Pixel 4とiPhone 11 Proのカメラを徹底実写比較、買うならどっち?

ご覧のような次第で新しいスマートフォンが必要になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

iPhoneのユーザーだが、毎日かなりの時間を携帯カメラで写真を撮ることに費やしている。私にとってはカメラの性能が購入にあたって重要な要素だ。同僚のBrian Heater(ブライアン・ヒーター)記者のPixel 4は進化したカメラで勝負という記事を読んで乗り換えも検討することにした。

iPhone 11シリーズとPixel 4は正面から激突するライバルだ。どちらも700ドル(約7万6000円)からと同価格帯だが、何よりAppleとGoogleが提供する最新モデルだ。

Pixel 4(左)と iPhone 11 Pro(右)

両モデルともに新機能満載で用語の数もそれだけ多い。スローシンクロ、トゥルカラー、ナイトモード自動認識などなど。しかし、いちばん重要なのは毎日ポケットに入れて持ち歩くカメラとして、どちらが優れた写真を撮れるかだ。そこでさまざまな条件で実際に写真を撮って比較してみることにした(クリックすると高解像度の画像が表示される)。

横位置

雨上がりのブルックリン橋。マンハッタン側からの撮影。イーストリバーの対岸にブルックリンが広がっている。

Pixel 4(左)、 iPhone 11 Pro(右)

Pixel 4(左)と iPhone 11 Pro(右)

ポートレート

ビデオチームの同僚、Arman Tabatabai(アルマーン・タバトバイ)が遅い午後のピンクがかった光に照らされている。撮影距離は同じ。

Pixel 4(左)、iPhone 11 Pro(右)

料理

火鍋、白熱灯照明。

Pixel 4(左)、iPhone 11 Pro(右)

日本料理、メキシコ料理(どちらも低照度)。

Pixel 4(左)、iPhone 11 Pro(右)

集合セルフィー

この中の1人はエミー賞受賞者だ。

Pixel 4 iPhone 11 Pro comparison group selfie

Pixel 4(左)、iPhone 11 Pro(右)

超低照度

コンサート会場やライブハウスの照明はたいていの場合不自然で、人物を引き立たせていない。まあ撮影など考えずに歌を楽しむべきなのだろう。

Pixel 4(左)、iPhone 11 Pro(右)

Pixel 4のほうが細部まで明るく写るがiPhone 11 Proは場所の雰囲気が出ている。

Pixel 4(左)、iPhone 11 Pro(右) (0.5倍ワイド)

非常に暗い場所の動く被写体(犬)。

Pixel 4(左)、iPhone 11 Pro(右) (.5倍望遠)

マンハッタン通りの夜景。曇っており星は出ていなかった。

Pixel 4(左)、iPhone 11 Pro(右)

デジタルズーム

どちらのカメラも10倍のデジタルズーム機能を備えている。デジタルズームは下の作例のようにひどく画質を劣化させるので私は使わないし人に勧めたこともない。証拠写真にでもしようとするのでないかぎり使わないほうがよい。

iPhone 11 Pro(1倍 標準)

おーい! 見えるかー?

iPhone 11 Pro (デジタルズーム10倍)

結論

写真編集ツールはPixel 4の方がやや優れていると感じた。しかし画質の差はごくわずかで、記事を書くにあたってどちらの写真か何度も情報をチェックする必要があった。あとは好みの問題ということになるだろう。コメントは最小限に控えたので、実例で判断していただきたい。

iPhone 11 Pro (0.5倍ワイド)

結局、これまでどおり私はAppleのプロダクトを使うことにした。強いていえば2つの点でiPhone 11 Proのほうが私のニーズに合っていると感じたからだ。1つはスーパーワイドレンズ、もうひとつはハイレゾ画像をAirdropで近くのAppleデバイスに直接転送できる点だ。現在のAndroidの場合、チャットでハイレゾ画像を送ろうとすると、隣にいる相手でもサーバー経由で送信しなければならなず、1ステップ余計に手間がかかる。

[原文へ]

滑川海彦@Facebook

AirDropが周囲のiPhoneをロックするiOSのバグを発見

Apple(アップル)はiOS 13.3アップデートをリリースし、AirDropが近くにあるiPhoneとiPadをアクセス不可能な状態にロックしてしまうというバグを修正した。

