Googleは今日(米国時間3/11)、Googleドキュメントの表計算とワープロにアドオンストアをオープさせたことを発表した。デザインはChromeのウェブストアに似たこのストアに登録されているアドオンは現在50種類ほどだが、今後増えていくという。
Googleによれば、このアドオンストアはGoogleアプリに標準で装備されていない機能をユーザーが手軽に使えるようにするためのものだという。
今回のローンチにはAveryのラベル印刷アドオンが含まれている。これを利用するとGoogle表計算に入力されたデータからAveryの宛名ラベルに印刷ができる。もうひとつ非常に便利なアドオンはEasyBibのBibliography Creatorだ。MLA、APA、シカゴ・スタイル・マニュアルなどの各フォーマットで 論文の参考文献リストを作成するのに多大の時間を費やしている学生や研究者にとってGoogleワープロの価値が飛躍的に高まった。MailchimpアドオンはカスタマイズされたメールをGoogleワープロから送信できる。Letter Feedは文書の変更履歴を管理する。PandaDocは文書に電子署名を加える。Uberconferenceは会議ツールとGoogleワープロを連携させる。
アドオンストアはGoogleドキュメントのメニューバーの「アドオン」からアクセスできる。現在はワープロと表計算だけがサポートされているが、プレゼンテーションとフォームのストアも近くオープンするという。〔日本では「文書(ワープロ)」でアドオンが利用できる。スプレッドシート向けアドオンもインストールは可能だが、まだメニューに「アドオン」がサポートされないので起動できない。〕
下のスクリーンショットはUberConferenceを起動したところ。このアドオンはテレカンファレンスをGoogle文書内からワンクリックで開始できる。UberConferenceのハングアウト向けアプリと同様、会議参加者がアカウントを持っていない場合、このアプリは文書内から自動的にアカウントを作成する。電話のインターフェイスはGoogle文書の右サイドバーに表示される。
今回のアドオンはGoogleに招待されたデベロッパーによって開発されたが、今後は一般デベロッパーもストア向けにアドオンを開発できる。ただし当面はGoogleによって承認される必要がある。Googleではすべてのアドオンを審査してホワイトリストに加えるという。
アドオンはGoogle Apps Script(JavaScriptの一種)で書かれており、開発は容易だということだ。.
Googleはドキュメントのアプリの周囲にデベロッパーのエコシステムを作り上げたいようだ。大局的に見れば、MicrosoftがOfficeのオンライン化に真剣に取り組み始めたことに対応して、Googleドキュメントの競争力を一層高める必要を感じているのだろう。デスクトップのOfficeユーザーの多くはExcelやWordで多数のアドオンが利用できることを大きな長所と感じている。 Avery も以前からWord向けに宛名ラベル印刷ツールを提供している。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)