Apple、バッテリー会社A123 Systemsと和解

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Appleは、マサチューセッツ州拠点のバッテリー会社A123 Systemsから上級従業員らを引き抜いたとする訴訟で和解した(via BBC)。A123の訴えの根拠は、AppleがA123と直接競合する自らの「大規模バッテリー部門」を作るために同社従業員を雇ったとするもの。

Appleのバッテリー部門に関する臆測は様々ある。同社が最新バッテリー技術をiPhone、Apple Watch等既存の製品ラインアップで利用していることは明らかだ。例えば新しいMacBookは、独特の傾斜したケースにフィットするデザインのバッテリーを採用した。しかしA123の専門知識はもっと大きなバッテリーにもわたっているようだ ― 例えば自動車用。

Appleの自動車開発に関する噂は、今年に入って関連する雇用者リストが詳細に調査されて以来、大きな話題となっている。A123の元スタッフも噂の拡散に貢献したが、その後この話題は比較的静かだった。

AppleとA123の和解に関する詳細は明らかにされていないが、Appleは以前この訴訟を無効化しようとして失敗している。A123 Systemsは2012年に破産申請しており、以来支払能力回復のために資産を清算してきた。今後もわれわれが和解内容を正確に知ることはないだろうが、おそらくAppleにとっては、A123から引き抜いた5名の従業員のための計画が表に出ないだけでも満足だろう。

Appleは本誌のコメント要求を拒否した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

大量の専門技術者をごっそり抜かれたLi-ion電池専門メーカーがAppleを告訴へ

Appleは、自動車など大型車両用のリチウムイオン電池を作っている企業と直接競合するような電池事業部を作っている…そういう事業部を作るためにその企業からエンジニアを引き抜いている、とAppleを非難する訴訟の訴状が、そう言っている。電池メーカーA123 Systemsが裁判所に提出したその訴状によると、Appleが同社(A123)のプロジェクトを指揮していたエンジニアたちを積極的に勧誘してきたため、2012年に倒産保護を申請せざるをえなかったA123 Systemsは、彼らが担当していたプロジェクトの一部を閉鎖しなければならなかった。

Reutersの記事によると、その訴訟の中では、Appleは“A123のものと同一ではないまでも類似の”電池事業部”を構築している、とされ、またAppleはLGやSamusung、Panasonic、Toshibaなどからも電池技術者を雇用しようとしている、と示唆している。AppleはTeslaからも、自動車製造技術の専門技術者を雇用し、そのことが、Appleは同社独自の電気自動車を作るらしいという噂が広まる原因になった。

Reutersの記事では、元A123の技術者11名が、今ではLinkedIn上でAppleの社員になっており、確かにこの電池メーカーからクパチーノに本社があるあの企業への、大量引き抜きがあったことをうかがわせる。A123の訴訟は、Appleの意図が自動車ないし自動車技術の構築にある、とは言っていないが、同社から技術者を引き抜くということは、その強い可能性を示唆している、と述べている。

しかしAppleがリチウムイオン電池技術の経験のある専門技術者を雇用していることは、それが車に使われるか否かとはかかわりなく、同社にとって十分な意義がある。またA123 Systemsの現在の経営状態からすれば、有能な社員がよそに機会を求めても不思議ではない。もちろんAppleは、ものすごく魅力的なオプションを提示しているはずだ。今回の訴訟の原告A123の勝ち目は、そこに挙名されている社員たちの唐突無断の中途退社が、同社と彼らが雇用時に交わした公式の雇用契約に違反していることにある。

この訴訟自体は意外でもないし、平凡な結果に終るだろう。しかし大型リチウム電池を通常の(良質な)サプライチェーンから入れずに、専門メーカーからわざわざ大量の人さらいまでして自分で開発することの、Appleの真のねらいは何だろう? われわれとして興味津々なのは、その点だ。事態の今後の展開を、ゾクゾクしながら見守りたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))