでに運休している。そして事実上世界中の航空会社と同様、現在の利用低迷は、通常なら定期的な増便さえしている需要の高まる時期に深刻な打撃を与えている。

ユナイテッドでは、これも他社と同じく無乗客の旅客機を使って貨物輸送を行っている。同社のスターアライアンス・パートナーであるLufthansa(ルフトハンザ航空)も同様であり、さらに座席と荷物棚にも貨物を積載しようとしている。しかしほとんどの場合、航空会社は機体を格納し、スケジュールを縮小してパンデミックの終わりと需要再開を待っている。航空各社は政府の大規模な支援を受ける可能性もあるが詳細は未定だ。

画像クレジット:FREDERIC J. BROWN/AFP / Getty Images

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エミレーツ航空が新型コロナの影響で3月25日まで大部分の便を運休

国際線では世界最大の航空会社で、アラブ首長国連邦のドバイを本拠とするエミレーツ航空は米国時間3月22日、Twitterと公式ウェブサイトで、3月25日まで全旅客便を運休すると発表した。しかしその後、米国、英国、日本、オーストラリア、カナダなど13箇所へは運航を続けると変更した。

これは、実際にエミレーツが全旅客便を運休すると発表したら無視できる人はいない、本件の混乱は新型コロナウイルスによるパンデミックが航空会社ビジネスを突然カオス状態にしたためであるということを象徴している。「各国政府および顧客から、本国帰還を支援するよう要請を受け、エミレーツ航空は一部の国々への旅客および貨物フライトの運航を、新たな通告がなく、国境が開き続け、需要がある限り、継続する」と同社はのちに声明で語った。

多くの競合他社と同じく、エミレーツ航空は貨物便の運航を通常通り続ける。ただし旅客便については以下の到着地への出発便のみ継続する:英国、スイス、香港、タイ、マレーシア、フィリピン、日本、シンガポール、韓国、オーストラリア、南アフリカ、米国、およびカナダ。これまで同社は85カ国161都市との間を運航していた。

米国でも多くの航空会社が決断を迫られている。ユナイテッド航空は2日前、4月の国際便を95%運休し、5月になるまで国際線わずか5~6便のみの運航となることを発表した。アメリカン航空とデルタ航空も運休を決定したが、ユナイテッドほど大規模ではない。そして、これらはいつでも変更される可能性がある。事実上すべての航空会社が、この状況を「流動的」と説明している。

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画像クレジット:Emirates

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