Dottがロンドンとパリで自転車シェア事業開始、電動スクーター以外にもサービス拡大

Dottは、ヨーロッパのいくつかの都市で利用できる電動スクーターサービスでよく知られている。その一方で同社は電動自転車にも取り組んでおり、2021年3月にロンドンとパリで自転車シェアリングサービスを開始したいと考えている。

Dottは現在、ロンドンでは事業を行っていない。つまり、今回のロンドンでのローンチは同社にとって16番目の都市でのものとなる。

自転車はDottがデザインしたもので、ポルトガルで組み立てられる予定だ。一枚板のアルミニウムで作られたカラフルなフレームが中心となり、溶接は一切使用されていない。また発泡タイヤの採用により、パンクに強くなっている。

写真のように、フレームに組み込まれているためチェーンは見えない。バッテリーは交換式でDottが行うことができ、車両を充電ステーションに持っていく必要がない。また、ジオロケーションシステムも内蔵されている。

「このヨーロッパ製の自転車は、すべての人をモビリティにアクセスできるようにするという私たちのミッションに沿って設計されいます。当社のマルチモーダル(電動自転車・電動スクーター)サービスには、取り外し可能なバッテリー、安全な充電システム、経験豊富な専門家による操作、体系的な修理とリサイクルが含まれています」と、共同ファウンダーでCOOのMaxim Romain(マキシム・ロマン)氏はリリース文で語った。

Dottは、Uberとの契約(未訳)の一環として2020年5月にJumpを買収したLimeと競合することになる。Boltもまた、いくつかの都市で自転車シェアサービスを運営している。

もちろん、DottはロンドンのSantander CyclesやパリのVélib’のような、従量課金制のドッキングステーション式自転車レンタルスキームと競合することになる。Vélib’はパリだけでも現在40万人の加入者を抱えており、これは補助金によるサービスなので、価格面での競争は難しいだろう。

関連記事:マイクロモビリティで脱自動車を目指すパリ、バルセロナ、ロンドン、ミラノ

カテゴリー:モビリティ
タグ:Dott電動自転車

画像クレジット:Dott

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

Dottがロンドンとパリで自転車シェア事業開始、電動スクーター以外にもサービス拡大

Dottは、ヨーロッパのいくつかの都市で利用できる電動スクーターサービスでよく知られている。その一方で同社は電動自転車にも取り組んでおり、2021年3月にロンドンとパリで自転車シェアリングサービスを開始したいと考えている。

Dottは現在、ロンドンでは事業を行っていない。つまり、今回のロンドンでのローンチは同社にとって16番目の都市でのものとなる。

自転車はDottがデザインしたもので、ポルトガルで組み立てられる予定だ。一枚板のアルミニウムで作られたカラフルなフレームが中心となり、溶接は一切使用されていない。また発泡タイヤの採用により、パンクに強くなっている。

写真のように、フレームに組み込まれているためチェーンは見えない。バッテリーは交換式でDottが行うことができ、車両を充電ステーションに持っていく必要がない。また、ジオロケーションシステムも内蔵されている。

「このヨーロッパ製の自転車は、すべての人をモビリティにアクセスできるようにするという私たちのミッションに沿って設計されいます。当社のマルチモーダル(電動自転車・電動スクーター)サービスには、取り外し可能なバッテリー、安全な充電システム、経験豊富な専門家による操作、体系的な修理とリサイクルが含まれています」と、共同ファウンダーでCOOのMaxim Romain(マキシム・ロマン)氏はリリース文で語った。

Dottは、Uberとの契約(未訳)の一環として2020年5月にJumpを買収したLimeと競合することになる。Boltもまた、いくつかの都市で自転車シェアサービスを運営している。

もちろん、DottはロンドンのSantander CyclesやパリのVélib’のような、従量課金制のドッキングステーション式自転車レンタルスキームと競合することになる。Vélib’はパリだけでも現在40万人の加入者を抱えており、これは補助金によるサービスなので、価格面での競争は難しいだろう。

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カテゴリー:モビリティ
タグ:Dott電動自転車

画像クレジット:Dott

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

フランスのスタートアップAngellがSEBと提携してGPSとSIM内蔵の電動自転車の製造を開始

フランスのスタートアップAngellは、SEBと広範囲のパートナーシップを締結した。SEBは、All-Clad、Krups、Moulinex、Rowenta、Tefalなどのブランドを傘下に持つ調理器具・家電メーカーグループだ。この契約の一環として、フランスのディジョンに近いIs-sur-Tille(イス=シュル=ティーユ)の工場で、SEBがAngellの電動自転車を製造する。

SEBの投資部門であるSEB Allianceは、Angellに出資もしている。契約条件は明らかにされていないが、AngelではSEBを含む投資家グループから、760万〜2170万ドル(約8億1400万〜23億2500万円)の資金調達を計画しているという。

「当初私たちは、2020年中に1500台の自転車を製造する予定でした」と、Angellの創立者であるMarc Simoncini(マーク・シモンシニ)氏は語った。「気が付くと、期待していたより多くの自転車を販売していました。現在では、1万台の販売を見込んでいます」。

Angellは、この6か月間で、2000件の予約注文を受け付けた。内訳は、フランス国内が75%、その他の国が25%となっている。しかし、フランスでのロックダウンの影響で、予約注文は劇的に増加した。5月の注文数は、これまでの月間平均の3倍になるとAngellでは見込んでいる。

当初Angellでは、独自に工場を建設し、自ら自転車を組み立てる計画を立てていた。SEBでは、すでに25人の従業員を生産ラインに割り当て、5月末にも製造を開始することにしている。これによって物事がはかどり、遅れがちだった生産計画も軌道に乗るはずだ。

