Netflixなどのストリーミングサービスが製作した映画は、来年もこれまでと同じ選考資格でならアカデミー賞を競えるらしい。
Netflixのオリジナル作品「Roma」が今年の作品賞にノミネートされ、最終的には監督賞と外国語映画賞と撮影賞を受賞してからは、アカデミーの取締役会はルールの変更を検討していた。
議論の核心はNetflixの劇場上映への姿勢にあったようだ。同社は前から、その映画を劇場で封切ることにやぶさかではないと言い張ってきたが、しかしそれらの作品をストリーミングサービスから外すことはない。そこで、大手チェーンの多くは上映を拒んできた。Netflixは昨年そのやり方をやっと和らげ、「Roma」など一部の作品をNetflix上よりも前に劇場で封切るとしたが、しかしその期間が従来よりかなり短い。
スティーブン・スピルバーグ監督は、Netflixにとって不利になるような方向でルールを変えることに積極的だったと噂されている。劇場の専有上映期間を4週間とする考えだったらしい。
今月初めに司法省が介入し、アカデミーに送った書簡で、「選考資格の変更によって競争促進的な理由付けなく競争を排除するならば、そのような行いは反トラストの嫌疑を喚起することもありうる」と声明した。
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今回アカデミーは、理事会で票決したルール変更の要約をプレスリリースで発表した。その中には、外国語映画(Foreign Language Film)賞を国際長編映画(International Feature Film)賞に改名する、などもある。
そのプレスリリースによると、票決により、「規則第二条 選考資格」は変らないことになった。この条項は、オスカーの選考資格としての劇場上映について定めている。その条文はこうだ。「映画が選考適格であるためには、ロサンゼルスの商用劇場において7日間以上、1日の上映回数3回以上、有料入場者に対して上映されていなければならない。ただしその映画は劇場以外のメディアで同時に封切られてもよい」。
アカデミーの理事長であるJohn Bailey氏が声明でこう言っている。「われわれは劇場体験を映画芸術にとって不可欠な要素として支持する。そしてこのことが、われわれの議論においても重視された。規則は現在、劇場公開を要件としているが、同時にまた、幅広く多くの作品がオスカーの選考対象として提出されるようにもしていきたい。そのため、業界に今起きつつある甚大な変化をさらに研究し、これらの問題について当理事会メンバーとの議論を継続することを計画している」。
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)