Kishan Bagaria(キシャン・バガリア)氏は、デバイス間でファイルを共有するAirDropでファイルを連続送信し続けると、BluetoothないしWi-Fiが届く範囲のiOSデバイスをロックできることを発見した。これらのiPhoneとiPadはまったく使用できなくなってしまう。

ファイルの受け取りを求めるリクエストを受信すると、iPhoneやiPadは承認ないし拒否されるまでデバイスをロックする。ところがそれらの端末は一定時間内のリクエスト受け取り回数に上限を設けていなかったため、攻撃者が連続してファイルを送信し続けると受け取る側のiOSデバイスはループに陥って機能を停止してしまう。

同氏はオープンソースのツールを使ってファイルを連続送信する短いプログラムを組み、AirDropが利用可能な範囲にあり、「すべての人(Everyone)」からファイルを受け取る設定にしてあるiOSデバイスを繰り返しロックすることに成功した。

AirDoS攻撃のデモ(画像: Kishan Bagaria)

バガリア氏はこのバグをAirDoSと名付けた。DoSとは「サービス拒否(Denial-of-Service)」という意味で、サービスに対して意図的に過剰な負荷をかけるなどの方法によってコンピュータの能力を奪おうとする攻撃を指す。

AirDropの設定で送信者を「すべての人」にしている場合、この攻撃を受けるリスクがある。Bluetoothをオフにすれば防げるが、同氏によればファイル受信ボックスは即座に復活するので、攻撃が実行されている最中にBluetoothをオフにするのは不可能に近いという。

実は攻撃から逃れる簡単な方法がある。「単にその場所から逃げればいい。攻撃者からの通信が届く範囲から出れば攻撃は無効になる」という。そうなればBluetoothをオフにできる。「飛行機の中だと難しいかもしれない」とバガリア氏はジョークを飛ばした。

アップルはAirDropで一定時間内にファイル送信リクエストを送れる回数に上限を設けるパッチをリリースし、AirDoS攻撃を不可能にした。ただし同社は「機密情報をリークするなどのセキュリティ上の脆弱性とはいえない」としてCVE(Common Vulnerability and Exposure、脆弱性データベース)への登録はしないというが、iOS 13.3のセキュリティの解説でこのバグが存在したことを認めている。

画像:Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

iOS 13の細かすぎる便利機能、テザリングしながらAirDrop可能に

共感する人は少ないかもしれないが聞いてほしい。iOS 13にアップデートすると、テザリング中でもAirDropで写真や画像をテザリング先のMacやiPadなどに送れるようになるのだ。

一体何のことを言っているのかわからない人も多いかもしれない。詳しく説明すると、テザリングとはiPhoneなどのスマートフォンが利用しているモバイル回線をタブレット端末やノートPCなどのデバイスで共有して、インターネット接続を可能にする機能だ。iOSでは「インターネット共有」と呼ばれており、同じApple IDを使っているMacやiPadでは通常のWi-Fiアクセスポイントを選ぶ感覚でパスワード入力なしで利用できる。

同じApple ID同士の機器間のデザリングは利便性が高いので取材時によく利用しているのだが、これまではAirDropと併用できなかった。AirDropとは、Wi-FiとBluetoothを利用して近くのiPhoneやiPad、Macに画像や写真、各種ファイルなどを手早く送信できる機能だ。

iOS 13では排他仕様だったテザリングとAirDropが一緒に使える。一体何が便利なのかというと、取材先などでMacをiPhoneのテザリング経由でネット接続しながら、そのiPhoneで撮影した写真をAirDropを使って素早くMacに送信できる点。テザリング中のiPhoneからテザリング先のMacに画像などのデータを送る方法としては、Gmailの下書きに添付ファイルとして保存する、Dropboxなどのファイル共有サービスを使うという方法がある。しかし、複数の画像の一括送信やビデオの送信には時間がかかるため、これまではテザリングを一時解除してAirDropで送っていた。

これがiOS 13では、iPhoneでテザリングしたまま複数の画像をテザリング先のMacに送り込める。テザリングを一時解除する必要がないのは、1秒でも時間が惜しい速報記事の執筆時にかなり重宝する。

一般的な利用方法としては、iPhoneとテザリングしているiPadから写真を、そのiPhoneに素早く送りたいときなどに便利するかもしれないが、正直いまいち適した使用方法を思いつかない。注目機能というほどではないが、覚えておいて損はないだろう。

なお今回は、iOS 13を搭載したiPhone 11 ProとiPhone XSで試しただけなので、ほかの機種では使えない可能性があることに留意してほしい。