関連記事:Angell is a smart bike with an integrated display

AngellがスマートEバイク(電動自転車)を発表したのは、2019年の11月だった。アルミフレーム、一体型ライト、取り外し可能なバッテリーを備え、2.4インチのタッチスクリーンを装備したもの。

CowboyVanMoofなど、他の「つながる」Eバイクと同様に、AngellもBluetoothを利用してスマホとペアリングできる。それによってAngellは、ロックとアラームシステムも統合する。内蔵のGPSチップとセルラーモデムにより、自転車が盗まれた場合には追跡も可能だ。

しかしAngellは、統合ディスプレイの装備によって、他社より一歩先を行っている。パワーアシストのレベルを選択したり、速度、消費カロリー、バッテリーレベル、走行距離、といった情報を表示できる。目的地までのナビゲーション機能も備えている。ハンドルが振動して、左折や右折のタイミングを知らせる機能まで統合したものだ。

同社は先日、2番目のモデルとなるAngell/Sも発表した。ステップスルーフレームを採用した、小型軽量バージョンだ。どちらのモデルも、同じバッテリー、同じモーター、同じ電子制御機能を備えている。価格も同じで2690ユーロ(約31万円)となっている。

Angellは今のところ、7月にEバイクの最初のバッチを出荷する予定としている。夏の終わりまでには、新たに注文しても、10日以内に受け取ることができるようになる。最終的には、フェンダー、荷カゴ、ミラーなど、アクセサリーもフルラインアップで提供する予定だ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

電動キックボードのBirdが2人乗りの電動「クルーザー」を発表

Bird Cruiser

電動キックボードのシェアリング事業で知られるBirdはアメリカ時間6月4日、自転車とモペットの中間のような電動の乗り物、Bird Cruiserを発表した。同社が「シートあり」の乗り物を発表するのはこれが初となる。

Bird Cruiserのパッド付きシートには大人が2人まで乗ることができる。電動アシストもしくはペグの2択が用意されており、油圧式ディスクブレーキと52Vのバッテリーを装備している。タイヤは20インチで、フルサスペンション。電動キックボードよりも乗り心地は良さそうだ。

Bird Cruiserがシェアリング事業で展開されることは確認できているが、1299ドルの電動キックボードBird Oneのように一般販売されるかについては発表されていない。

Bird One

Bird Cruiserは今夏より少数のテストマーケットにて展開される予定だ。

Birdの創業者でCEOのTravis VanderZanden氏は以下のようにコメントしている。

「『街をより住みやすくする』という我々のミッションをさらに加速させるべく、私たちはBird Cruiserを含む環境に優しいマイクロモビリティの選択肢を増やしてきている。今夏より、人々は車に乗ることなく、共に、街を移動したり新たなエリアを探索することができるようになる。カリフォルニアでデザインされ設計されたBird Cruiserは、親しみやすく乗りやすい、でこぼこ道でも快適な電動のオプションだ」

Xiaomiの最新製品は折りたたみ式電動自転車―スマート機能を備え、450ドルと価格も手頃

2016-06-24-xiaomi-bike

中国のXiaomi〔小米〕が売っていないものなどあっただろうか?  低価格、高品質のスマートフォンの販売がいちばん知られていると思われるが、この会社はスマート炊飯器を売りだしたのに続いて、最近、ドローンの製造に乗り出すことを発表している。そのXiaomiが電動自転車を作る計画を明らかにした。

新製品はMi QiCYCLE Electric Folding Bikeと呼ばれ、名前のとおり、折りたたみ式電動自転車だ。大きな 特長の一つは低価格だ。動力は250W、36Vの電気モーターで、 Panasonicのリチウム・イオン電池を20個使用している。この電池はTeslaに用いられている。電池の制御システムはXiaomiが独自に開発したものだ。同社によれば1回の充電で約45km走れるという。

この自転車は通勤など都市内で近距離の移動を必要とするが、電動スケートボードはさすがに使いたくない層の強い関心を呼び起こすだろう。この種の電動自転車は中国だけでなくアメリカでもよく見かけるようようになった。ただしXiaomiではこれまで電動自転車ではなく、独自の電動スクーターをこの種の目的のために販売していた。

Xiaomiの製品であればそうだと期待されるとおり、電動自転車も「スマート」だ。つまり、専用アプリが付属し、各種の情報(スピード、距離、消費カロリー、等々)を表示してくれる。またのGPSによる自転車の移動の軌跡も記録される。それにとどまらず、XiaomiによればIDbikeトルク計測メソッドというシステムも備えている。 これはセンサーが感知したデータによってアシスト出力を調整するもので、ユーザーは息を切らすことなく一定の速度を維持できる。

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先日発表されたMiドローンと同様、この自転車は当初、Xiaomi内のMiホーム・アプリ事業部でクラウド・ファンディングにより製造される。つまり所定の予約数が確保されるまで実際の製造は開始されないということだ。これはKickstarterのシステムのXiaomi版と考えればよい。ユーザーが必要な金額の投資を約束〔プレッジする〕ことが製造開始の条件となる。

Xiaomiの電動自転車の価格は当初、 3000人民元と設定されているが、これは455ドル前後となる。またXiaomiの通例で、最初の出荷は中国国内に限られる。この製品は同社がMiエコシステムと呼ぶハードウェアを中心にしたサードパーティーと提携するマーケティングの一環だ。これまでもXiaomiはサードパーティーにOEMさせた製品をMi.comサイトなど自社の流通チャンネルで販売するという方法を取ってきた。Miエコシステムはこの手法をさらに多様な製品に拡大するもので、この自転車がその最初の例となるようだ。

〔日本版〕外観、機能が電動アシスト自転車に似ていても日本の公道を走れるかどうかは、国民生活センターが公開している情報(PDF)など参考に確認のこと。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+